国内の主要な航空会社では、犬も飛行機に乗せることが原則としてはできます。

ただし、犬種によっては、通年乗せられない、または乗せられない時期がある場合があります。

例えば、JALの場合、ブルドッグとフレンチブルドッグに限っては、通年、乗せることは出来ません。

ANAの場合は、いわゆる短頭種と言われる、鼻ペチャ系の犬種は、夏季(6月1日~9月30日)の期間は、乗せることが出来ません。

これは、いわゆる短頭種系の犬種は、暑さに弱く、飛行機に乗せる前後を含めて、預かる側のリスクが大きい、ということで、このような規定が設定されているようです。

参考までに、航空会社のペットに関するページへのリンクを下に付けておきますので、興味のある方はご覧になってみてください。

▼JAL

▼ANA

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JALとANAを比べると、ANAの方が現実的な対応だと思いますが、もともと、このような規定が出来たのは、JALのペットとお出かけサービスで、あるフレンチブルドッグが熱中症になり、飛行機搭乗後に死亡した、という事件がきっかけです。

JALの犬種による規制が始まったのは、2007年です。その前年2006年に、この事故は発生しました。現在、その当事者のサイトは削除されて見られないようですが、この事故でJALはかなりネットで叩かれたようです。

結果、その翌年から、フレンチブルドッグとブルドッグの2犬種に限定した、規制、それも期間を決めてではなく、通年、つまりこの2犬種は、1年を通してJALの飛行機には乗れないようになったのです。

おそらく、これをきっかけにANAでも犬種による規制が出来たのでしょう。ただ、規制の内容は、ANAの方が現実的な内容です。

JALのフレンチブルドッグとブルドッグの2犬種だけを通年規制する、というのは、見方によっては事故があったフレンチブルドッグという特定の犬種に対するこだわり、とも受け取れます。

同じ短頭種のパグやシーズーはなぜ規制しないのですか、という疑問を感じる方も少なくないでしょう。

ただし、ANAでも犬の死亡事故は発生しているようです。2013年、やはりペットのお預かりサービスで飛行機に乗せたチワワが飛行機から降りた時には熱中症ですでに亡くなっていた、という事故のようです。このケースも当然のことながらネットではANAがかなり叩かれているよです。

このケースは、規制の対象となる短頭種ではなく、チワワです。つまり、犬を飛行機に乗せる場合、短頭種に限らず、こういったリスクが全くない、ということではない、ということになります。

現実として、実際に亡くなってしまった犬がいるということは、やはり航空会社側での対応に何らかの問題があった可能性は否定できないと思います。

では、飛行機に犬を載せるのは危険なのか?

これは一概にそうとは言えないと思います。実際に、私たちもネットでの子犬販売を行っていた4~5年間は、ブリーダーさんからお客様への子犬のお引渡しで、けっこう頻繁に子犬を航空便で送ってもらったり、送ったりしていました。数にしたら、100頭は軽く超えているでしょう。ほとんどの子犬は生後2か月程度の本当に小さい子犬です。

しかし、幸い子犬の体調が悪くなる、という事故は一度もありませんでした。

実際、私たちと同じように子犬を航空便で送る、送ってもらうということを行っている人は、おそらく毎日のようにたくさんいるものと思います。

そして、少なくとも私の知っている限りで、航空便での子犬の事故はほとんど聞いたことがありません。もちろん、私たちの知らないところで事故に合っている子犬もいることでしょう。しかし、現実的に子犬の輸送には航空便が最も安全で、子犬の負担も少ない、と考えていました。これは、今でもそうだと思っています。

このように子犬だけを航空便で輸送する場合は、犬は貨物扱いとなり、子犬の送り出しと受け取りは、一般の航空便利用者とは違い、専用の貨物取扱窓口となります。したがって、飼い主さんが旅行で自分のペットを連れていくような、犬と飼い主さんが同じ飛行機に乗る時とは全く違う場所と手続きになります。

ただし、犬を預ける場所が違うだけで、実際に飛行機に乗るまで、飛行機での乗る場所などは、どちらも同じです。

各航空会社のサイトにも注意書きのページに書いてありますが、飛行機での犬が乗る場所は一般の客室とは違う、貨物専用のスペースとのことですが、客室並ではないとは言うものの、犬が過ごすには問題ない空調は効いていると言われています。

問題は、空港で犬を預けてから飛行機に乗るまで、また目的地の空港で、飛行機から降ろされてから受け取り窓口に運ばれるまでではないかと考えられています。

つまり、飛行機の中では空調も効いて問題ありませんが、飛行機に乗せられるまで、また飛行機から降りてからが、暑い外気に直接接する場所をどうしても通らざるを得ないので、そこで時間がかかってしまったりすると、熱中症などのリスクが高くなると推測できます。

したがって、私たちが子犬を送る場合は、そういうところも一定時間通る、または一定時間そういった場所に置かれることもある、ということを想定して夏は暑さ対策、冬は寒さ対策をケージに施します。

また、子犬を航空会社の受付カウンターで預けるのも、なるべく受付ぎりぎりの時間にします。

したがって、子犬を航空会社の受付カウンターで引き渡してから飛行機に乗るまでが、だいたい1時間~1時間半ですから、その間で、子犬がリスクのある場所に置かれる可能性があるのは、それ以下の時間となります。行先の空港についてから引き取りカウンターまでもほぼ同様です。

飛行機に乗っている時間は国内ですから1~2時間、したがって4~5時間程度の時間を想定して暑さ、寒さ対策を行えば良いということになります。

もちろん、その対策をすれば、犬が熱中症などの事故になるリスクがゼロになるというわけではありません。

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それでも、犬を飛行機で輸送することに大きなリスクがあるとは思いません。人間の子供でさえ車での熱中症での事故が毎年のように起こる中で、犬はどうなのか。そういったことを考えると、むしろ飛行機の方が犬にとってはリスクが少なく、もしかしたら快適ではないかとも思えます。

もう15年以上前の話になってしまいますが、以前勤めていた会社で、仕事の都合でルクセンブルグへ4年ほど赴任していたことがあります。家族も一緒にルクセンブルグで一時期生活したのですが、その時、当時飼っていた犬も少し遅れて送ってもらい、変えるときは同じ飛行機で帰りました。やはり、犬は貨物室でしたが、行くときも、日本へ帰る時も体調は全く問題ありませんでした。

海外旅行で犬を一緒に連れていく方はいないと思うし、連れていくべきではないと思いますが、こういった海外への転勤で犬を連れていく方もいらっしゃるかもしれません。

国際線の場合、小型犬であれば手荷物扱いで客室に犬を一緒に連れていけることが出来る航空会社もけっこうあるようですので、海外に転勤、というような可能性のある人は、そういったことも参考までに覚えておいてください。

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