前回、庭での放し飼いでの犬のストレスについて書きましたが、庭よりはいいと思いますが、基本的には室内でも考え方は同じです。

室内で犬が自由にできる場所は、やはり犬がその場所に対して縄張り意識を持つようになってきます。

従って、やはり自分の縄張りである家に近づいてくるものに対しては、常にアンテナを張ることになります。

外で何か音がすれば、すぐに走って、犬によって吠えながら音がする近くの窓へ行き、外の様子を伺い、人や犬などを見かければ室内から吠えて威嚇します。

玄関の呼び鈴は、侵入者が来たという知らせなので、吠えて威嚇する、という犬も多いと思います。

つまり、室内とはいえ、やはり犬が自由に出来るスペースは、犬は自分の縄張りだと認識するので、そこを守ろうとする本能が働くために、室内にいても、かなりのストレスを常に感じながら1日を過ごすことになります。

では、室内での放し飼いはダメなのか、というとそうは思いません。

室内に放し飼いにする前に、やるべきことを行えば、犬を室内で放し飼いにすることも問題ないと思います。

まずはハウス飼いで、犬が安心して休めるスペースは自分のハウスだ、ということを認識させること。

そして、ハウス飼いをしながら、しっかりとした基本的なトレーニング(リーダーウォーク、オスワリ、マテ、ハウス、出来ればフセ)を犬に身に付けさせることです。

それが犬に身に着いたら、最初は室内であってもリードをつけてハウスから出し、飼い主の指示に従って、オスワリやマテをさせます。

この時に犬が飼い主を無視して動こうとしたり、いたずらなど犬にやってほしくないことを犬がしたら、それをやめさせるトレーニングを徹底的に行います。

そして、それらをやらなくなったら、ノーリードのまま飼い主さんの指示でハウスから室内に出して、飼い主さんの指示でオスワリやフセをさせるようにします。

もし、勝手な行動をしたり、いたずらをするようであれば、またリードをつけて出すところに戻り、集中的にそれらの行動をやめさせます。

このように、室内でも犬が勝手な行動が出来ない、ということを認識させれば、飼い主さんが一緒にいるときは、犬を室内でフリーにしても信頼するリーダーである飼い主さんが一緒なので、犬は家を守る必要もなく、ストレスなく家で過ごすことができます。

飼い主さんと一緒ではないときは、ハウスに入れておけば、安心していられる自分の場所でストレスなく休息をとることが出来るようになります。

犬のストレスを軽減するためには、飼い主さんが犬が信頼して頼れるリーダーとしての立場を作ること、そして犬に縄張り意識を持たせずに、犬専用の暗くて狭い安心して休めるハウスを自分の寝床だと認識させることが重要だと考えます。

犬が出来るだけストレスを受けないで人間社会で生活できることが、私たちの犬の飼い方・しつけ方のひとつの重要な目的です。