健やかな成長のためにも運動管理は重要です。

さて、次に成長期の運動管理についてです。

重要なのは、運動のさせ過ぎ、運動のしかた、の問題です。要するに、足腰に負荷をかけ過ぎることが問題なのです。

ジャーマンシェパードは大きいから、運動をたくさんさせなければいけないのでしょうね、という質問をよく受けます。確かに十分な運動は必要です。しかし、それは、決して過激なものではなく、普通に行っている朝晩の散歩をしっかりとしてあげることで、家庭犬としてであれば、充分です。


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子犬に過度な運動は厳禁

長時間の散歩は、体がある程度出来てくる、生後1年以降でよい、というより、それ以前は長時間の散歩、過度な運動は厳禁といってもいいかもしれません。

まずは、おうちの前などで、歩かずに外の環境に慣らしていくことから始めるのがよいと思います。

外の環境に慣れてきたら、リーダーウォークトレーニングを始める気持ちで、リードの持ち手の足元から離れないようにさせることから教えていくと、その後の散歩がとても楽になります。

やり方についての詳細は、しつけ方のページで書いているので、ここでは細かい説明はしませんが、足元から離れないようにして、逆にリードの持ち手が歩く方へついてくるようにさせていきます。

したがって、まだこの時点では、5mぐらいの距離を時間をかけて往復するだけです。時間にして20分ぐらいを目安に行うと良いと思います。

そこでうまく出来るようになってきたら、少しずつ距離を伸ばして、徐々に普通の散歩の形へと進んでいきます。

こうすることによって、犬との主従関係と信頼関係を築くとともに、子犬にとって適度な運動ができるのです。

生後3か月まで、ブリーダーさんのところ、あるいは新しい飼い主さんのところで、家の中やゲージの中、、または庭で、遊んでいる程度たった子犬ですから、3か月で散歩できるようになったからといって、すぐに遠くへ、また、長時間の散歩をすることは厳禁です。

この時期、まだ子犬の足腰はどんどん成長している時期で、急に負荷がかかれば、大きなダメージを受けてしまします。最初は家の前を行ったり来たりでも充分であり、適度と言うことになります。

子犬の雨の日の散歩は要注意

特に注意しなければいけないのは、、雨の日です。また雨上がりでも同様ですが、濡れた舗装路で子犬を歩かせるのは厳禁です。

雨に濡れた路面を子犬が歩くと、まだ柔らかい子犬の足の裏の肉球は、ふやけてしまいます。そして、舗装路は、靴であるけば歩きやすいですが、手でさわればわかるように平らに見える表面も、子犬の肉球にとってはやすりと同じです。ふやけた肉球でそのやすりのような舗装路を歩けばどうなるでしょう。

体重の軽い小型犬がちょこちょこ歩くのなら、それほど問題はないかもしれませんが、子犬とはいえ、小型犬の親犬以上の体重があり、けり足の力も強いジャーマンシェパードの子犬です。

ふやけた肉球はやぶれ、血だらけになることもあるのです。

ということで、雨の日は外に出るのは避けた方が良いと思います。子犬に限らず、大人の犬でも、雨の日の散歩はまさに百害あって一利なしです。したがって、散歩に行かなくても排泄が出来るように考えることも必要になります。

もちろん、天気の良い日は、外に出て、歩いたりコミュニケーションをとりながら、ゆっくりと、のんびりと、子犬の足腰に負荷がかからないように外に出るのは良いことです。


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ドッグランでの走りすぎに注意

また、せっかく散歩に出られるようななったのだから、ドッグランにも連れて行きたい、そう思いますよね。でも、これも注意が必要です。

まだ、呼び戻しもできず、しつけも入っていないのであれば、本来子犬をドッグランで走り回らせるのはNGです。

でも、実情はほとんどの飼い主さんがやっているように思います。

走らせてしまうと、子犬は広いドッグランを、疲れ知らずに走り回ってしまいます。子供が我を忘れて遊ぶように、子犬も、体が疲れても、ついつい楽しいので遊びすぎてしまいます。

長時間自由に走り回らせること、全力疾走してしまうことなどで、まだ成長期の子犬の足腰には、思わぬ負荷がかかってしまします。

子犬にドッグランを自由に走り回らせるのは、しつけ面で悪影響があるだけでなく、肉体的なダメージを与えてしまうこともあり、結果的に、その後の生活に一生支障をきたすような関節のトラブルを引き起こしかねないのです。

自由に遊びまわる子犬の姿を見たい気持ちは十分わかりますが、足腰に疾患を起こしやすいジャーマンシェパードの場合は、ある程度しつけが入り、、アイコンタクトがしっかりととれて、もちろん呼び戻しもしっかり出来て、飼い主さんが愛犬をしっかりとコントロールできるようになってからのドッグランデビューをお勧めします。

獣医選びは慎重に

少なくとも、生後1年までは、しっかりとした運動管理がジャーマンシェパードの場合、必要なのです。

そして、少しでも足腰に異常らしき兆候が見られた場合は、まず、当分運動、散歩はさせず、子犬が歩き回らない環境にしてあげること、そして、体重を抑え気味にすること、そして関節系に強い、信頼できる【ここがとても重要です】、成形外科系の獣医さんに診断してもらいましょう。

少し遠くても、こういう獣医さんを探して、時間とお金をかけてでも行く価値は十分以上にあると思います。

運動のさせ方にも注意

運動管理で、気をつけなければいけないのが、運動のさせ過ぎとともに、運動のさせ方の問題もあります。

よく、自転車で走りながら運動させる必要がありますか?という質問も受けます。

もちろん、これは厳禁です。これは、ジャーマンシェパードの体のためだけでなく、躾の入っていない犬の場合、犬が飼主さんの意志とは違った動きをしたりすることより、思わぬ事故になるケースがよくあるのです。

また、山に連れて行って、山道を歩かせる、これもあまり子犬のうちはお勧めできません。

山道を歩けば、当然、ある程度の長距離、長時間歩くことになり、さらに平地と違って、足腰への負荷のかかりかたはより大きくなります。また、それだけではなく、まだ免疫力の弱い子犬の場合、山や野原で体につくダニなどが、思わぬ健康被害につながりことにもなりかねません。実際に、体中ダニにたかられて、命を落としてしまったジャーマンシェパードの子犬もいました。

ジャーマンシェパードなどの大型犬は、犬の中では比較的寿命が短く、10年以上生きていれば長生きだと言われています。その生涯をよりよいものにしてあげるためにも、特に生まれたから最初の1年は、しっかりと管理してあげることも、飼い主としての務めであり、愛情だと思います。

子犬も我慢、飼い主さんも我慢をすることにより、残るジャーマンシェパードと一緒に過ごす長い時間をより快適に、素敵な時間にすることができると思っています。

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  10. ジャーマンシェパードの歴史
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