噛み犬

噛み癖を治す訓練士がすごかった

先日NHKで「プロフェッショナル 仕事の流儀 “ワンちゃんスペシャル” 」をやってました。

トリマー、獣医師、そして訓練士の方々それぞれのプロフェッショナルな仕事ぶりを紹介していました。

その中で、ドッグトレーナーとしてやはり注目したのは訓練士の中村さんでした。

強い噛み癖のついた犬をなんとか矯正して家族のもとにかえそうという姿勢は凄いですね。

同じドッグトレーナーとはいえ、今の自分にはあそこまではやれません。

甘噛み程度の噛み癖であれば対応できますが、本格的な噛み癖がついている犬を治すまでの訓練は現在のお店ではできません。

そういう意味では、中村訓練士を尊敬のまなざしで見させてもらいました。


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噛み癖を治すにはあそこまでやらないといけないのです

その中村訓練士の経験と技術を持ってしても、本格的に噛み癖のついた犬を治すには、あそこまでやらないといけない、ということなのです。

強い噛み癖のついた犬だと、中村訓練士でもその矯正に半年から1年は必要だということがわかります。

しかも、その噛み癖を治す訓練は、噛まれることは当たり前、中村訓練士の手や腕は噛まれた後で傷だらけになっていましたよね。

犬に噛まれるのは当たり前、治すには数か月以上の期間が必要、その覚悟がないと、強い噛み癖のついた犬を、噛まないようにすることはできないのです。

それでも、ご家族にとっては家族同様である愛犬です。

それにこたえるために訓練を行う中村訓練士の姿には感動しました。

訓練方法には賛否があるかもしれないけど

ただ、番組の中でも紹介されていましたが、その訓練方法には賛否があるようです。

犬を専用の棒のようなもので叩く、この部分が特に問題視されているのでしょう。

確かに、しつけトレーニングで犬を叩くのは厳禁です。したがって、これに対して批判の声が上がるのも当然かもしれません。

しかし、中村訓練士が相手にしているのは、本格的に強い噛み癖のついた犬です。

普通の犬のトレーニングとは全く違います。

もちろん、普通の犬の訓練、しつけトレーニングであれば、犬を叩くのは絶対にしてはいけないことだと僕も思います。

でも、あそこまで強い噛み癖のついた犬の場合は、話が全く違う、ということは理解できます。

そのくらいのことをしないと噛み癖のついた犬の噛み癖を治すことはできない、ということです。

強い噛み癖のついた犬の扱いは、普通の犬とは全くの別物なのです。

だから、個人的には中村訓練士の訓練方法が非難されるものだとは全く思いません。

例え犬を叩いたとしても、それによって噛み癖が矯正できるのであれば、結果的に犬にとっても、そしてその犬の飼い主さんにとっても大きなメリットがあるからです。

中村訓練士も決して好んで犬を叩いているわけではないでしょう。でも、それがこの場合には最も効果的な方法、というのが現状ではないでしょうか。

それだけ、噛み癖のついた犬をなおすことは、犬にとっても訓練士にとっても大変なことなのであり、それくらいのことをしないと、治せる可能性がない、ということでもあるのです。

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噛み癖に対する最も有効な方法は噛み癖をつけないこと

このように、一度でも強い噛み癖のついてしまった犬を矯正するのは、とてつもなく大変なことなのです。

従って、このような噛み癖に対する最も有効な方法は、愛犬に噛み癖を付けさせないことなのです。

当たり前だと言われるかもしれませんが、それがとても重要だと考えます。

ブリーダーによっては、親犬となる交配に使う犬の気質や血統は全く考慮せずに、気性の荒い犬、攻撃的な犬も構わず使い、遺伝的に気性に問題のある犬が生まれることもあります。

また、ブリーダーの扱い方によっては、人間に対して攻撃的な性格になってしまう場合もあるでしょう。

このように先天的、あるいはそれに近い形で性格に問題のある犬でも、子犬の時からの飼い方しつけ方でその性格を矯正することは出来る場合もあります。

逆に、先天的な性格に問題ない場合でも、飼い方しつけ方によっては、噛み癖が付いてしまう場合もあります。

特に噛み癖がつきやすい犬種、具体的には柴犬やコーギー、またボーダーコリーや小型ですがジャックラッセルテリアなどはこの点は注意が必要です。

また、テレビのコマーシャルなどでも優しく温厚なイメージのあるゴールデンレトリバーも意外に注意が必要な犬種です。(参考:ゴールデンレトリバーをお勧めできない人

これらの犬種、また犬種にかかわらず、中型以上の大きさの犬種は、適切な飼い方としっかりとしたしつけ方は飼い主の義務であり、それさえ行えば噛む、という問題を起こす犬にはさせないこともできるはずです。

噛み癖が付いてしまってからでは、手遅れになってしまうことが、現実的にはほとんどだと思います。

噛み癖が付かないように、適切な飼い方しつけ方を行うことが、最も有効な対策である、と僕は思います。

なお、すでに噛み癖のついてしまった犬に対しての対応の仕方については、下に紹介するDVDが参考になると思うのでご紹介しておきます。

小型の愛玩犬だから大丈夫とは限らない

このテレビでは小型の愛玩犬の姿はあまりありませんでした。とちらかというと、中型以上の大きさの犬がほとんどだったように思います。

でも現実にはトイプードルやミニチュアダックスフンドでも噛み癖で困っている飼い主さんはけっこういるのも事実です。

僕のところでは、中村訓練士が受け入れているような中型から大型の噛む癖の強い犬は来ない、というか対応できませんが、しつけ相談のなかで、噛み癖で最も多い犬種はトイプードルです。

トイプードルは日本では人気ナンバー1の犬種であり、飼われている絶対数が多いこと、また人気犬種ゆえの上述のブリーダーの問題などもあり、結果として噛むというトラブルの数が多くなっています。

そういった先天的な要素に加えて、小さくて可愛い犬だからこその問題があります。

「小型の愛玩犬だったら、しつけなんでしなくても大丈夫」という思い込み、またはそれに近い感覚で愛玩犬を飼う方が少なくないように思います。

時に人間以上に大事にされ、お姫様、お坊ちゃま的な扱いを受けて、自由気ままにわがままに育てられてしまいます。

チワワやトイプードルなどの小型犬は、アマ噛みも全くとがめられず、噛めば人間は手を引くと覚えていきます。

その結果、アマ噛みはいつしか本気噛みになり、強い噛み癖の付いたチワワやトイプードルとなってしまうのです。

もちろん、そういった例は比率としては少ないかもしれません。でも絶対数の多い愛玩犬では、結果的にそういった問題行動となる件数は多いのです。

強い噛み癖の付いたトイプードルは、小さくてもそれを治すのはとても大変です。期間も最低でも数か月以上はかかるでしょう。

中型犬や大型犬はもちろんですが、小型の愛玩犬でもやはり飼い方しつけ方は重要です。

ろくにしつけをしなくても問題ないことが多いのかもしれません。

でも、もし問題が起きたら、それも本格的に噛むという犬になってしまったら、それを治すのは、本当に大変なことなのです。

犬の大きさ、犬種にかかわらず、犬の飼い方しつけ方はとても大切であり、それを適切に行うことによって、その後の犬と飼い主さんの毎日の生活は、より楽しく、楽になるのです。


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