犬は、生後3ヶ月ぐらいまでは、犬としての社会化を行う時期です。

特に、人間社会の中で生活することになるペットとしての犬は、兄弟犬、そして、母犬との接触の中で、犬としての社会化を行うとともに、特に生後3ヶ月ぐらいまでの期間で、人間との社会化を行うことが重要となります。

従ってこの時期に、ブリーダーが生まれてきた子犬を親犬だけに任せで育てさせていたり、また人間が子犬に対して雑な扱いをしていれば、その子犬は人間に対して、とても警戒心を持ったり、攻撃的になってしまうことがあります。

例えば、生まれたばかりの子犬だからといって、人間が手を出さずに母犬任せにするのではなく、生まれてすぐの子犬にも、ブリーダーが積極的に手で触って、世話をしてあげる、こういうことがとても大事なのです。

この時期から子犬が人間に世話をしてもらう、優しく接してもらうことにより、その子犬は自然に人間を頼れる仲間として自然に感じるようになってきます。

また、生後2ヶ月を過ぎて、1回目のワクチンを摂取した犬は、まだ地面を歩かせての散歩は避けたほうが無難ですが、この時期から、積極的に人間社会に触れさせて、慣れさせていくことが重要です。

具体的に言えば、抱っこして家の近くを散歩する、ということです。

できれば、少しずつ人がたくさん行き来するところに行くようにして、人の往来に慣らす、また少しずる車の通りの多いところに連れて行くようにして、車、またバイクや自転車などにも慣らしていく、そして公園などに行き、他の犬と会うことに慣らしていく、というようなことが大切です。

そして、かわいいですね、と言って来る人には、できるだけ優しく子犬を撫でてもらうなど、いろいろな人に触れ合わせることも大切です。

この時期からこういったことすることにより、自然に人間社会の中で暮らすペットとしての犬として人間社会に順応させていきます。

逆に、これを行わないと、例えば、家族以外の人に対して警戒感を持つ、車や自転車に吠えたり、追いかけたりする、他の犬を見ると吠える、といった犬になる可能性が出てきます。

また生後3ヶ月ぐらいまでは家の中だけで過ごして、子犬のワクチンプログラムも終わり、外でのお散歩デビューということでいきなり外に連れて行かれた子犬は、今までの家の中での平和な環境と違う、知らない人が行き来したり、見たこともない車が走ってきたり、しらない犬が近寄ってきたりなどなど、子犬にとってはびっくりすることばかりで、犬によっては、外では常に警戒感を持つようになったり、怯えて歩かなかったり、また攻撃的に吠えたり、ということになる犬も出てくるでしょう。

そうなると、飼い主さんは余計に、散歩で人を避けたり、他の犬を避けたりするようになり、犬はその飼い主の気持ちも感じ取って、さらに他の人や犬を警戒するようになっていきます。

そんな犬が生後1年を過ぎてくると、だんだん成犬として成長してくるので、犬としての本能も芽生えてくるので、余計に扱いにくい性格の犬に育ってしまいかねません。

またよくあるのが、子犬の時期にドッグランに連れて行ってしまった、という例です。

飼い主さんは子犬によかれと思われてドッグランに連れて行くと思うのですが、そこでの体験が後々までその犬にトラウマとなり、影響を与えてしまう、という例です。これは意外と多いようです。

例えば、子犬のときにドッグランに連れて行かれ、いきなり他の犬から執拗に構われたり、また攻撃的な態度を受けてしまう、という例です。こういった体験を一度でもしてしまう子犬の中には、その後、他の犬を見るたびに警戒して吠えるようになったり、逆に怯えて萎縮してしまったり、という犬が見られます。

ドッグランは、本来は、飼い主さんと犬との主従関係と信頼関係がしっかりと出来た上で、飼い主さんが犬をしっかりとコントロールできるようになってから行くべきところです。

そのような状態になっていれば、犬も飼い主さんを信頼しているので、まずは飼い主さんから離れず、飼い主さんが入れば安心してその場にいられるようになり、他の犬がちょっかい出しても無視したり、怖がったりすることも少なくなるでしょう。

生まれてすぐから生後1年ぐらいまでの成長期に子犬が受ける、環境や体験の影響はとても大きいものなのです。その期間に子犬をどのような飼育環境で、どのように育て、しつけるか、ということが、その後、成犬となっていく犬の性格にとても大きな影響を与えることになるのです。

逆に言えば、元々持っている犬の先天的性格が少しばかり悪いものだったとしても、生まれてからブリーダーがしっかりと手を加えながら育て、迎えられた新しい家庭でも、しっかりとした飼育環境で育てられ、しつけもしっかりと行い、飼い主さんと犬との主従関係と信頼関係をしっかりと築くことができれば、その犬はとても飼い易い犬になっていくでしょう。

ということは、生まれ持った先天的性格がどんなによくても、犬をフリーな状態で、犬の好き勝手な環境で育て、ろくに躾もしなければ、その犬が成犬になることには、とても扱いにくい犬になってしまう可能性もある、ということです。

上の例ほど極端なケースではなくても、何気ない飼育環境や育て方の影響は必ず受けると言ってもよいと思います。そして、一般的に言われる犬のいろいろな問題も、この後天的な影響によることが多いのではないかと考えられます。

先天的な性格をよくするのは、ブリーダーの役目ですが、後天的な性格をいかによいものにしていくかは、その犬が生涯の家族として迎えられた家庭で、どう扱われるか、ということなのです。

子犬を迎えられるときは、ぜひこのようなこともご考慮いただければ、と思います。

犬との生活は、本来、とても楽しく飼い主さんとそのご家族の生活を豊かにしてくれます。しかし、犬の育て方によっては、逆になってしまうことにもなりかねません。

でもそれは、犬のせいではありません。

犬が幸せな生涯を暮らせるか、犬と楽しく暮らしていけるか、というのは、全てその犬を迎えたご家族、飼い主さん次第です。


▼犬の先天的性格と後天的性格


▼犬種別の性格


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