お魚ドッグフード

犬にお魚フード?

犬のフードにお魚?というと、何となく違和感を持つ方もらっしゃるでしょうか。

魚と言えば、猫が食べるもの、というイメージが日本にはありますよね。

犬にはお肉、というようなイメージもあるでしょうか。

でも、猫には魚、というのも日本独特のイメージのようです。

海外では、猫には肉、というのが一般的なイメージとのことなんです。

もともと猫は、ライオンやトラと同じグループのネコ科です。

本来肉食獣の血を引いているから、猫も肉、が国際的には常識のようです。

では、なぜ日本では猫には魚、というイメージが定着したのかというと、明治以前の日本人の食生活に影響されているようです。

日本は島国ですから、特に以前は、人間の食卓には魚となることが多かったでしょう。その結果、猫が魚を食べるという習慣的なものとなり、猫には魚、というイメージが出来てしまったようです。

犬も現在は雑食ですが、本来は肉食動物です。

だから、もちろん肉は食べますが、猫と同様、魚だって食べるのです。

だから、犬にお魚フードというのも、全くまともなことなのです。

犬にお魚フードを与えるメリット

基本的には、魚も肉と同様、タンパク質が豊富な食物ですから、食べることに問題はない、というより、食べるべき食物です。

では、犬に魚を食べさせるメリットはあるのでしょうか?

犬に魚を与えるメリットは、基本的には人間が魚を食べるメリットと同じです。

魚を食べる大きなメリットとしては、人間でもそうですが、

DHAとEPA

が取れる、ということです。

肉からもDHAとEPAは取れますが、その量は、圧倒的に魚の方が多いのです。

特に青魚と言われる、サバやイワシはDHAとEPAを豊富に含んでいます。

DHAとEPAは、オメガ3不飽和脂肪酸で、生きていくためには必須の栄養素です。

しかし、人間や犬の体内では作れないため、食物から接種する必要があるのです。

具体的にDHAとEPAのメリットは大きくは次の3つがあります。

  1. 脳を活性化させる
  2. 癌やアレルギーを抑える
  3. 血液の質をよくする

DHAは脳を活性化させる

DHAは脳の細胞の中に入り、脳細胞を活性化させる効果がある物質です。

したがって、脳が成長する子供には必須の栄養素であるとともに、高齢者には、ぼけない、つまり認知症などを防ぐっ効果があるとされています。

DHAやEPAは、癌やアレルギーを抑える

DHAやEPAには、血管増殖要請効果があり、癌細胞の発生や増殖を防ぐ効果があるとのことです。

また、アレルギーの原因物質となるロイコトリエンの生成を抑える効果もあるとのことです。

DHAやEPAは、血液の質をよくする

DHAやEPAには、血液の粘度を下げて、血液をサラサラにする、と言う効果もあります。その結果、動脈硬化などを抑制する効果があるということです。

また、肝臓でのコレステロールの生成を抑制するとともに、悪玉コレステロールのLDLを排出し、善玉コレステロールのHDLを増やす効果があるとのことです。

細かく言えば、もっといろいろと効果はありますが、大きくは上の3つがDHAとEPAを摂取する大きなメリットです。

もちろん、それだけではなく、肉と同様、タンパク質の摂取など、犬が魚を食べることにはメリットが多いのです。

犬が魚を食べるデメリット

犬が魚を食べるデメリット、まず注意しなければいけないのは、

魚アレルギー

です。上の魚を食べるメリットでアレルギーを抑える効果をあげているので、矛盾すると思われるかもしれませんが、抑えるというのは100%防ぐ、という意味ではありません。

魚をアレルゲンとする犬も、稀にいるようなので、一応注意は必要です。100%アレルゲンにならない食物はないでしょうからね。

次に、魚そのものと言うよりも、魚の与え方で注意する点を2つ書いておきます。

  1. 魚での食中毒
  2. 魚の骨、小骨

魚の食中毒

これは、犬が食べる魚自体に、魚に寄生するアニサキスが寄生しているとアニサキス食中毒になってしまいます。ただし、アニサキスは、熱に弱いので、生の魚を食べない限りは大丈夫です。

また、ヒスタミンにも注意が必要です。これは魚の体にあるヒスチジンという物質が、魚を常温で保存することによって生成される物質です。

ヒスタミンを摂取してしまうと、犬がヒスタミン中毒になる可能性があります。

ヒスタミンの場合は、加熱処理をしても分解出来ないので、それを防ぐには、魚を常温で保存しない、ということが必要になります。

魚の骨、小骨

魚の骨は、人間同様、口や喉を傷つけてしまう可能性があります。また、最悪の場合、喉や胃腸に刺さってしまう可能性もあります。その場合は、手術でしか取り除けない、なんてこともあるようです。

大きな骨はもちろん、小骨にも注意しましょう。

犬のお魚フードの与え方

このように、肉にはないメリットがある魚ですが、アレルギーが大丈夫でも、食中毒や骨の問題があります。

したがって、愛犬に生の魚を与えることはリスクが高くなると言えるでしょう。

焼いたりなど、金須処理したものでも、保存のじょうたいによっては、ヒスタミンが生成されて、残っている可能性があります。

つまり、魚は、やっぱり犬には与えない方が良い、ということになってしまいますね。

その解決策は簡単です。

魚を原料として含んでいる市販のドッグフードを使えばよい、ということです。

いろいろなドッグフードメーカーから魚をげんりゅとして使っているドッグフードが販売されています。

例えば、Amazonで調べてみると、けっこうありますね。

▼Amazonで「ドッグフード フィッシュ 魚」で検索すると

普通の飼い主さんは、ドッグフードは一度決めたら、ズーっと同じ銘柄のドッグフードを与えるかな、と思います。

でも、たまには味編で、お魚を原料とするドッグフードを与えてみてはどうでしょうか。

もちろん、お魚を原料とするドッグフードをズーっと与えても問題ないですよ。

ということで、お魚入りのドッグフードの宣伝になってしまいましたね。

でも、愛犬に良いなら、使ってみる、ということもご検討ください。