犬もサマーカットの季節になりましたが・・・

梅雨明けで7月を迎えるという、珍しい年となりました。

その結果、7月を猛暑で迎えるということになり、体調管理には人間も犬も気を付けなければいけませんね。

ペット・トライアングルのドッグケアーの実店舗、ラブドッグ店でも、この時期、トリミングに来る犬に多くなるのが、いわゆるサマーカットです。

バリカンやハサミで、犬の体全体の被毛を短くカットするスタイルです。

トイプードルなどの定期的にカットしている犬でも、夏場だけはいつもよりも短くカットを希望されるお客様も多くなります。

また、いつもはカットせず、シャンプーだけの犬種でも、夏場だけは短くカットを希望されるお客様もいらっしゃいます。

例えば、ポメラニアンやスピッツ、ミニチュアダックスフンドやチワワのロングコートタイプ、また柴犬などもカットを希望される場合があるのです。

また、大きい犬では、ゴールデンレトリバーのサマーカットなどの希望も稀にあります。

確かに見た目涼しそうなサマーカットですが、生活状況によっては、暑さに対して逆効果になる場合もあります。

また、犬種によっては短くカットをすることにより、毛質が変わってしまう場合もあるのです。

だから、サマーカットをご希望されるお客様には必ずそういった注意点をご説明の上、ご了承いただいた場合は、サマーカットをするようにしています。

では、サマーカットをする場合、どのような注意点があるのか、参考までに、実際にラブドッグ店での実例もあるので、ご紹介しておきたいと思います。


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太陽下ではサマーカットは逆効果に

サマーカットもどのくらい短くするかは、その飼い主さんによって違いますが、バリカンで言えば、5㎜~3㎜ぐらい、なかには1㎜という場合もあります。

また、バリカンは苦手なので、ハサミで短く、というご希望がある場合もあります。

いつもよりも被毛を短くカットするので、確かに見た目は涼しそうになりますね。

でも、被毛をカットすれば、犬が涼しくなるか、というと必ずしもそうではありません。

確かに室内であれば、エアコンの涼しい空気が直接地肌に届きやすくなるので、犬は涼しくなるかもしれません。

そういう意味では、サマーカットの効果はあるでしょう。

でも、散歩で外に出ると、必ずしもそうとは言えず、天気によっては逆効果にもなりかねません。

確かに犬は被毛に覆われていることによって、体温がこもりやすくなります。しかし、それによって冬はその被毛が役立ってきます。

では、夏は犬の被毛は役に立っていないのか、というとそうではありません。

夏の直射日光などから地肌を守る役目もあり、それによって体温の上昇を被毛によって抑える、つまり被毛自体が日傘にような役目も持っているのです。

人間の髪の毛と同じですね。ただ、人間は汗をかくので、髪の毛が長いと蒸れたりしてしまうので、髪の毛を短くすればそれを防ぎやすくなるかもしれません。

でも、犬は基本として体から汗はかきません。

従って、汗をかいて体がむせる、ということもないのです。

その代わり、汗が蒸発することによって熱が奪われる気化熱もないため、汗による体温調整は犬は出来ません。

その代わりとなるのが、口でハーハー言う、パンディングです。

従って、犬が被毛があることによって暑さに対してマイナスになるようなことはあまりないのが実際のところでしょう。

逆に被毛を短くカットしてしまうと、犬の地肌に直接日光が当たりやすくなるので、それによって体温が上がりやすくなってしまいます。

また、太陽の光が地肌に直接当たるということは、紫外線も直接地肌に当たるということにもなります。

これも犬の皮膚にとってデメリットとなるでしょう。

ということは、サマーカットにして外に散歩に出かけ、真夏の太陽の光を直接浴びるのは、犬にとっては暑さ、健康という面からは逆効果になる、ということになります。

従って、夏場も太陽が出ている時間帯に外に散歩に行く犬は、サマーカットはむしろしない方が良い、ということになります。

もし、サマーカットをした犬を散歩に連れて行くのであれば、早朝、太陽が日の出の時間帯、または、夕方太陽が沈んでから、という時間帯で散歩をすれば、サマーカットが暑さ対策として機能するでしょう。

もちろん、それに加えて家の中では、しっかりと適切な温度でエアコンが効いている室内で生活していることも、サマーカットをメリットとする必須条件となります。

犬にサマーカットをさせるのであれば、夏場は太陽の元に犬を出さないような生活環境、飼育環境にしないと意味がない、むしろ逆効果になってしまうのです。


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犬の毛質が変わってしまう場合もある

ラブドッグ店でもたまにいるのですが、サマーカットのように被毛を短くカットすることによってカットした後の毛質が変わってしまう犬がなかにはいるのです。

トイプードルやミニチュアシュナウザーなどの定期的にカットするような犬種ではあまりそういった例はないのですが、多いのはポメラニアンです。

ポメラニアンもカットしてタヌキ顔にすると可愛いことは可愛いですね。

でも、ポメラニアンをサマーカットで短くカットした後で、次のように形質が変わってしまった例が実際にあるのです。

  1. 柔らかい毛質が、カット後に固くなる。
  2. 短くカットした後、被毛の伸びが極端に遅くなる。
  3. カットしたところが斑になる。

柔らかい毛質が、カット後に固くなる。

カットするまでは、柔らかい毛質だったのが、カットした後伸びてきた毛質がカット前よりも固くなる例があります。

ポメラニアンやスピッツの場合は、50%以上くらいの犬がカット後の毛質が固くなる傾向があります。

ミニチュアダックスフンドやチワワロングでも、そういったケースが見られます。

短くカットした後、被毛の伸びが極端に遅くなる。

またカットした後の毛質が固くなるだけでなく、カット後の被毛の伸び方が極端に遅くなった例もあります。

これもポメラニアンの例です。

通常は、カット後の毛質が変わったとしても、それなりの期間で被毛は伸びてくるのですが、中にはその伸び方が極端に遅くなった犬がいます。

イメージとしては通常2~3か月程度で伸びる長さが、1年ぐらいかかって同程度に伸びる、という感じです。

なぜそうなるのかはわかりませんが、実際の例としてあるのが事実なのです。

カットしたところが斑になる。

これも被毛の伸び方が変わった例なのですが、全ての被毛の伸び方が遅くなったのではなく、部分的に伸び方が遅くなるところがあり、結果として被毛が伸びてくると斑模様のようになってしまった例です。

この場合は、ある程度定期的にカットして、毛足を揃えるようにしていますが、これもカット後の変化として見られるものです。

犬種によっては被毛のカットは慎重に

以上のように、暑いからサマーカットが良いとは必ずしも言えないのです。。

特に、犬種的に一般的にはカットをしないような犬種の場合は、より慎重にした方がいいでしょう。

その中でもポメラニアンは要注意です。

もちろん、全く変わらない犬もいるので、必ずそうなるわけではないのが、また難しいところですが。

ただ、ポメラニアンをカットしてトリミングを希望される場合は、どちらかというとカットした後の短い被毛のスタイルを飼い主さんが好まれている場合が多いのです。

従って、そういった毛質の変化があるということも承知の上で、カットされています。

だから、もしそういうカットが最初からご希望であれば、それはそれで飼い主さんのご判断で良いかと思います。

あくまでも、暑さ対策としてサマーカットを使用と言う場合に、犬種によってはそういうこともある、ということに注意してほしいということです。

サマーカットも夏の太陽の直射日光を浴びない、というような生活パターンの犬であれば、それなりに効果はあると思います。

でも、その生活パターンを決めるのは、飼い主さんで犬には決められませんからね。

そして、サマーカットをするかしないかも、100%飼い主さんの判断です。

ぜひ、実際に愛犬が快適になるにはどうすればいいのか、という観点から判断してほしいと思います。


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