「飼えなくなった」ペットの保健所への持ち込みが、後を絶たない!

犬や猫の保護犬、そしてやむを得ないと言われる殺処分、こういった問題がなくなる日は、日本に来るのでしょうか。この問題を真剣に考え、取り組んでくれる強い政治家が現れることしか期待できません。ペットショップでの犬や猫の販売岸、これを真剣に取り上げ、検討してほしいと思います。それが「飼えなくなったペットの保健所への持ち込み」、これをやめさせるための最も効果的な方法ではないでしょうか。以下、なぜそうなのか、ということを意識しながら書いてみました。

「飼えなくなった」ペットの保健所への持ち込みが、後を絶たない!

犬を飼っている人は、たくさんいると思います。

でも、犬を飼っている=愛犬家、とは限らないのかもしれません。

ネットで、こんな記事を見ました。

”「飼えなくなった」ペットの保健所への持ち込み、後を絶たず 動物保護管理センターの職員に“殺処分”の実態を聞いた” まいどなニュースのサイトより

内容は、下のリンクからご覧ください。(記事が削除されている場合もあるのでご了承ください)

この記事で、ポイントは2つあると思います。

その部分だけ、引用させてもらいます。

コロナ禍で在宅ワークや外出を控える人たちが増え、自宅でペットを飼う人が増加傾向にある中、「飼えなくなった」と保健所にペットを持ち込む人たちは後を絶たないといわれています。「滋賀県動物保護管理センター」(滋賀県湖南市)でも、昨年度飼えなくなったとして持ち込まれた犬猫は合わせて約270匹を数えるとのこと。

まいどなニュース https://maidonanews.jp/article/14516728

飼えなくなった理由として急増しているのが飼い主が高齢であることに起因する、『世話ができない、入院することになった、亡くなられた』です。普段から飼えなくなったときに世話をしたり、もらい受けてくれる方を探しておくよう啓発していますが、なかなかそういった準備はしていただけていないのが現状のようです。

まいどなニュース https://maidonanews.jp/article/14516728

上のような例のほかにも、人間の身勝手な理由で犬や猫が持ち込まれるケースはたくさんあるようです。

でも、今、注目するのは上の2点です。

  • コロナ禍で在宅する時間が増えたからペットを飼う。
  • 高齢者がペットを飼って、後を引き継ぐ人を決めていない。

犬を飼ってみたけどやっぱりだめ、だから保健所へ持ち込むのか?

新型コロナによって、リモートワークが推奨され、その結果、家で仕事をする人が増えた。

その結果、犬や猫を飼う人が増えた?

ということですが、なぜ在宅になったからと言って、ペットを飼う人が増えるのでしょうか?

そこがよくわかりません。

理由として想像できるのは、家だと暇な時間が増えるから、その相手として犬や猫がいたらいいな、というようなことでしょうか。

今後、リモートワークはコロナが収束しても続く人もいるかもしれません。

でも、とりあえず今はリモートワーク、というのが一般的な受け止め方だと思います。

犬や猫を飼えば、その犬や猫の生涯の責任を持たなければいけません。それは、10年以上、20年近くになる可能性もあるのです。

コロナ騒ぎがそんなに続くと思う人は、まずいないでしょう。

コロナが収まってくれば、リモートワークから元の出社した勤務に戻る人が多いと思います。

それなのになぜ、リモートワークで在宅が増えたからペットを飼おう、と思うのか、それがよくわからないのです。

犬や猫はもちろん、どんなペットでも、一時しのぎで飼えるものではありません。というか、そういう理由で飼ってよいものではないでしょう。

もちろん、中にはもともと犬や猫を飼おうと思っていた人が、この機会に、という場合もあるでしょう。

でも、リモートワークで在宅が増えたから、というだけで飼う、というのは全く理解できません。

いずれにしても、飼ったからには、その犬や猫の生涯に責任を持つのが、犬や猫を飼う人間の責任、義務です。

どんな理由にせよ、犬や猫を飼ったからには、その生涯に責任を持つ、ということが飼った人間の責務です。

高齢でペットが飼えなくなったから、保健所へ持ち込むのか?

僕らも今、犬を飼っています。僕らの年齢も高齢者といえる歳になっています。飼っている3頭の犬もすでに15歳前後、高齢犬です。

人間、いつどうなるかわかりませんが、普通に考えれば、3頭の愛犬を看取ってあげることが出来るでしょう。

その後、また犬を飼うか?

今はその考えはありません。犬は飼いたいです。でも、自分の年齢を考えると、子犬を買ったとしてもその犬を看取ってあげるまで自分が生きているかわかりません。

もちろん、そうなったら子供たちに任せる、という選択もあるかもしれません。でも、その時点で子供たちが犬を飼える環境にあるかどうかは、まったくわかりません。

だから、今の3頭が旅立ったら、もう犬を飼おうとは思っていません。飼いたい気持ちはあるけれど。

でも、現実には高齢になったから犬を飼えなくなった、飼い主の人間が亡くなってしまったから、という理由で保健所に持ち込まれる犬や猫が少なくない、ということらしいです。

高齢者が犬や猫を飼いたい、という気持ちはわかります。

仕事を止め、隠居している人であれば、犬や猫と触れ合う時間は十分に持ち、そうすれば生活も癒されるかもしれません。

でも、そんな愛犬が、自分が死んだら保健所送り、と考えたら飼ってあげることをどう考えるのでしょうか。

確実に、自分がいなくなっても、世話をできなくなっても、世話をしてくれるという人がいるのであればいいでしょう。

でも、そうでなければ、やはり犬や猫など、自分の寿命よりも長く生きる可能性のあるペットを飼うことは、やめるべきではないでしょうか。

だから、こんな記事も書いています。

命ある犬や猫ではなく、ペット代わりのロボットです。

ただ、ロボットでも愛着がわくでしょうから、自分がいなくなったら、誰かに引き継いでほしい、とは思いますが・・・。

でも、少なくとも、命ある犬や猫が保健所送りになるよりは、はるかに良いのではないでしょうか。

高齢者ほど、犬や猫はいた方が良いのかもしれない。

でも、飼われる犬や猫のことを考えれば、確実に世話を引き継いでくれる人がいない場合は、控えるべきなのではないでしょうか。

保健所に持ち込まれるペットがいなくなる日は来るのだろうか?

リモートワークで在宅が増えたからペットを飼う、高齢者がペットを飼う、ということについて書いてきました。

現実にはほかにも、いろいろと人間の身勝手な理由で保健所に持ち込まれる犬や猫はたくさんにるのが現実です。

年々減少はしているようですが、それでも数多くの命が人間の手によって、合法的に奪われているのは事実です。

犬は、人間と一緒でなければ生きていくことが出来ない動物です。

人間に飼われない犬を少しでも減らしていかなければいけません。

そういう意味でも、欧米で法律化されているような、ペットショップでの犬や猫の販売禁止、ということを日本でも行う、など今後、代わっていく必要があると思います。

何度も繰り返しますが、犬は命ある生き物です。

そして、犬は人間と一緒に暮らさなければ生きていけません。

犬を飼う、また猫を飼う、ということも、その犬や猫の生涯に責任を持つ、ということです。

保健所に持ち込まれる犬や猫がいなくなる日は、いつ来るのでしょうか。