G.シェパードの避妊手術

ジャーマンシェパードのサラちゃんは股関節形成不全だった

ペット・トライングルの看板娘のひとり、ジャーマンシェパードのサラが避妊手術をした時のことを、ご紹介します。

サラが避妊手術をしたのは、生後1年と3か月ぐらいの時でした。サラは、重度の股関節形成不全で残念ながら子供を産ませる訳には行かないので、タイミングとしては、その時が一番いいタイミングだろうとの判断で、決めました。

今も、普段の生活の中では、股関節が悪いとは全く感じさせないぐらい元気に飛び回っているサラですが、レントゲンを撮ると、股関節が完全に外れていて、重度の股関節形成不全ということがはっきりとわかります。

ネットでの子犬販売が主体のころは、ジャーマンシェパードに関しては、ご希望があればお引渡しするジャーマンシェパードの子犬を専門医で股関節のレントゲンを取り、状態を確認した上で、お引き渡ししていますが、その必要性を教えてくれたのが、サラでした。

ただし、実際にこの検査が出来るのも、やはりその必要性を感じてくれた、ブリーダーさんの理解と協力あってのものでした。

股関節形成不全は、先天的な要因、後天的な要因の両方が関与しているといわていますが、少なくとも、実際に発症したワンちゃんに関しては、先天的な要因を排除できないので、絶対に繁殖されるべきではないのです。

サラはとてもいい性格で、股関節の問題がなければ、ぜひこの性格を残していきたいところですがそれは絶対にしてはいけないのです。サラの場合は、この問題があるために避妊手術をすることは全く迷わずに決めることができましたが、実際には、避妊手術をするかどうかは、飼い主さんにとっては、少し、迷うところではないでしょうか。

避妊・去勢手術はしたほうが良いのか?

一般的には、繁殖する予定がないのであれば、避妊・去勢手術はしたほうが良い、といわれています。メスであれば、子宮の病気、また乳癌の予防になり、オスの場合は、前立腺の病気などの予防になると言われています。

また、普通の家庭では、生まれた子犬をどうするかが問題になる場合もあり、その意味からも、基本的には、避妊・去勢手術はした方がよいと思います。

ただし、手術である以上、全くリスクがないということではない、ということもしっかりと認識しておく必要もあるとおもいます。一般的には、よく行われる手術であり、危険性は少ないと言われていますが、全身麻酔をかけ、切開手術をするのですから、やはり万が一ということもないとは言えません。

避妊手術のリスクとタイミング

実際に、避妊手術を受けた直後に愛犬が亡くなってしまったという、お客様もいらっしゃいました。そのワンちゃんは、まだ1年に満たないワンちゃんで、まだ発情が来るまでにはかなり時間がある、成長真っ盛りのワンちゃんでした。獣医さんでは、生後半年前でも、なるべく早く避妊や去勢の手術を勧めるところもあるようです。

一般にも、早い方が良いとのことも聞きますが、実際には、獣医さんの中でも、賛否がわかれているようです。ただし、自分の病院で確実に手術してもらうためには、早くしてもらって方が良い、という理由もひとつにはあるとのことですから、ワンちゃんの体力、体調、そして手術をしてもらう獣医さんを信頼できるかということも重要だと思います。

手術を受けるタイミングとしては、メスの場合は、2回目の発情が来る前に行えば、乳癌にかかる確率がほとんどなくなるとのことです。もちろん、それを過ぎても、乳癌になる可能性をなくすことは低くなりますが、それ以外のメリットは受けることが出来るとのことです。

ということで、サラの場合は避妊手術をすることは前述の通り、以前から決めていましたが、タイミングも2回目の発情にならない、出来るだけ成長したころ、と決めていました。

2回目の発情の前というのは、前述の通り、乳癌の予防のため、そして出来るだけ成長してから、というのは体が出来て、なるべく体力に余裕を持たせた状態で手術を受けさせたいと思ったからです。

サラちゃんの避妊手術の前後の様子

手術は近くのはせ動物病院でお願いしました。近くだから、というのが第一の理由ではなく、技術的にとても信頼ができるのがこの動物病院を選んだ理由です。院長の長谷先生は、特に心臓に関してはとても精度の高い診断をしてくれます。そしてとても正直な先生で、わからないことは、わからないとしっかりと言ってくれて、知ったかぶりの治療や説明は絶対にしない、とても責任感があり、信頼できる先生だというのが、一番の理由です。股関節に関しては、専門医の川瀬獣医科病院にお願いしていますが、通常はこの長谷動物病院でお世話になっています。

手術の前日は食事は夜8時までに済ませ、その後は水以外は一切食べないようにとのことを守り、無事に手術を終え、その日は動物病院に一泊の入院をしました。

翌日、傷口を舐めたり、噛んだりしないようにするためにエリザベスカラーというエリマキトカゲのような道具を装着して、帰宅しました。さすがにジャーマンシェパード、かなり大き目のエリザベスカラーです。

手術後2日目でまだ抜糸もしていないので、通常は昼間は外のサークルにいるところ、この日は昼間も家の中の専用ゲージで過ごさせました。それほど広くないスペースなので、大きなエリザベスカラーがなにかとぶつかり、サラにとってはじゃまな装着物ですが、しばらく我慢。次の日からは、いつも通り昼間は外のサークルで、いつも一緒のボーダーコリーのミルキーと一緒にいつも通り、元気にじゃれあっていました。

結局、大きなエリザベスカラーはかなり頑丈についていたのですが、抜糸の当日まで装着していることは出来ず、その前に壊れて取れてしまいました。でも、抜糸も特に問題なく行い、その後もいつも通り、元気なサラです。今のところ、性格、体型ともまだ変化はないのですが、もう少し様子を見たいとおもいます。

一般的には避妊・去勢手術をすることにより、性別による性格の差が小さくなると言われています。それが良いのか、悪いのかは、飼い主さんの考え方次第、というところでしょうか。

また、避妊手術により、肥満傾向になるとも言われています。

実際にサラも、股関節に体重による無理がかからないように、ある程度の食事制限しているのですが、若干太り気味な体質になったように感じます。

無事に避妊手術をしたサラは、重度の股関節形成不全ということを今も感じさせずに、元気に過ごしていました。

残念ながら、2015年9月7日に永眠しましたが、ジャーマンシェパードの良さを私たちにしっかりと伝えてくれた、かけがえのない、愛犬でした。

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