トイプードルの飼い方

トイプードルだからと言って特別なことはありません。ただし、

トイプードルだからと言って、特別な飼い方はありません。本サイトの犬の飼い方・しつけ方のところで書いている通りに、飼っていただければ、問題のないトイプードルに育てられます。ただ、トイプードルは可愛い愛玩犬です。可愛いだけに、何でもトイプードル優先の生活にならないこと、これだけは注意してほしいと思います。

また、トイプードルにもいろいろな性格の子がいます。しつけなんかしなくても、何の問題行動をおこさないトイプードルもいるでしょう。そんなトイプードルを迎えたらとてもラッキーですね。でもそんなトイプードルこそ、しっかりした飼い方しつけ方でより素敵なパートナーになってくれるんですけどね。

でも、トイプードルにもやんちゃな子、少し気性の荒い子、逆にとても怖がりな子、とてもシャイな子もいます。

例えば生後2か月ぐらいでトイプードルを迎えるとしても、その時点ではそのトイプードルがどのような性格なのか、性格に見極めることは不可能です。子犬の時にとても元気で活発で人に対しても友好的に見えた子が、成長するにつれて、攻撃的な行動をするようになったり、子犬の時にとてもシャイで怖がりだった子が、成長していくととても従順でしつけもよく入るトイプードルになっていくことも稀ではありません。

成長していく過程での性格の変化は、必ずしももともとのトイプードルの性格いよるものだけではなく、飼い主さんがどう飼うか、どうしつけるか、によっても大きく影響を受けるので、どんなに性格の良いトイプードルでも飼い方、扱い方、しつけ方によっては、とても扱い難い犬になってしまう可能性もあるのです。

決して特別な飼い方は必要ありませんが、基本的なポイントだけは押さえてほしいと思います。

このページでは、特にトイプードルを飼うという視点で改めてご紹介していきたいと思います。

トイプードルをどこで飼うか?

一応確認しておきますが、トイプードルを外で飼う人はまずいないですよね。トイプードルは必ず室内で飼いです。

室内飼いは当然として、では室内のどこで飼うか、ということになります。

室内を自由にさせるから、特に室内のどこにって決める必要はない、と言う考え方もあるかもしれません。

それでも飼い主さんがトイプードルをどう扱うか、あるいはトイプードルの先天的な性格によっては全く問題ない場合もあるかもしれません。

でも、トイプードルを室内で子犬の時から自由にさせたら、どんなに性格の良いトイプードルでも問題行動を起こすようになる可能性が高くなってしまいます。

将来的に自由にさせるにしても、子犬の時にまずは基本的なしつけのためにも、専用のハウスを用意してそこで過ごすことを身に付けさせるとその後のしつけ、犬との暮らしがとても楽になります。

ハウスは、大きすぎない、なるべく暗く囲われたタイプで扉がきっちりと閉まるもの、成犬になった時に体を回転できるくらいのプラスティックケージがお勧めです。

理由は、もともと犬は穴倉のようなしっかりと周りが囲われた暗いところが最も安心して休める場所だからです。

そして、このタイプのプラスティックケージを家の中でもハウスとして使っていれば、例えば犬と一緒にお出かけする時も、そのままそのプラスティックケージに犬を入れて移動できます。犬は、どこへ行くにもいつもと同じ安心できるハウスで過ごすことが出来るのです。

こういったプラスティックケージをハウスを使うとして、ではそれを家の中のどこへ置くか、ということになります。

お勧めは、夜寝るときは飼い主さんの寝室へハウスごと一緒に連れて行く、朝起きたら、飼い主さんと一緒に普段の生活の場となるリビングルームなどへハウスごとつれていく、というパターンです。

クレート(プラスティックケージ)をハウスとして使うメリット

プラスティックケージをハウスとし使うといろいろとメリットがあるのです。簡単にご紹介しておきます。

  • ハウスとして慣れさせれば、犬が安心してストレスなく休める場所となる。
  • 基本的なしつけトレーニングが行いやすくなる。
  • どこかへ一緒にお出かけする時、一緒にハウスごと連れて行ける。
  • 例えば家の中に業者さんが入るなど、何らかの理由で犬を自由にさせられない時に、すぐにハウスに入れて移動させられる。
  • 動物病院に入院せざるを得ないことになった時に、入院のために動物病院のケージに入れられる抵抗感をやわらげられる。
  • なんらかの災害によって、どこかに避難せざるを得なくなった時に、犬をハウスに入れて一緒に避難させられやすくなる。

などなど、トイプードルのためにもお勧めなんです。

トイプードルをどうやって飼うか?

これも、家の中で自由にできるように飼えばいいんじゃないの、という考え方もあるでしょう。それでも特に問題ないトイプードルもいるかもしれません。

でも、問題行動を起こすようになるトイプードルのほとんどは、この室内を自由にさせる、という飼い方が原因となっているのです。

トイプードルに縄張り意識を持たせないためのハウス飼い

子犬の時はまだ本来の本能的な部分もまだ現れないので問題が出にくいかもしれません。しかし、成長するにつれて、トイプードルとはいえ、犬が本来持っている本能が目覚めてきます。

そうなると、犬は自分が自由にできるところ=自分のテリトリー、つまり自分の縄張り、という意識が自然についてきます。

自分の縄張りが出来ると、それを守ろうという本能が強くなってきます。したがって、自分の縄張り(つまり家)い近づく人や犬、あるいは気配に対して敏感になり、本能的に近づくものに威嚇、攻撃的な態度を取るようになってきます。つまり、吠える、噛むという行動です。

同時に、自分の縄張りの中を犬が自由にできる=自分がその縄張りの中でのリーダーである、という意識が出きてきます。もともと犬は成長してくると、本能的に自分がリーダーになろうとしますからね。

リーダー意識を持つと、例え小さなトイプードルでも、自分が従える仲間(飼い主さんとその家族)を守ろうという防衛本能が目覚めてきます。

従って、家族と一緒にいる時、例えば散歩のときなどに、他の犬や人が近づくと吠えたり、攻撃的な行動を取るようになってきます。

つまり、犬を室内で自由にさせる飼い方をすると、吠える、噛む、といった問題行動を犬に誘発する可能性が大きくなるのです。例え愛玩犬のトイプードルでも。

もちろん、全てのトイプードルがそうなるとは言いません。でももともとそのトイプードルが持っている性格によっては、確実にそうなることもあるでしょう。

それを避けるためにハウス飼いなんです。

基本的に犬が自由に出来るのはハウスの中だけ、室内を自由にさせないことによって犬に縄張り意識を持たせないようにするのです。

トイプードルに基本的なしつけが入りやすくなるハウス飼い

ハウス飼いをすることによって、トイプードルにしつけが入りやすくなります。

トイプードルをハウスの外に出すときに基本的なしつけをするのです。基本的なしつけとは、リーダウォーク、オスワリ、マテ、オイデ、そしてハウスです。

室内を自由にさせていると、しつけの基本となるリーダウォークがなかなか出来るようになりません。なぜか、単純に室内を自由に動けるからです。

ハウス飼いをすることによって、出た時は常に飼い主さんのそばにいる、というトレーニングがしやすくなるのです。

リーダウォークが出来るようになれば、オスワリ、マテ、オイデはフードなんか使わなくても、簡単に出来るようになります。

ハウスで生活させていれば、ハウスの指示にも簡単に従うようになります。

つまり、これらの基本的なしつけが簡単に入るようになるのです。特に賢いトイプードルは。

リーダウォーク、オスワリ、マテ、ハウスだけでも、それが確実、迅速に出来るようになれば、日常生活の中で犬のことで困ることはまずないでしょう。

何か問題行動を起こしそうになったら、すぐにオスワリ、マテをさせれば、問題行動を止めることが出来るのですから。

トイレトレーニンもハウス飼いなら教えやすくなる

もうひとつ、大事なしつけがトイレです。

室内外の場合、トイレトレーニングも必須事項となります。

トイレは散歩の時にさせればいい、という考え方もあるかもしれません。でも、ペット・トライアングルでは散歩でのトイレはさせないことを推奨しています。

散歩でトイレをさせるようにしてしまうと簡単には次のようなデメリットがあるのです。

  • リーダーウォークが入りにくく、乱れやすくなる。
  • 雨の日も雪の日も台風でも、飼い主さんの体調が悪くても外に散歩の出かけなければならない。
  • 老犬になった時の介護が飼い主さんもイン自身も大変になる。

ということで、トイプードルのためにも、ぜひ室内にトイレを設置して、室内のトイレでおしっこもうんちも出来るようにトイレトレーニングをしてあげてほしいのです。

ハウス飼いをすれば、トイレトレーニングも早く身に付けやすくなります。

一度、トイレで排せつをするということを覚えさせれば、その後、室内を自由にさせるようになった時でもトイプードルはきちんとトイレでおしっこもウンチもしてくれる可能性が高くなるでしょう。

逆にハウス飼いをしないで、室内を自由にさせると、いたるところにおしっこをするようになりかねません。いわゆるマーキングです。特に縄張り意識を持つようになると、マーキングをしやすくなります。マーキングはオスだけでなく、メスでも行います。

トイレトレーニングの具体的な方法は、下のリンクからトイレトレーニングのページをご覧ください。

基本的なしつけとトイレトレーニングが出来たら室内で自由に

まずは室内飼いでハウスを自分の安心して休めるところと覚えさせる、同時に基本的なしつけとトイレトレーニングを行い室内でのトイレを覚えさせる、これが出来るよういなったら、飼い主さんがいるときはトイプードルを室内に出すようにさせてOKです。

ただし、その時もハウスから出してトイプードルを自由気ままにさせるのではありません。特に最初のうちは、ハウスから出したら飼い主さんがすぐにトイプードルにオイデの指示を出して、自分の近くに付くようにさせる、リーダーウォークが出来ていればすぐにできるはずです。

そして、飼い主さんの傍らに、オスワリさせるなどで、勝手にトイプードルが歩き回らないようにします。

ある程度、それが身についてきたら、特に指示をしなくてもトイプードルはハウスから出れば、自然に飼い主さんについてくるようになるでしょう。

もし、トイプードルがイタズラ、またはやってほしくないことをした時には、対象となる行動をやめさせるためのトレーニングを行って、そういった行動をひとつひとつなくしていきます。このころにはすでに、犬と飼い主さんの主従関係と信頼関係がしっかりと出来ているはずなので、問題行動も比較的簡単に止めさせられるようになっています。

このように、トイプードルがハウスから出ても、必ずしもトイプードルが自由気ままに出来るところではない、つまりハウスの外は室内であったとしてもトイプードルに縄張り意識を持たせないように出来るのです。

以上のことを実行してもらうと、少しぐらい性格に問題がるトイプードルでも、その性格をよい方向に向かわせることが出来ます。また、もともと扱いやすい性格のトイプードルであれば、よりトイプードルとの暮らしが楽しくなるでしょう。

夜はトイプードルと一緒に寝てもいいんです

上記のようなことが問題なくできるようになれば、夜はトイプードルと一緒にベッドやふとんで寝ても全く問題ありません。

また、飼い主さんが座っているソファーなどに犬は載せないようにする、というようなこと聞く場合もありますが、ペット・トライアングルではそれは全くOKです。

一緒のベッドで寝るのも、一緒にソファに座ったり寝転んだりするのも、基本は飼い主さんの指示で行うという形でやれば、全く問題ないのです。

トイレトレーニングがしっかりと出来ていればベッドやソファでおしっこをすることもないでしょう。

いつも飼い主さんのそばについているのをトイプードルの普通にすれば、飼い主さんと同じベッド、布団の中がトイプードルが最も安心してストレスなく眠れる場所に慣れでしょう。

飼い主さんのいない時、あるいは昼間は自分のハウスがありますが、飼い主さんがいるときは飼い主さんと一緒に寝ることはトイプードルにとっても、とてもいいことだと思ってます。

特に冬は、犬が湯たんぽ代わりになって、一緒に寝るととても暖かいですよ。

でも、基本的なしつけやトイレが出来ていないと、それもなかなか難しいと思います。

ぜひ、このページを参考にしていただき、トイプードルとの楽しい生活に役立ててほしいと思います。

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