コーイケルホンディエってどんな犬?
コーイケルホンディエ、と聞いて、犬の犬種だとわかる人は、かなりの犬通だと思います。ほとんどの人は、何の事だかわからないのではないでしょうか?
私たちもこの犬の名前を知ったのは、この仕事を始めてからです。
実際にまだコーイケルホンディエを見たのは一度だけで、ペット・トライアングルのLOVEDOG店にしつけ相談に来店したお客様が連れてきたコーイケルホンディエです。
まだ迎えて間もない子犬でしたが、家でもずーっと吠えているのでどうしたらよいか、との相談でした。
成犬のコーイケルホンディエは、オレンジレッドとホワイトのとてもきれいな外観をしています。
パッと見は、レッド&ホワイトのボーダーコリーにも似ているように見えますが、大きく垂れた耳で、体は白い部分が多く、顔自体もボーダーよりも優しい感じに見えます。
とてもきれいな外観の犬で、知名度が上がれば、かなり人気が出る要素があるように感じます。
このページではコーイケルホンディエの写真は掲載していないので、写真をご覧になりたい方は、下のリンクからご覧ください。グーグルのコーイケルホンディエの画像検索のページです。
コーイケルホンディエ登録数順位と登録数
コーイケルホンディエは日本ではいわゆる希少犬種です。JKCでの登録数は下記の通りとなっています。
下のグラフをご覧ください。オレンジの棒がコーイケルホンディエの毎年の年間登録数、ブルーの棒がJKCのすべての犬種の総登録数、グレーの折れ線がコーイケルホンディエの順位です。(※ブルーの総登録数は、表示の都合上実際の数字の1/2500となっています。)
▼コーイケルホンディエ登録数順位 登録数 JKC棟登録数
- 2015年 71位 84頭 JKC総登録数:301605頭
- 2010年 69位 96頭 JKC総登録数:392958頭
- 2005年 96位 36頭 JKC総登録数:554151頭
- 2000年 102位 28頭 JKC総登録数:447978頭
*データはJKCの公開データからの引用です。
コーイケルホンディエの歴史
さて、コーイケルホンディエという犬は、オランダでカモ猟に使われていた犬、ということです。
そして、コーイケルホンディエという名前自体が、おそらくはオランダ語なのでしょうけど、「カモ猟をする犬」ということなんだそうです。
しかし、カモ猟をする犬と言っても、コーイケルホンディエがカモを捕まえるわけではなかったようです。
では、コーイケルホンディエはカモ猟でどんな役割をしていたのか?
なんと、ふさふさした尻尾を利用して、カモをおびき寄せるという役割をしていたのです。
ふさふさした尻尾を、茂みから出して、カモの興味を引いて、カモが近寄ってきたところを、待ち伏せしてた猟師(もちろん人間)が網を打って、カモを捕っていたということなのです。
本当なの?
と言いたくなるような話なのですが、もちろん本当なのでしょう。
コーイケルホンディエ、すごいですね。
どんな風にカモをおびき寄せていたのか、実際のところを見てみたいですね。
ということで、カモ猟の使われた犬であったとしても、コーイケルホンディエがカモを探したり、カモを襲ったりするようではないようなので、一般に言われる猟犬の血筋を持つ犬種のような、吠える、攻撃的な行動をする、と言ったDNAは強くは持っていないのかもしれません。
ただし、カモ猟のない時期は、害獣を見つけ出して駆除することにも使われていたという情報もあります。
いずれにせよ、尻尾でカモの興味を引こうとすることができるのですから、頭がいい、あるいは、とても状況判断能力に優れた犬種であることは容易に推測されます。
そんなコーイケルホンディエですが、一時はオランダの織物職人によりオランダから他の国へも広がったとのです。しかし、第2次世界大戦中にほとんど絶滅状態になってしまったようなのです。
しかしコーイケルホンディエをなんとか復活させようと頑張った人たちにより、復活、現在もその姿をみせてくれています。
コーイケルホンディエの性格、大きさ
私は子犬しか接触したことがありませんが、コーイケルホンディエのブリーダーと取引のある方によると、コーイケルホンディエの性格は、一般的にはとても陽気で人に対しても友好的だとのことです。
今まで、攻撃的な面があるようなコーイケルホンディエが出たことは一切なく、むしろ、人に対しては友好的で、子供がいても問題なく一緒に遊べるような犬ということです。
最初の方でも書きましたが、見た目も白地に、コーイケルホンディエの場合はオレンジレッドと言われる模様が入った、キャバリアのブレンハイムのような毛色でとてもきれいな色をしており顔も優しげな雰囲気ですが、性格もとても明るいようです。
体高は、40㎝程度、体重は10㎏程度、それほど大きくなく、家庭犬として飼うには、とても適した犬種であるように思います。
チャンスがあれば、自分でも飼ってみたいと思わせる魅力を感じさせる犬種です。
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