チワワ

動物病院選びは飼い主の重要義務

動物病院、獣医師さんは、犬に関する健康面での相談、アドバイス、そして診療、治療を行ってくれる、飼い主にとって最も身近で力強い、頼りになる存在です。実際に、犬の怪我を直し、また命を救ってくれれば、まさに神様のような存在にも感じてしまいます。飼い主にとって、動物病院は、犬の健康面を支えてくれる、最も信頼できるところであり、獣医師さんの言葉は、全て疑いもなく信じてしまう、という方も多いのではないでしょうか。

それくらい、私たち犬の飼い主にとっては、重要な存在であり、万が一の場合、愛犬の命を左右するのが、動物病院であり、獣医師さんです。私たちも、以前、犬に関わる仕事を始めるまでは、動物病院、獣医師と聞くだけで、絶対の信頼を置き、獣医師さんの言葉は、そのまま全て信頼していました。

しかし、実際に犬に関わる仕事を始め、いろいろな動物病院の実態を見たり、聞いたりすることにより、それが、実はとっても危険なことであったと感じています。信頼できる動物病院、その言葉を全て信じられる獣医師さんを見つけ出すのは、とても難しいのが現実なのです。

近くだから、という理由だけで動物病院を選びがちですが、それで本当に良いのか、今一度考えてみませんか?

とは言っても、いざと言うとき、近くの病院でないと困ることもあるので、近くの病院も含めて、いくつかのケースを想定しながら動物病院のめぼしをつけておくことを推奨したいと思います。知り合いのブリーダーさんでも、近くに任せられる動物病院がないので、1時間以上かけて遠くの動物病院まで必ず行っている方もいます。

でも、一般の方がどうやって動物病院を選んだらよいのか?これも、とても難しい問題だと思います。最終的にどう選ぶかは、飼い主さんが納得できるところ、ということになると思いますので、その選択に際して、参考になればと思い、この記事を書いてみました。

動物病院選びは、万が一の時に愛犬の命に関わるとても大事な飼い主さんの義務ですからね。

動物病院の料金について

動物病院と人間の病院との大きな違いの一つに料金の問題があります人間の病院には、基準となる料金の設定がありますが、動物病院の場合は全くそういった基準はないのです。料金の設定はすべてその動物病院がある意味では勝手に決めることが出来るのです。従って、例えば同じ手術をするにも、ある動物病院では2万円でも、別の動物病院では20万円ということも、実際にあるのです。

ただし、料金が高いからダメと言うことではありません。その病院が設備などに積極的に投資していれば、その分は料金に反映されます。料金は高くても、その分整った設備で犬は診療、検査を受けることが出来る場合もありますからね。

また、その分野の専門医として技術と実績のある動物病院であれば、料金が高いということもあります。

従って、動物病院は、単純に安いから良い、高いからダメ、ということではないのです。とはいえ、現実的には、かなりのぼったくり、としか言えないようなケースも実際に聞きますので、やはり金額が高いと感じたら、他の動物病院での価格を調べる、あるいは、他の動物病院で改めて診察を受ける、ということも必要だと思います。

ただし、動物病院がホームページなどに料金を掲載することは、なんと獣医師法で禁止されているそうなのです。利用者のことを考えれば、料金を掲載してくれた方が親切であり、わざわざ獣医師法で禁止する理由はないように思うのですが…。

そんなことをしたら、勝手な料金設定がしづらくなる、というのが理由なのではないか、とも思ってしまいます。

料金を掲載している動物病院は、法律に違反しているということになり、そういう病院は信用できない、というようなことを書いてあるサイトもありましたが、個人的には逆だと思うのですが・・・。

どうも動物関係の法律は、動物愛護法にしろ、業界の圧力を感じてしまうのは、僕たちだけでしょうか。

さきほど、「動物病院は、単純に安いから良い、高いからダメ、ということではない」と書きましたが、その逆もしかりです。安くても、良心的で技術もしっかりとしている動物病院もあるし、また技術がなくてぼったくり料金を設定している動物病院もかなりあるように思います。

結局、料金だけを比較して、動物病院の良しあしは決められない、ということですね。では、何を頼るか、獣医師さんのキャリアはどうでしょうか?

獣医師さんのキャリアについて

獣医師さんのキャリアは、動物病院の選択をするときに判断材料になるでしょうか?簡単に言えば、若い獣医師さんか、年配の獣医師さんかということで、キャリアが長いか短いか、ということになるのんですが…。人間のお医者さんと同じで、やはり経験と実績のあるお医者さんの方が、頼れるような感じがしそうですが、経験は年齢でだいたい推定できますが、実績はわかたないことが多いと思います。有名な先生であれば、別ですが普通の動物病院ではなかなかそんな実績のある獣医師さんには巡り会えないでしょうから。

個人的な意見を言えば、経験はあればいい、ということではないと思っています。獣医師さんに限らず、どんな職業でもそうですが、経験は重要だと思いますが、それは良き経験を積んいる場合です。経験があるといっても、悪しき経験を重ねそれを繰り返すだけでは、むしろその長い経験は悪い方向に働くでしょう。

例えば、犬が咳をする、これに対して良き経験を重ねた獣医師は、その他の情報も含めて、経験的に、即座に的確な診断を行えるでしょう。しかし、悪しき経験を重ねそれを繰り返しているだけの獣医師であれば、咳であればこの症状、というように決めてかかってしまい、適切な診断ができないかもしれません。

経験のない獣医師さんはどうでしょう?確かに経験のなさが、マイナスに働くことはあるかもしれません。しかし、経験がない=学校を卒業して間もない獣医師さんは、最新の医療技術を勉強しているかもしれません。経験はなくても最新の医療知識と柔軟な頭で、適切な診療、治療をしてくれるかもしれません。

ただ、やはりどちらかと言えば経験ある獣医師さんの方が、頼りになる感じはしますよね。もちろん、若くても、上記のように最新の医療知識と技術を使っていける獣医師さんもいると思いますが、経験のなさがマイナス方向に出てしまうケースも多いようです。

その理由として、知識はあっても、臨床経験のほとんどない獣医師がたくさんいるとのことを聞いたことがあります。実際にほとんど臨床経験のない獣医師がいきなり動物病院で診察を行うということもあるようで、もしそれが本当だとしたら、ちょっと怖いですよね。

やはり、実際に獣医師さんとお話をして、いろいろと聞いて、納得できる説明をしてくれるかどうか、また何を専門としている獣医師さんなのか、などを聞きながら仕事に対する意欲が感じられるか、また周りの飼い主さんの評判なんかも参考にして、経験のあるなしにかかわらず、信頼できる獣医師さんなのかを判断していくことが必要です。

さて、その獣医師さんですが、それぞれ専門分野があるということをご存知でしょうか。

動物病院と獣医師さんの専門について

動物病院は、人間の病院のように例えば、外科、内科などの表示はありません。そういった専門科を表示することも禁止されているそうです。つまり、動物病院は、見かけ上、全てが総合病院なのです。しかし、実際には、各獣医師さんは専門分野があるそうです。例えば、整形外科が得意な獣医師さん、眼科が得意な獣医師さんなど…。

したがって動物病院にも、得意分野があり、逆に言えば、弱い分野があるということになります。

例えば、東京世田谷にある川瀬獣医科病院は、整形外科に関しては日本有数の実績と経験のある動物病院で、私たちもジャーマンシェパードの股関節形成不全に関しては、その検査を何度もやっていただき、いろいろなことを教えてもらいました。また、うちのパピヨンが後ろ足を複雑脱臼したときも診察は近くで信頼できる獣医さんにしてもらいましたが、骨頭切除の手術はこの川瀬動物病院でお願いしました。整形外科に関しては、この病院を最も信頼しています。

近所のはせ動物病院は、心臓など内科に関してはとても信頼できます。先生は、聴診器で心臓の疾患をほぼ正確に推測して、すぐに超音波診察、その結果に問題がある場合は、私たちにその場でわかりやすく説明してくれます。

このように、動物病院、獣医師さんには、必ず得意とする分野があるはずです。それを確認して、動物病院を選択していくのも、ひとつの方法だと思います。そして、それらの動物病院、獣医師さんは、自信がある分野で実績があるためか、そうでない分野でも積極的に対応してくれ、わからなければ、その場で分厚い獣医学所を取り出して調べてくれます。

そして、わからないことはわからない、必要であれば、よりその分野の専門医を紹介してくれます。つまり、犬に病気や怪我があれば、それを直すためにはどうすることが最善か、という視点で対応してくれるのです。

実際、はせ動物病院でも、うちで生まれた小さめのトイプードルの細い足の骨が折れたときに、かなり繊細な技術を必要とする手術を問題なくやっていただきました。

こういった例もあり、基本的にはしっかりとした動物病院、獣医師さんはオールマイティーな対応ができると思いますが、その専門を知っておくことは何かのときに有効な情報になると思います。

他にも、調べると、眼科が得意な動物病院、皮膚科が得意な動物病院などもあるので、何か重大な問題があるときは、そういった専門性のある動物病院へ行くことも、交通費や手間を考えても、結果的に有効になるのではないでしょうか?

ということで、動物病院の料金、獣医師のキャリア、そして、専門性などについて書いてきましたが、動物病院の選び方、という視点からは、逆にわかりにくくなってしまった面もあるかもしれませんね。

動物病院を選ぶ直感的ポイント

動物病院を選ぶ場合、料金、実績、専門性などは重要な判断の材料になると思います。しかし、現実的にはそれをしっかりと調べる、その結果を判断するのはかなり難しいこともあるかもしれません。

そこで、飼い主さんが直観的に動物病院の良し悪しを判断するための、客観的なポイントをご紹介します。

  1. 病院内に清潔感があること。
  2. 来院する飼い主さんが多いこと。

まずは当たり前のことですが、病院内に清潔感があり、もちろん実際に清潔であることです。これは最も基本となる要素ですね。

そして、その病院はいつも混んでいる、つまりたくさんの飼い主さんが愛犬を診てもらいに来ている、ということも一つの判断材料になるでしょう。来院している人が多ければ、それだけ、多くの飼い主さんから信頼されていると推測できます。

もちろん、これらでの判断が100%正確とは限りませんが、判断する要素として重要なポイントだと思います。

次に実際に犬を診察してもらったときのポイントです。

  1. 犬(動物)を丁寧に扱う
  2. ちょっと診ただけ、また飼い主さんの話を少し聞いただけで判断しない。
  3. 飼い主さんに対して、状況や犬の状態など、いろいろと確認する。
  4. 診断した結果を、飼い主さんにわかりやすく、丁寧に説明してくれる。
  5. 飼い主さんからの質問に対して、曖昧な回答はしない。
  6. 知ったかぶり、またいい加減に感じられる回答をしない。
  7. 判断できない、わからないときははっきりと言う。
  8. 獣医さんや看護士さんなどから、犬を大切にしてくれる、という印象が持てる。

来院した犬、またすべての動物を優しく扱うかどうか、これは基本ですね。

わずかな情報で、思い込みで判断されるのは危険です。

怪我、あるいは病状など飼い主さんに対して、あらゆる情報を聞き出そうとする努力をしているかどうかで、獣医師さんの取り組みの真剣度が分かります。

診断結果に対して、論理的にかつわかりやすく飼い主さんが納得できるように説明してくれるかどうかも重要な要素です。

飼い主さんの質問に対して、適当に曖昧に答えるのではなく、しっかりとわかりやすく的を得た回答をしてくれるか。

自分で判断できないことを、適当に判断、または回答していないかどうか。つまりその時点で判断できな、わからないことははっきりとそう伝えてくれるかどうか。

そして、その動物病院のスタッフ全員が、犬を大切にしているという印象を飼い主さんが持てるかどうかは判断の重要なポイントです。

こういったポイントに対しては、飼い主さんが直感的に判断していくことが出来ると思います。

要するに、その動物病院に、犬の命を任せられるだけの信頼を持ち、信じられるか、ということがポイントだと思うのです。

飼い主さんが信じていれば、その気持ちは犬にも伝わり、犬自身もその獣医師さんを信じるでしょう。そうすれば、怪我も病気もよりよい方向に向かっていくと思います。

動物病院、そして獣医師さんは、私たち犬の飼い主にとって、本当に神様のような存在です。愛犬の命を守るためにはかかせない存在です。

だからこそ、しっかりと選び、その言葉を信じられる動物病院、獣医師さんを選ぶことが、愛犬のために出来る飼い主の役割なのです。

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