アフガンハウンドはどんな犬?

アフガンハウンド、美しく優雅な大型犬

アフガンハウンドという犬種名を聞いて、まずイメージするのが、優雅な美しい犬、ということではないでしょうか。

まさに、きれいに手入れされたアフガンハウンドは、その通りの犬です。

もちろん、この優雅さからイギリスでは、上流階級の間で人気となり、容姿を競うドッグショーでも人気の犬種でした。

しかし、この犬のふるさとは、名前が示すとおり、アフガニスタンです。アフガニスタンといえば、ニューヨークの9.11以降、テロリストの拠点としてその名前を見たり聞いたりすることが多くなり、現在も平和には遠いイメージのある国です。

でも、そこがアフガンハウンドのふるさとなのです。

今もそのふるさとでは本来のアフガンハウンドが元気に走り回っているのでしょうか?ぜひそうであってほしいと思います。

そんなアフガンハウンドの歴史についても別のページで紹介しています。アフガンハウンドという犬を知る意味でもご覧になってみてください。

アフガンハウンドの現在の美しさは、過酷な、そして険しい自然の中で生きることから身に付けたものであり、だからこそ、アフガンハウンドの姿が、私たちの目には、より美しく、優雅に見せる大きな要因ではないのではないか、そんな風に感じられます。

アフガンハウンドはしつけがはいりにくい??

アフガンハウンドのよく言われるイメージのひとつに、しつけが入りにくい、ということが言われています。そのため「おバカさんな犬」とも言われているようです。

これも、アフガンハウンドが狩猟犬であったことが起因しているといわれています。

これは単に狩猟犬だからということではありません。アフガンハウンドの走力が人間を乗せた馬よりも高かったために、真っ先に獲物に追いつくのがアフガンハウンドでした。

真っ先に獲物に追いついたアフガンハウンドは、人間の指示ではなく、自分で判断して獲物の対処をしなければいけなかった、ということが理由のひとつとなっているのです。

自分で判断しなければいけない、これは「おバカさんな犬」ではできません。つまりアフガンハウンドは、人間の指示を受けなくても、自分で状況を判断して行動が取れるとても頭がいい犬なのです。

頭が良く、自分の判断で行動することが日常的であったため、逆に人間の言うことを聞く耳を持たなくなってしまったというのが、しつけが入りにくい原因、というわけなのです。

でも、それは昔の話です。

現在のアフガンハウンドは、家庭犬として飼われる事を前提にブリーディングをされてきているので、基本的には、しつけもきちんと入る犬だと思います。

もちろん、昔のこととはいえ、そういう遺伝子はどのアフガンハウンドにも受け継がれていると思いますので、その影響が強く出る個体もあるかもしれません。

また、もしかしたら、しつけが入るまでの時間の平均値を比べたら、他の犬種に比べて長い場合もあるのかしれません。

でもそれは、アフガンハウンドだから、という犬種の問題ではなく、そのアフガンハウンドは、という個体の問題のほうが大きいと思います。

いずれにしてもアフガンハウンドは大型犬です。

どんな個体に対しても、しっかりとしつけを入れるというのは、この犬種を飼う場合、必須条件となるでしょう。

アフガンハウンドは運動が大変??

これもアフガンハウンドについて必ず書かれていることのひとつです。

毎日、1~2時間の散歩、全力疾走させることが必要、などなどです。

しかし、これもペットとしてブリーディングされたアフガンハウンドであれば、必須条件ではないでしょう。もちろん、毎日そうさせることが出来る環境があれば、そうしてあげると良いかもしれません。

でも家庭犬として飼うのであれば、そうしなくても良いように育てたほうが良いと思います。

一度、そうさせてしまうとそれが習慣となり、長い散歩をしない、全力疾走できない、ということがストレスになるでしょう。しかし、最初から普通に散歩する、散歩は天気が悪ければしないときもあるし、飼い主さんの体調が悪いときもお休み、またしても10分ぐらいのときもある、ということが当たり前として育てていけば、アフガンハウンドもそれが当たり前と思うようになるでしょう。

あくまでも、アフガンハウンドには、走ることに大して、非常に優れた素質があり、実際に走らせれば、それが出来るという犬種であるということであり、走らせなければ、どうかなってしまう、ということではないのです。

家庭犬としてアフガンハウンドを飼うのであれば、家庭犬としての飼育環境の中で、家庭犬としてしつけトレーニングを行うことが必要なのです。

そうすれば、決して無理なく、アフガンハウンドと楽しい時間を作ることが出来るようになるでしょう。

では、アフガンハウンドの性格について、もう少し詳しく書いてみたいと思います。

アフガンハウンドの性格

とても優雅で高貴に見えるこのアフガンハウンドですが、どのような性格を持っているのでしょうか。

このアフガンハウンドの性格ということについて、調べてみました。

以前の職場には、子犬からもう老犬に近いアフガンハウンドいたので、その時に接していたアフガンハウンドの印象も交えながら、アフガンハウンドの性格について、ご紹介していきたいと思います。

アフガンハウンドの歴史のところでも書いているように、アフガンハウンドはあの“ノアの方舟”に乗った犬とも言われるほど、古い歴史を持つと言われる犬種です。

そして、今でこそ、その優雅な外観から鑑賞を主目的とした犬種のひとつと言われていますが、もともとは名前の通り、アフガニスタンで猟犬として使用されていた犬種です。従って、その運動能力は極めて高く、大きな体からは想像できないような俊敏な動きをする犬種でした。

そんな猟犬としての長い歴史がアフガンハウンドの性格の元に影響を与えているとよく言われています。

一方では、現在のアフガンハウンドの基礎となるのは、イギリスでの鑑賞用の犬として繁殖され、ペットとしての資質が育まれたとも言われています。

猟犬、そして鑑賞犬としての資質

一般的に言われるその性格は、猟犬としての歴史に影響するものがよく言われています。

猟犬として獲物を追い、アフガンハウンドは単独で行動する必要があるため、自分で判断して行動する能力が高い。

従って、独立心が強くなり、アフガンハウンドはトレーニングが入りにくい犬種と言われています。

そして、人に対してはベタベタすることもなく、表情が少ない、こんなことがよく言われています。

また、もともと視覚で獲物を追う、サイトハウンドであったことから、動きの速いものが視覚に入ると、それに対して反応しやすく、トリッキーな動きをする小さな子供と一緒にさせられる犬種ではない、とも言われています。

アフガンハウンドの中には、実際に、そういう傾向がある犬もいるかもしれません。

しかし、現在のアフガンハウンドの性格的な基礎が作られたのは、イギリスへ持ち込まれた後、鑑賞用、またペットとして繁殖されてききたアフガンハウンドと言われています。

現在、原産地であるアフガニスタンでもアフガンハウンドが猟犬として使われるということはほとんどなく、ましてや私たちが普段接することができるアフガンハウンドは、猟犬とは全く対局にあるような環境で育てられ、性格的な改良もされてきました。

アフガンハウンドの根底には、猟犬としての性格もまだあるとは思います。でも、現在のアフガンハウンドは、よりペットとして飼い易い性格が強い犬種です。

普段のアフガンハウンドは・・・

ネットや資料でアフガンハウンドの性格を調べると、どうしても、猟犬としての血を受け継いでいることに基づく性格を強く感じ、そういう先入観を持ってしまいます。

そして、確かに、きれいに仕上げられたアフガンハウンドは、高貴な美しさを持つ、特別な犬を感じさせる犬種で、近寄りがたささえ感じさせるものがあるかもしれません。

しかし、普段、毎日のように身近で接するアフガンハウンドは、そんな知識による印象とは全く違いました。

アフガンハウンドは、表情も豊かで、特に子犬はとても人懐っこく、フレンドリーです。

いつも事務所にいる老犬に近いアフガンハウンドも表情豊かで、人懐っこく、頭を撫でろと擦り寄ってきたり、普通の犬と全く変わらない、というのが実際に触れ合った印象でした。

ただし、全てがそうというわけではなく、子犬の中にはよく吠えるアフガンハウンドもいます。

生後4ヶ月程度のアフガンの子犬のトレーニングも一時的にしてみましたが、他の犬に比べて、特別しつけが入りにくい、という印象も全くありませんでした。

ただし、自分で状況判断ができて、しかも大きな体でずば抜けた運動能力があるので、アフガンハウンドを甘やかして育てたら、大変なことになるかもしれない、というのは容易に想像ができます。

これは、ゴールデンやラブラドールの天真爛漫性に共通する部分を感じたもので、やはりしつけをしないと体も大きく、運動能力も高いだけに、扱うのが大変になる可能性も秘めている、ということです。

アフガンハウンドも性格は色々です

アフガンハウンドと一口にいっても、実際には、他の犬種と同様、個々のアフガンハウンドの性格はそれぞれである、ということです。

生まれたアフガンハウンドの子犬たちを見ていても、6頭いれば、それぞれのアフガンハウンドの子犬が個性を持っています。

人間に対して少し警戒しているようなアフガンもいれば、全く警戒しないけど手を出してもそっけない態度を示すアフガンハウンドもいます。でも、多いのはやはり喜んで近寄ってくるアフガンハウンドの子犬でしょうか。

一瞬、ゴールデンレトリバーか、と思わせるくらい、とても人懐っこく、表情豊かで親近感を感じさせるアフガンハウンドが特に子犬を見る限りでは多いようです。

そして、これらは、もともと持っている、あるはブリーディングに使用される犬の血統や性格による影響も大きいでしょう。

それに加えて、実際に生まれてからのブリーダーのところでの扱われ方も大きな影響を与えます。

生まれた時から人間が手をかけて育てていけば、人間に対して全く警戒感を持たないように育つでしょう。

では、途中でも何度かアフガンハウンドの歴史という言葉を使いましたが、最後にもう少し詳しくアフガンハウンドの歴史について、書いておきたいと思います。犬の歴史を知ると、またその犬を違った目で見られるようになると思いますよ。

アフガンハウンドの歴史

優雅な容姿で、独特のソフトでさらさらした毛並みを持つ、とても美しく、そして大きい犬、これが一般的にイメージされるアフガンハウンドではないでしょうか。

アフガンハウンド、実際とても優雅で美しい犬ですが、その美しさは、原産地であるアフガニスタンの険しい山岳地帯と砂漠地帯で猟犬としての歴史によって、身につけられてきのです。

そして、現在のアフガンハウンドを知る上で重要なのは、そんなアフガンハウンドがイギリスへ持ち込まれ、そこでは猟犬としてではなく、その美しい容姿から、観賞用の犬として人気を得て、鑑賞犬として、そしてペットとしての歴史を持つことです。

もともとアフガニスタンの山岳地帯、砂漠地帯で猟犬として育った歴史の上に、イギリスでは猟犬とは全く対局にある優雅な鑑賞犬、またペットとしての歴史を重ねてきたのが、現在のアフガンハウンドなのです。

従って、現在のアフガンハウンドという犬種をより理解する、またその容姿、そして性格の元を知る、という観点からも、アフガンハウンドの歴史を知ることは、とても役に立つと思います。

ノアの方舟に乗った犬?

アフガンハウンドは、ノアの方舟に乗った犬とも言われている犬種です。かのモーゼが十戒を授かったと言われるアジアとアフリカ大陸の接点となるシナイ半島に生息し、また古代エジプトでは王族のペットとして飼われた犬種とも言われています。

これらは紀元前4千年頃の話、と言われています。

また紀元前数千年前の古代ギリシャの遺物にもアフガンハウンドによく似た犬が描かれているとのことです。

いずれにしても、はるか数千年の昔の話であり、実際のアフガンハウンドの歴史がそうであったか、これは今生きている我々にはその事実は全くわからないでしょう。

ただ、現在アフガンハウンドという犬種がいるということは、その元となる犬が数千年、いやそれ以前からいたことは間違いないでしょう。

どんな犬種でもそうですが、現在いるほとんどの犬種は人間により形作られてきたという要素がとても大きいといってもよいでしょう。

従って、その元、祖先となるアフガンハウンドによく似た犬がはるか昔にいたというのは、全く不思議ではありません。

人間にも、数千年の歴史があるように、アフガンハウンドにも同じぐらい長い歴史があるのは、当然です。

そして、人間とアフガンハウンドがあるところから、密接な関係を持って接してきた、ということもまた間違いのないことです。

地球の歴史、ましてや宇宙の歴史に比べれば、その時間はほんの一瞬かもしれませんが、私たちから見れば、とてつもなく長い時間をかけて、今のアフガンハウンドがいる、ということになるのではないでしょうか。

原産地はアフガニスタン

現在いるアフガンハウンドが実際に知られるようになったのは、それほど昔の話ではなく、第一次世界大戦の頃、イギリスの将校がアフガニスタンからイギリスへ持ち帰ったことがきっかけと言われています。

従って、現在のアフガンハウンドは名前の通り、アフガニスタンを原産とする犬種で現実的なこの犬種の歴史の起点は、アフガニスタンと言って良いでしょう。

そのアフガニスタンでは、アフガンハウンドは猟犬として長く現地の人達と暮らしていたと言われています。

しかも、その猟の対象となるのは、ガゼールや豹、また小さいけど俊敏なうさぎなども対象にしていたといわれています。

そして、その猟をするところは、アフガニスタンの険しい山岳地帯です。

それらの動物を追って、猟ができていたということは、アフガンハウンドの運動能力は半端ではなく、極めて優れたものであったことは想像に難くありません。

また、アフガニスタンの砂漠地帯では、家畜を守る、番犬としてもアフガンハウンドが使用されていたと言われています。

つまり、アフガンハウンドはイギリスに持ち込まれて世界に知れ渡る前は、アフガニスタンで、長く、山岳地帯の猟犬、そして砂漠地帯での番犬としての歴史に育てられてきた犬種、ということになります。

アフガンハウンドの猟犬としての歴史

現在いアフガンハウンドの場合、獲物を見つける道具は、一般的に言われる犬の特徴である嗅覚の効く鼻ではなく、視覚、つまり目でした。

小さく俊敏なウサギも追いかけていけるほど、極めて優秀な視力を持っているのです。

したがって、アフガンハウンドはサイトハウンドという視覚で獲物を捕らえる猟犬に分類され、その代表犬種とも言える犬種なのです。

アフガニスタンと言えば、あのニューヨークでの911以降、テロリストの本拠とされ、テレビなどでも、アフガニスタンの映像が頻繁に放映されました。

その映像からは、砂漠と険しい山岳地帯がよく見られ、まさにそこがアフガンハウンドが生活してきた、そしてサイトハウンドとして活躍してきた場所なのです。

あの独特の体型、そして華麗に見える被毛は、その地形、気候に合わせて、サイトハウンドとしてのアフガンハウンドが進化した結果なのです。

今のあの優雅に見えるアフガンハウンドは、そういった地理的、歴史的な背景からアフガンハウンドが身につけたものなのです。

体全体の大きさから比べると短めの背中、そして長い足は、山岳地帯で素早く動くのに適合させるためにそのような体型になり、また、優雅に見える長くて、しかし軽くふわふわした被毛は、日中は40度、夜はマイナス20度にもなると言われる厳しい気候から身を守るために、かつ猟犬としての運動能力に支障のないように、進化した結果と言われています。

アフガンハウンドの鑑賞犬としての歴史

アフガンハウンドは山岳地帯を中心に活躍した種類と、砂漠地帯を中心に活躍した種類がいると言われています。アフガンハウンドは、猟犬として家畜を守る番犬としても使用されていたと言われ、例えば、山岳地帯では猟犬、砂漠地帯では、番犬として現地の人々と暮らしていたのではないか、と想像できます。

そんなアフガンハウンドがイギリスへ運ばれ、犬種としての価値というか、見られ方が全く変わりました。

山岳地帯で作られた大きいけどスリムで引き締まり、脚の長い美しい体型と、その運動能力に支障を来さず、かつ激しい温度差から身を守るために発達した軽くふわふわした被毛は、イギリスでは、全く違った価値をアフガンハウンドにもたらすことになったのです。

イギリスでのアフガンハウンドは、それまでの歴史とは全く違い、その優雅な姿から、鑑賞犬として、人気を博すことになりました。

当時のイギリスでは、鑑賞用のドッグショーではアフガンハウンドは貴族たちの間でとても人気となり、貴族から発したその人気は、次第に一般大衆への広がっていきます。

さらにアフガンハウンドの鑑賞犬としての人気は、イギリスのみならず、ヨーロッパ全土へも広がり、そしてアメリカにも広がっていきました。

東洋の美しく、神秘的な犬として欧米での人気を盛り上げたそうです。

歴史に作られたアフガンハウンド

イギリスへ持ち込まれて以降のアフガンハウンドは、ほぼ世界中どこでも、鑑賞を目的とした犬種となっています。そして今ではアフガニスタンでも猟犬として飼われることは少なくなっているとのことです。

現在のアフガンハウンドの形も、イギリスへ運ばれて以降、鑑賞用として改良され、定着してきたものだとも言われています。

当時に比べれば、人気は、だいぶ落ち着いたようですが、今でも一緒に散歩でもすれば、間違いなく目立つ犬種です。

特別な犬種と見られがちですが、ペットとして改良されたアフガンハウンドは基本的には誰にでも飼える犬種です。大型犬としての心得さえしっかりと意識していれば。

優雅な容姿を持ち、ペットとしても飼い易い性格に改良されてきたのが現在のアフガンハウンドですが、その歴史は過酷な地形、気候を生き抜いてきた猟犬としての歴史で作られたもの、これがアフガンハウンドの歴史、と言って良いでしょう。

とこんな歴史を知ると、以前の職場で身近にいたアフガンハウンドたちがこんな歴史を持った犬だったのか、という思いと、彼ら、彼女たちが、ある意味では尊敬の念を持って見るべき犬たちだったんだな、と改めて感じてしまいます。

人間もそうですが、動物も歴史によって今がある、ということでしょうか。

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