安楽死、犬の場合も、これはとても難しい問題
朝日新聞DIGITALのサイトで、こんな記事を見かけた。
▼動物の安楽死、踏み切る基準は? 世界で違う「かわいそう」の感じ方
その記事の一部を引用させてもらいます。
WAZAはすでに、03年に定めた倫理規定で、手を尽くしてもその動物が適切な生活の質を保って生きることができない場合には、できるだけ苦痛を与えない方法で実施するという方針を示している。
ただ、動物福祉に関する法律や、命をめぐる社会の受け止めは国によって変わりうる。
成島さんによると、欧米では動物がけがや病気などで痛みや苦しみを感じながら生きることは生活の質が落ち「かわいそう」として安楽死を選ぶことが多い。一方、日本では、回復の可能性が低くても、何とか命を助けられないかと延命を選ぶ傾向があるという。こうした違いは、基準にもある程度反映される見込みだ。
https://www.asahi.com/articles/ASQ3H4D6TQ27PLBJ005.html?iref=pc_ss_date_article
安楽死、これは人間でも、とても難しい問題となっているのが現実です。
日本では、法律的に安楽死は認められていないけど、海外では、法的に安楽死が認められている国もあります。
ちょっと調べたら、次のような国では安楽死が法的に認められているようです。
オランダ、ベルギー、ルクセンブルク、スイス、カナダ、アメリカの一部の州
これは、PREJIDENT Onlineというサイトの“”「海外での安楽死」は200万円で十分可能“”という記事に書いてありました。
日本では安楽死は認められていないので、出来ないのですが、もしかしたら、希望する人は、少なからずいるのかもしれません。
でも、法的に認められている国であれば、自分で決めて安楽死が出来る、ということになるのでしょうか。
つまり、自分の意志で安楽死をすることが出来る、ということです。
最初のところに紹介した記事では、動物についての安楽死について書いてあります。
その記事の中でも書いてありますが、動物は自分自身で安楽死を決めることは出来ない。
決めるのは人間である、と。
この記事では、動物園や水族館といったところでの話のようですが、現実的に、僕たちにも、安楽死をさせるかどうか、決めなければならない立場になり得ることなのです。
実際に、3年前の年末年始、僕の家でも、その決断をしなければならない時がありました。
ただし、それは犬ではありません。
当時飼っていたフェレットです。
少し前から具合の悪かったフェレットが、ちょうど年末というときに、発作を起こして、動物病院に連れていきました。
見てくれた獣医師さんは、この状態だともう持たないだろうから、苦しませるよりも、安楽死をさせる、という選択肢がある、ということを言われたのです。
その時は、本当に苦しそうで、安楽死をさせてあげた方がいいのかも、という思いもよぎりました。
しかし、その場では決断することが出来ませんでした。
結局、注射で落ち着かせたところでいったん家に連れて帰ることにしました。
フェレットは、もうぐったりしていて、覚悟はしていました。
しかし、その後、少しづつ発作も治まるようになり、食事も少しづつ出来るようになってきました。
動き回ることは出来ず、ほぼ寝たきりのような状態でしたが、それでも、年末年始の時から比べると、少しづつ回復してきたのです。
そして、結局は永眠となりましたが、そうなったのは、5月の連休前のことでした。
あの時は、安楽死、という選択をしなくて良かった、ここまで頑張って切れたんだから、と家族みんなでそう思ったのでした。
でも、フェレット本人にとってそれが良かったのかどうかはわかりません。
以前のように動き回ることも出来ずに、ほぼ寝たきりの生活が良かったのかどうかは・・・。
それでも、僕らはそれでよかったとおもっています。
結局、動物の場合の安楽死の選択は、人間がして、人間が納得できるかどうか、というところにかかっているのではないでしょうか。
だから、犬も同じです。
実際、実店舗のペットホテルとトリミングのお店では、何頭か、安楽死をさせた、という犬がいます。
もちろん、飼い主さんはそれを決めることにとても悩んだと思います。
でも、それがその犬のためだ、と思う気持ちで決めたことだと思います。
愛犬の安楽死の選択をしなければならなくなったら、どうしますか?
うちの永眠した犬たちには、安楽死をさせた犬はいません。
でも今、寝たきりのボーダーコリーがいます。
もう、立つことは出来ずに、せいぜい瞬間的に首を持ち上げたりできる程度です。
でも、そんな状態でも、よく吠えて、食欲は旺盛なんです。
だから、今すぐに安楽死なんてことは、全く考えられません。
しかし、もしその状態でなんらかの原因で苦しみだしたらどうでしょう。
苦しんだ状態で、寝たきりで、何の治療も出来なくなった時に、そのままにして、頑張れ、頑張れ、と言っているということでいいのでしょうか。
これは、とても難しい問題だと思います。
フェレットの場合は、結果的に、安楽死を選ばずによかったと思っています。
でも、苦しんでいる状態が長く続いていたらどうだったでしょうか。
状態によっては、やはり安楽死という選択肢を選ぼう、ということになっていたかもしれません。
今寝たきりのうちのボーダーコリーは、それでも元気、というと少しお菓子な言い方になるかもしれませんが、寝たきりだけど、元気なのです。
と言っても、たまに発作のような状態になることはあるんですが・・・。
もちろん、かかりつけの獣医さんには診てもらって、薬ももらって飲ませています。
だから、いつ状態が変わるかはわかりません。
もしかしたら、安楽死をさせてあげた方がいい、という状態になるかもしれません。
でも、それでも安楽死という選択肢を決めることはとても難しいでしょう。
フェレットの例もあるので、一縷の望みをかけて、安楽死という選択肢は取れないかもしれません。
ただ、それが苦しんでいる本人にとって、良いのか悪いのか。
そこを考えた時に、そういう選択肢を取った方が良い、という判断もあるのかもしれません。
できれば、そういう状態になることのないように祈ります。
もうある程度は覚悟はできていますが、永眠するときは、静かに安らかに、自然に永遠の眠りに入ってほしいと思っています。
安楽死、これは動物、特に愛犬、そして人間自身にとっても、とてもとても、難しい問題、正解の分からない問題だと思います。
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