ももちゃんは、ハウスで吠えることもだいぶ少なくなり、また私に対しても少し警戒感が弱くなってきています。
そこで、ほぼ予定通り、こちらへ来てから1週間後に外でのトレーニングを始めることにしました。
まずは、私との主従関係と信頼関係を作っていくためのリーダーウォークトレーニングから行います。
外での散歩で、犬が自分の行きたい方に歩こうとするのではなく、飼い主さんについて歩いていこうとするようにさせるトレーニングです。
トレーニングの流れとしては、次のようになります。
- 勝手に動こうとしなくさせる=一緒にいる人の足元から離れないようにさせる。
- 人が動いたら、そちらに犬もついてくるようにさせる。
- 人が歩いたら、その人に付いて犬も歩くようにさせる。
具体的にどうするかということを説明します。
1.犬が足元から離れないようにさせる。
まず、犬にはあらかじめチェーンカラーにリードをつけた状態でハウスから出して抱っこして外に出ます。
外に出たら、静かに犬を地面に降ろします。
犬が自由に歩こうとして、私から離れようとしたところで、リードでのショックを鋭くかけて、犬を驚かせます。
驚いた犬は、こちらへ戻ってきます。(その場でうずくまった時は、リードで優しく引き寄せます)
驚いて戻ってきた犬に対して、驚いた時のストレスを解消してあげるために、優しく声をかけながら、しっかりと体中を撫でてあげます。
声は、犬の名前を入れながら、決まった言葉を繰り返します。言葉は何でもよいのですが、私の場合は「good(グッド)」を使っています。
それによって、この先トレーニングが進んだ時により、その言葉をかけるだけで、撫でた時の感触を犬が思い出して安心するようになります。
リードでのショックの後の、ストレスを解消してあげるためのフォロー(優しく声をかけながら体をしっかりと撫でる)は、時間にして3~5分ぐらい行います。ここは、すぐに止めてしまいがちなので、時計を見ながら行うようにします。
3~5分ぐらいすると、犬のストレスが解消出来てきた様子が感じられると思います。もし、感じられなければ、感じられるまで行います。
3~5分程度のフォローの後、撫でるのを止め、犬が自由に動けるようにします。
最初の1回目のリードでのショックの後は、ストレスが取れた犬は、また自由に歩こうとして、離れていきます。
そこで、また同じようにリードでのショックで驚かせて、すぐに同じように3~5分ぐらいのフォローを行い犬のストレスを解消してあげます。
ほとんどの犬は、2~3回ぐらいのショックとフォローで、その後は勝手に動こうとせず、人から離れないようになってきます。
また2回目ぐらいからは、撫でるのをやめた後も、優しく声をかけ続け、犬が声をかけている人間を意識するようにさせます。
これで、犬が足元から離れなくなります。
2.犬が人の動く方についてくるようにさせる
犬が離れなくなったら、次に人間が一歩離れて、犬に「オイデ」と呼んで近づけるようにします。
最初は犬と対面して、これを繰り返し、少しずつ距離を伸ばしながら、また動きながら犬を近づけるようにしていきます。
これで、犬が人に動いたらついてくるようになってきます。
3.リーダーウォークの形にする
犬がついてくるようになって来たら、犬と対面の状態から、人間は普通に歩く形にしていき、その状態で犬がついて歩くようにさせていきます。
これが出来るようになれば、リーダーウォークになってきます。
以上が、リーダーウォークをさせるようにするまでの流れと、具体的な方法になります。
下にももちゃんのトレーニング初日の動画を掲載しています。
ほぼ、上の説明に沿った流れとなっていますので、ご覧になってください。
ただし、最初の方は、ほどんど撫でているところなので、見ていて退屈かと思います。
最初のリードでのショックは40秒ぐらいのところ、2回目のリードでのショックは4分30秒ぐらいのところで行っています。
2回目のフォローが終わるのが9分過ぎぐらいになります。この時点で、ももちゃんはほぼ私から離れなくなりました。
その後、対面で少しずつ離れては、ももちゃんを近づけるということを繰り返します。ももちゃんは少しふらふらするところもありましたが、声をかけてできるだけ、ももちゃんの意識をこちらに向けさせることによって、勝手に動こうとするのを抑止しています。
若干ふらふらしそうなモモちゃんの意識をこちらに持ってくるよう声をかけながら、リーダーウォークに近づけていきますが、13分45秒くらいのところで、3回目のリードでのショックをかけています。
3回目のリードでのショックのあと、しっかりとフォローして、また動いたらついてくる~リーダーウォークの形にしていく、を行っていますが、モモちゃんはふらつくことも少なくなってきて、最後の方では、ほぼリーダーウォークの形になってきました。
後は、これを繰り返していくだけで、リーダーウォークは初日でほぼOKという形になります。
リーダーウォークトレーニングを行う時にひとつ重要なことがあります。
動画をご覧になって頂いてもわかるかと思いますが、リードでのショックをかけるとき以外は、絶対にリードを張らない、つまり常にリードが垂れている状態にする、ということです。
よく、リードを短く持って、無理やり犬を横に付けて歩いている人を見ますが、これは、全くのNGです。必ず、リードが弛んだ状態で、リーダーウォークが出来るようにさせます。これが出来れば、ノーリードでも同じようにリーダーウォークが出来るということになります。(ただし、公道でのノーリードは、たとえできるようになってもさせてはいけません。)
リードが張るときは、ショックをかけるとき、となります。
以上、トレーニング初日が最も大事なところなので、説明も長くなってしまいました。
言葉での説明では伝えきれていない部分も多々あるかと思いますので、動画にて実際の様子を確認してください。
モモちゃんは、予想通り訓練性は悪くなく、トレーニング初日でほぼリーダーウォークトレーニングが出来るようになっています。
ももちゃん動画
- 3月8日 トレーニング前の散歩
- 3月12日 トレーニング初日 リーダーウォークトレーニング
- 3月13日 リーダーウォークトレーニング+スワレ+マテ
- 3月14日 室内でのハウストレーニング
- 3月15日 リーダーウォークトレーニング+スワレ+マテ 2
- 3月17日 リーダーウォークトレーニング+スワレ+マテ 3
- 3月18日 リーダーウォークトレーニング+スワレ+マテ 4
トレーニング参考資料
【PR】