【犬の遺伝性疾患】その種類と犬種、検査について
人間のパートナーとして大昔から人間との生活をしてきた犬。JKCによると、現在、世界には非公認の犬種を含めて、700~800の犬種があるとのことです。凄いですね。
野生の動物は、その生態に合わせて進化して種類が分かれていきます。でも、犬の場合は、人間が目的をもって犬種の種類を増やしてきました。つまり、それぞれの犬種のほとんどは、人間が作り出した犬種なのです。
その結果、それぞれの犬種で見た目や特性などが固定されてきて、現在の犬種となっています。
同時に、その犬種特融の遺伝的な疾患も生まれてきた犬種もあるのです。
このページでは、そんな犬種特融の遺伝的な疾患と、その遺伝的疾患を持つ犬種について、紹介していきたいと思います。
また、まだ症状などがない時点で遺伝性疾患の検査もできるので、それについても紹介したいと思います。
犬の遺伝性疾患の種類と対象犬種
人間のパートナーとして大昔から人間との生活をしてきた犬。JKCによると、現在、世界には非公認の犬種を含めて、700~800の犬種があるとのことです。凄いですね。
野生の動物は、その生態に合わせて進化して種類が分かれていきます。でも、犬の場合は、人間が目的をもって犬種の種類を増やしてきました。つまり、それぞれの犬種のほとんどは、人間が作り出した犬種なのです。
その結果、それぞれの犬種で見た目や特性などが固定されてきて、現在の犬種となっています。
同時に、その犬種特融の遺伝的な疾患も生まれてきた犬種もあるのです。
このページでは、そんな犬種特融の遺伝的な疾患と、その遺伝的疾患を持つ犬種について、紹介していきたいと思います。
また、まだ症状などがない時点で遺伝性疾患の検査もできるので、それについても紹介したいと思います。
犬種特融の遺伝的な疾患の代表的ものをあげると次のようになります。
- 進行性網膜萎縮症(PRA)
- セロイドリポフスチン症(CL)
- 遺伝性好中球減少症(TNS)
- イベルメクチン感受性(MDR1)
- フォンウィルブランド病(VWD)
- コリー・アイ(CEA)
- GM1-ガングリオシドーシス(GM1)
では、それぞれの遺伝的な疾患の特徴と、その疾患に遺伝的にかかりやすい犬種について紹介していきます。
進行性網膜萎縮症(PRA)
進行性網膜萎縮症(PRA)は、目の奥にある網膜という部分が次第に萎縮して正常に働かなくなり悪くなっていく、という遺伝性の疾患です。この遺伝性の疾患を持つ可能性のある犬種はけっこう多く、次のような犬種がこの疾患になりやすい、と言われています。
進行性網膜萎縮症(PRA)になりやすい犬種
- ラブラドールレトリーバー
- ゴールデンレトリバー
- アイリッシュセッター
- コリー
- シェルティ(シェットランド・シープドッグ)
- トイプードル、ミニチュアプードル
- ヨークシャーテリア
- アメリカンコッカースパニエル
- イングリッシュコッカースパニエル
- オーストラリアンシェパード
- ウェルシュコーギースパニエル
- ミニチュアダックスフンド
- その他犬種
セロイドリポフスチン症(CL)
セロイドリポフスチン症(CL)は、先天性脳疾患です。この疾患は、生後しばらくは、全くわからず、生後2年ぐらい以降に、発症する遺伝性の病気です。発症すると、歩けなくなったり、食べることもできなくなったり、普通の生活ができなくなります。
セロイドリポフスチン症(CL)になりやすい犬種
- ボーダーコリー
ボーダーコリーのCLについては、詳細に書いているページもあるので、下のリンクカードからご覧ください。
ボーダーコリーは先天性脳疾患CLに注意 ボーダーコリーには、セロイドリポフスチン症(いわゆるCL、以下CLと呼びます)という先天性脳疾患が流行していると言われています。この疾患は、生後しばらくは、全くわからず、生後2年ぐ …
遺伝性好中球減少症(TNS)
遺伝性好中球減少症は、生後早期に発症する血液中の好中球が著しく減少していく遺伝性疾患です。発症と同時に発育不全にもなり、死に至る遺伝性疾患です。
遺伝性好中球減少症(TNS)になりやすい犬種
- ボーダーコリー
イベルメクチン感受性(MDR1)
イベルメクチン感受性(MDR1)は、フィラリア予防薬や疥癬の対処薬に含まれる製剤であるイベルメクチンに以上に反応してしまう疾患です。よだれや嘔吐、盲目、呼吸低下などいろいろな兆候が表れ、死に至る場合もあります。
イベルメクチン感受性(MDR1)になりやすい犬種
- ボーダーコリー
- コリー
- シェルティー(シェットランドシープドッグ)
- オーストラリアンシェパード
- ジャーマンシェパード
主にコリー系、シェパード系に多いといわれています。
フォンウィルブランド病(VWD)
フォンウィルブランド病(VWDは、生まれながらに血液に含まれるフォンビレブランド因子の作られる量が少なかったり、壊れてうまく働かなかったりすることで発症する遺伝性疾患です。、血液の凝固異常によって出血が止まりにくくなってしまいます。
フォンウィルブランド病(VWD)になりやすい犬種
- ウェルシュ・コーギー・ペンブローク
- ドーベルマン
- ジャーマン・シェパード
- ミニチュア・シュナウザー
- その他犬種
コリー・アイ(CEA)
コリー・アイ(CEA)は、名前の通り、コリー系の犬種に多い遺伝性疾患です。眼球の後方にある脈絡膜という膜に欠損や薄い部分が発生する疾患です。軽度であれば、特に症状もなく過ごすことができますが、重症化した場合は、視力に障害が出てきます。コリーアイは片眼だけ発生する場合もあり、飼い主には気づきにくい場合が多いです。
コリー・アイ(CEA)になりやすい犬種
- ボーダーコリー
- コリー
- シェルティー(シェットランドシープドッグ)
- オーストラリアンシェパード
GM1-ガングリオシドーシス(GM1)
GM1-ガングリオシドーシス(GM1)は、遺伝子の異常により、ライソゾーム(体内の老廃物(糖質、糖脂質)を分解・排出する働きを持つ細胞内小器官)に含まれる、糖を分解する酵素の一種「βガラクトシダーゼ」が、生成できないことが原因で起こる遺伝性疾患です。生後5~6ヶ月齢で発症し、うまく歩けない、転ぶといったような運動失調が多く見られます。
- 柴犬
犬の遺伝性疾患は症状がなくても検査ができる
このように、犬の遺伝性疾患は、特有の犬種に起こりやすい傾向があるものが多いのです。対象となる犬種の飼い主さんは、もし、そのような兆候がある場合は、すぐに動物病院に相談することをお勧めします。
特にボーダーコリーは多いですね。うちには今2頭の15歳のボーダーコリーがいますが、獣医さんで、ボーダーコリーで15歳はすごいね、と言われました。こういうわけなんですね。
こういった遺伝性疾患は、まだその兆候や症状が全くない場合でも、検査をすることによって、その違憲性疾患になる要素があるかどうか、調べることができます。
これは、飼い主さん自身で行うキットも販売されているので、もし、上にあげた該当犬種の飼い主さんは、この検査キットで検査を行ってみるのも良いのではないでしょうか。
早めにわかれば、早期に動物病院で獣医さんに対応をしてもらえることができる場合もあるでしょう。
場合によっては、子犬を迎えたらすぐに行うのも一つの方法かもしれません。もし、そういった遺伝性疾患があることが分かった場合、犬の販売者の瑕疵担保責任が問える場合もあるかもしれません。
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