犬は生きています!

犬は人間と同じ、命をもって生きています。

”犬は生きています!”なんて言うと、「そんなの当たり前だ」という声が聞こえてきそうですね。

確かにそのとおり、当たり前のことです。

でも、改めて、この”犬は生きている”ということを、家族みんなで思い出してほしいと思います。

子犬を迎えようという時に、こういう犬種で、こういう毛色で、こういう柄で、こういう性格で・・・・、などなどいろいろと迎える子犬について考えるかと思います。これは当然かもしれません。家族として迎えるのですから、こういう犬にきてほしいという希望は必ずあると思います。

でも、全ての希望を備えた犬を迎えるのはとても難しいのも事実だと思います。

子犬の毛色は変化する場合がある

もちろん、犬種は間違いなく、希望の犬種が選べると思います。そして、毛色も希望の毛色の子犬が選ぶことが出来ると思います。でも、毛色は成長とともに、少しづつ変わってきます。だから、子犬の時の毛色がそのまま年がたっても完全に維持されるとは限りません。

また、人間も成長していく過程でシミができたり、ソバカスができたりしますが、犬にも同じようなことがあります。

柄もほとんど変わらないと思います。でも、体が大きくなると少しづつ見え方が変わってくるという事はあるでしょう。

成犬になった時の大きさは予想が難しい

体の大きさ、これはとても難しい問題です。血統的にある程度、大きめ、小さめだろうという予測はできます。でも絶対ではありません。

たとえば、うちで生まれたトイプードルのルンちゃんの子犬たちです。母犬のルンは2kgあるかないかのかなり小ぶりのトイプードルです。父犬も同じくらいの小ぶりのトイプードルでした。でも、生まれた3頭の子犬の中の1頭は、3か月ですでに母犬より大きくなり、半年後には見た目も重さも母犬の倍ぐらいになりました。他の2頭は親同様とても小ぶりなのですが・・・。

だから、両親が小さいからと言って、子供も必ず小さいわけではなく、その逆も同じです。

このように、外観的、肉体的な特徴は成長とともにけっこう変わっていくのです。なぜなら、子犬は生きていて、日々変わっていくのですから。

十頭十色、生活環境でも性格は変わっていく

そして、もっと難しいのが性格です。

犬種ごとに性格の特徴はあるかもしれません。でも、同じ犬種でもいろいろな性格の犬がいます。まじめと言われる日本人にもいろいろな人がいるように。

もちろん、生まれ持った性格の影響は少なからずあるかと思います。でも、その性格がどのようなものであるか、生後半年以下、ましてや生後2~3か月の子犬で判断するのは至難の業です。

子犬の時によく鳴くから、成犬になってからも良くほえる犬になるかと言えば、必ずしもそうではなく、その逆もしかりです。

それに加えて、生活環境の影響をかなり大きく受けていきます。

例えば、元気なお子様がいらっしゃるご家庭の犬は、犬も活発になったり、老夫婦にのんびりとそだてられた犬は、とても落ち着いた犬になったり、神経質な飼い主さんに育てられた犬は、犬も神経質になったり、おおらかな飼い主さんに育てられた犬は、おおらかな性格になったりなどなど・・・。

よく、犬は飼い主に似る、といいますが、これはウソではありません。

これも、犬が生きているゆえのことです。

賢い問われる犬もしつけをしなければ

そして、躾もそうです。

例えば、ボーダーコリーやジャーマンシェパードはとても賢い犬種と言われており、実際にその通りだと思います。

でも、子犬の時から何も教えなくても人間のいうことを聞くというわけではありません。

飼い主さんが適切に躾をしたり、教えたりしていけば、他の犬種よりも早くいろいろなことを覚えます。でも、それでも正確に覚えていくにはある程度、時間が必要です。

そして、問題なのは適切に教えられているか、そして、犬がわかるように指示をされているかが、実際には一番問題があるところかとも思います。

例えボーダーコリーでも、ジャーマンシェパードでも、適切な教え方と、適切な指示がなければ、飼い主さんの思ったようには動いてくれません。

生きているから病気や怪我もする

そして病気や怪我です。

子犬をお引き渡しする立場の人たちは、健康診断をしたり、犬種によっては特有の検査をしたりなどを行い、健康に問題のない子犬をお引き渡ししているでしょう。

でも、新しいご家庭に迎えて頂いた場合には、どんなに愛情を持って迎えて頂いたとしても、環境の変化などにより、一時的にお腹を壊したり、周りに警戒心を持ったりする犬もいます。

そして、病気になることもあるだろうし、怪我をすることもあります。人間の子供が、どんなに注意をしても、風邪をひいたり、怪我をしたりするのとまったく同じです。

そして、年もとります。老化現象も起こります。痴呆になり、飼い主さんを認識できなくなることもあります。

飼い主さんに褒められればとても喜び、叱られれば、しょぼんとしてしまいます。

これも全て、犬が生きているからです。

犬はおもちゃではありません。

犬は動物です。しっかりと品質管理され、厳しい規格に収まった工場でできた製品ではありません。ぬいぐるみやおもちゃではないのです。プログラムされたロボットでもありません。

人間と同じ、命ある動物です。生きているから、日々成長して、豊かな感情も見せてくれます。そしてある時からは老化していきます。環境や飼い主さんの影響も多大に受けます。

生きているから病気もすれば、怪我もします。でも、生きているから、一緒に遊んだり、楽しんだり、できるのです。

生きているから、100%人間の思った通りにはなりません。でも、生きているから教えてあげればいろいろなことを覚えていきます。

生きているから、飼い主さんを一番に愛してくれます。

でも、同じ生きている命でも、ただひとつ、人間と大きく違うところがあります。

人間は一人でも生きていけます。ペットだけでなく、たくさんの人間の友達や知り合い、学校や会社の仲間たちがいます。

ペットとしての犬は、ひとりでは生きていけません。生活の全てが、生涯、飼い主さんの考えと行動だけによって、支えられています。そして、ペットとしての犬にとっては、飼い主さんが唯一無二の頼れる存在なのです。

”犬は生きている”、このごくごく当たり前のことを人間は、時々忘れてしまうこともあるようです。でも、当たり前であると同時に、あらためて、とても重要なことだということも心に留めて頂ければと思います。

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