犬との生活は十人十色
犬を飼うって、命を預かる責任があるし、難しいんだな、と思うかもしれません。でも、犬と暮らす事は、けっして難しいことではありません。
ただし、犬を飼う上でわかっていなければいけないこともあると思っています。
それをわかった上で迎えて、その犬と一緒に暮らす事は、とても楽しく、健康的なことだと思います。
なにかと細かいことをいっているように思われてしまうかもしれませんが、ポイントをおさえていれば、犬との暮らし方は、人によって千差万別で良いとも思っています。
10人の飼い主さんがいれば、10通りの犬との生活のしかたがあって良いと思っています。
犬を家族で迎えるということは、その家族の生活のスタイルに、犬をあわせていくことでもあると思います。
食事の時間や、散歩は、飼い主さんの都合のよい時間にすればよく、また、必ずしも毎日同じである必要もないと思います。もちろん、食事は犬がお腹を壊してしまった等がなければ、毎日あげなくてはいけませんが、あげる時間は、あくまでも飼い主さんの生活パターンの中で都合のよい時間にするようにすれば良いと思います。
また、散歩は必ず毎日という必要もありません。
雨が降ったり、飼い主さんの体調が悪い時は、散歩はやめる。また、時間やコースも、むしろ毎日違った方が良いとも思っています。
たとえば、毎日同じ時間に散歩にいく習慣をつけてしまうと、毎日、その時間になれば犬は散歩にいけると思っているので、何らかの事情でその時間に散歩がいけないと、犬はストレスを感じてしまいます。
でも、朝にいったり、夜にいったり、休みの日には昼間にいったりしていれば、散歩にいけないから犬がストレスがたまるということはなく、飼い主さんの「散歩にいくよ」のひとこえで、いつでも喜んで散歩のいけるようになります。
また、天気が悪かったり、用事があって散歩に行けない時でも、犬はそれほどストレスを感じる事はありません。もちろん、いけない日が続いたり、散歩のない日が頻繁であれば、別ですが・・・。
このように、犬の生活も、飼い主さんやご家族のペースに合わせるように躾て行けば、犬との生活も無理はありません。
犬を飼うということは、飼い主さんや、そのご家族に、何らかの幸せを感じさせてくれなければ、意味がありません。たとえ、番犬だとしても、家族に何らかの満足感を与えてくれなければ、飼っている意味がありません。
ましてや、犬を飼うことで、飼い主さんがストレスや苦痛を感じるようでは飼う意味がありません。
でも、飼ってから、「駄目だ」では遅いのです。
だから、飼う前から犬を飼うという事はどういうことかということをしっかりと家族全員が理解して犬を迎えることがとても、重要なことだと思うのです。
その上で、犬を迎えれば、必ず犬は、期待以上の幸せ感を飼い主さんやそのご家族に与えてくれます。
犬との生活は、その犬の生涯に責任を持ち、必ず毎日世話をすることですが、それは逆に飼い主さんの喜びでもあり、犬のいない生活に比べれば、はるかに豊かであり、楽しく、健康的であると思っています。
どんなに犬の嫌いな方でも、一緒に暮らせば、必ず犬が好きになるとも思っています。
それくらい、犬は人間にはなくてはならない存在だと思っています。
だからこそ、その犬が本当に幸せに暮らすためには、何を理解して、どうしなければいけないのか、飼い主さんは考えなければいけないと思います。
でもそれは、けっして苦痛ではなく、すごく楽しいことであり、犬との生活は人間の生活も最高のものにしてくれるのです。
犬との10年後を想像してください
犬との生活を始める時の、飼い主さんの年齢にはいろいろとあると思います。
まだ小学生や中学生であったり、もうすぐ大人という高校生であったり、社会人になったばかりであったり、一人暮らしを始めたころであったり、結婚したばかりであったり、子供ができたところであったり、子供の世話が終わった時出会ったり、子供がみんなひとりだちした時出会ったり、夫婦ふたりでのんびりと暮らすようになった時出会ったり、・・・・。
ひとそれぞれ、いろいろなケースがあるかと思います。
でも、迎える時の年齢はいろいろあっても、迎えた犬と一緒に暮らせるのは、迎えてから10年前後、長くても20年ぐらいです。人間の一生を考えると、けっして長いといえる期間ではありません。
しかし、けっして短い期間でもないのです。10年、20年という期間は、人間の生活もかなり変わる可能性があります。小中学生は成人になり、一人暮らしをしていた方も結婚して子供ができているかもしれません。
また、住むところも変わるかもしれません。転職して、会社が変わるかもしれません。
世の中がどうかわるかも、わからないのが現実かもしれません。
でも、あえて、犬を迎える時は、少なくとも10年後の犬と一緒の生活を想像してみてください。
飼い主さんは、成長して、ますます元気になっているかもしれません。また、逆に年齢による体力の衰えが感じられる年齢になるかもしれません。
でも、犬は確実に老いに近づいています。
そんな犬と、楽しく10年後も暮らしているところを想像してみてください。
もしかしたら、引っ越しているかもしれません。でも、引っ越したところでも楽しく犬と暮らしているところを想像してください。
家族構成も変わっているかもしれません。結婚して伴侶が出来て、子供もいるかもしれません。でも、そうなっても、家族と一緒に犬と楽しく暮らしているところを想像して下さい。
お年寄りの方の中には、10年後に心配を感じる方もいらっしゃるかもしれません。
でも、万が一のことを考えても、ご家族には、必ず同じくらい愛犬を大事にしてくれる方がいるのではないでしょうか。また、10年後も犬と楽しく、そしてのんびりと暮らしているところが想像できれば、それが力にもなるかと思います。
10年後が想像できたら、15年後、そして20年後・・・。そう考えると、自分でも未来への希望と目的がもて、10年後、そしてそれ以降まで犬と楽しく暮らすためには、自分自身がどうしていけばいいのか、また、犬が少しでも長く、元気でいてくれるためには、犬のために何をしてあげればよいのか、ということを考えるようになるのではないでしょうか。
そのために、勉強して、努力をして、犬との生活がより楽しいものになっていくものと思います。
そして、10年後の犬との生活も、必ず、楽しいものになるでしょう。
犬を迎えた時、5年後、10年後と、犬が成長していく姿、自分の未来、そして犬との暮らしがどのように楽しくなっているか、ぜひ想像してみてください。
犬は人間を癒してくれます
人間は、なぜ、犬と一緒に生活しているのでしょう。
もともとは、人間の生活を守る、番犬としての役割、また、狩猟の手助けをしてくれる役割、害獣駆除の役割、牧羊の手助けをする役割など、人間の生活に実用的に役に立つ仕事をしてくれる存在として、人間にとても有益な存在であったということがあるかと思います。
今でも、そういった実用的に人間の生活を手助けする仕事をする犬は、世界にたくさんいます。
また、観賞的な目的であったり、いわゆる闘犬とよばれるような、人間の趣味の目的から造られた犬も長い歴史の中では存在します。
このような目的から、それぞれの目的に適した性質、外観的な特徴を持つ犬が非常に多岐に渡って、人間の手によって造られてきました。
結果として、現在、犬とよばれる動物には、大きさ、形、色、毛の長さ、運動能力などなど、とてもたくさんの種類が存在しています。そして、それらの特徴が明確になっている種類については、ひとつの犬種として認められ、血統書付きの犬として、その犬種の特徴を守り、かつより明確にすべく、一部のブリーダーは努力をしています。
そして、血統の違う犬種を交配して、新たな独立した犬種を造ろうと努力している方もいるかもしれません。
このような人間と犬との長い歴史を経て、現在の人間にとっての犬の存在価値の中で、最も大きなものは、人間への癒し効果ではないかと思います。
血統書があろうが、なかろうが、どんな犬でも、その存在により周りの人間は、何らかの形で心を癒されているのではないでしょうか。そして、現在の人間にとって、ペットとしての犬がこれほど広がったのは、人間が、犬からもらう癒しの心をたくさんの人間が求めているからではないかと思います。
おそらく、昔の人も犬を単なる仕事に役立つ動物だということだけではなく、犬の癒し効果を強く感じていたのだと思います。
疲れて家に帰った時に、素直に歓迎してくれるのは愛犬です。愛犬が近寄って体を摺り寄せてくれば、疲れた体と心も、どこか癒されてきます。
人間は、言葉を持っていることにより、その言葉で人を癒せるかわりに、心とは反対のことが言葉に出てしまったり、言葉で意識的に心を偽ったりすることができます。
犬は、言葉を持ちませんが、その表情や態度、そして鳴き声などで素直に人間に対する愛情を表現してくれます。そして、それが人間にとっては最高の癒しになってくれるのです。
飼い主さんは、愛犬の世話をしっかりとしなければいけなくて、その世話の方法も人それぞれかもしれません。でも、愛犬はどんな飼い主さんでも深い愛情を示して、どこかで必ず飼い主さんの心を癒してくれます。
もちろん、悪意を持って犬と接していれば、その限りではありませんが・・・、ペットとして迎えた飼い主さんの中にはそんな方はいないと信じています。
人間の生活にとって、仕事として必要な場合を除き、ペットとしての犬の存在は、必ずしも必要なものではありません。
でも、犬と一緒に生活することによる人間に対する有益な効果は、毎日の、そして犬の生涯にわたる世話をすることを差し引いても、とても大きなものだと思います。
犬を飼ったことのない方も、ぜひ一度、犬との生活を体験してほしいと思います。ただし、その時は、犬の生涯に責任を持つということも、しっかりと心に刻んだ上で。
犬は人間を健康にしてくれます
毎日の犬との散歩など、犬の生活は人間の心身をを健康にしてくれます。
犬と一緒に暮らすこと、それは、とても楽しいだけでなく、世話をする飼い主さんの心身を健康にしてくれることでもあります。
別のページで、犬と一緒に暮らすことの人間への癒し効果について、書きましたが、犬がいつも身近にいることにより、飼い主さんの心はどんなに癒されていることか・・・。
これは、心の健康にとって、とても大事なことだと思います。どんなに嫌なことがあったり、人間には素直になれない時でも、愛犬の前では、素直に、優しくなれるのです。
愛犬には、素直な自分を見せられるのです。
幸か不幸か、私も、そして家族も、うちの愛犬達には、いろいろな意味で、精神的にとても助けられてきました。人間の生活には、いろいろなことがありますからね。
でも、どんな時でも、愛犬は素直に抱っこをせがんできたり、ペロペロと顔中を舐めまわしてくれるのです。
そんな愛犬と触れ合っていると、嫌なことを忘れたり、素直になれたり、人間らしい心を思い起こさせてくれます。これこそ、何よりの心の健康を取り戻す薬だと思っています。
そして、心だけでなく、犬は肉体的にも健康的な生活を飼い主さんに与えてくれます。
愛犬が1頭でもいれば、朝はきちんと起きて、食事を与えなければいけません。犬は自分で食事を用意して食べる事はできませんから。
雨が降っていなければ、散歩へいきます。犬との散歩は、歩くということにより、ウォーキング的な運動にもできるし、のんびりと気晴らしにもできるし、人間の心身にとって、とても良い影響を与えてくれるのは言うまでもありませんね。
雨が降ってなければと書きましたが、散歩で排泄をする習慣になっている犬の場合は、雨でも散歩にいかなければいけません。この場合は、健康的と言えるかどうか、ちょっと微妙なところですが・・・。家で排泄をする習慣を身に付けると、こう言う時も、役に立ちますよ。
そして、犬と遊ぶ時には、少しは飼い主さんも体を動かすことがあるかと思います。
犬との散歩や遊びによる適度な運動と、ある程度規則正しい生活を強いられることが、飼い主さんの健康にも、少なからず、良い影響を与えてくれているものと思います。
もちろん、本格的にスポーツドッグとして競技をさせようと思えば、飼い主さんもかなりの運動量が必要となりますが、普通にペットとして飼うだけでも、日常的に、飼い主さんを健康にしてくれているのです。
そして、犬は人間としての健康だけでなく、家族としての家の中の健康も良くしてくれます。
愛犬がいることにより、人間同士の家族のかかわりが犬を通じて深くなるのです。愛犬が話題を提供してくれたり、愛犬の世話で家族が協力したり、寡黙になりがちな夫婦の会話や親子の会話を、犬が助けてくれます。
そして、犬は、人間も変えてしまいます。
よくある話ですが、家族で犬を迎えることにはしたものの、本当はお父さんは、犬が嫌い。でも、家族のためと思い、渋々ながら犬を飼うことを承諾しました。
いざ子犬を迎えると、あんなに犬嫌いだったお父さんが、いつの間にか、一番よく犬の世話をするようになっていて、犬も一番お父さんになついてしまう・・・。
そして、今まで家族には見せたこともないような優しい笑顔を見せ、優しい言葉を使うようになった・・・。
子犬をお引き渡ししたお客様から、けっこうこう言う話をよく聞きます。
これも、犬の力のひとつでしょうね。
犬には、人間を健康にしたり、家族をつないだり、人間の本来持つ優しさを引き出したり、いろいろな力があるようです。これも、人間が長い間犬と一緒に暮らしてきた理由の一つかもしれませんね。
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