犬ってどんな動物?

と聞かれても、聞かれた方が、何でそんなこと聞くの???、という感じになるぐらい、犬は人間にとって身近な動物であり、まだ会話のできない幼児でさえ、犬を見れば、ワンワンというように、犬がどういう動物か、わからない人は、ほとんどいないのではないでしょうか。

が、身近な存在だからこそ、知らないこともあるかもしれませんよね。

ということで、自分自身の犬に対する知識の確認の意味も含めて、改めて、犬はどういう動物なのか?ということを確認して見たいと思います。犬はどのように生まれたのか、すなわち犬の起源は?

犬の起源はいつごろか?とのことについては、現在一番有力なのが、1万4000年前です。これは、2002年に発表された、各犬種のミトコンドリアDNAの分析により推定された年数です。

しかし、分析の方法によっては、もっと以前に、たとえば、4万年前、あるいは10万年前には犬の祖先が誕生していた、という可能性も指摘されているようです。

では、犬の祖先は?と聞かれたら・・・・、一般的には狼(オオカミ)だろうというのが無難なようです。

しかし、これも確固とした証拠があるわけではないようで、ジャッカルという説もあるようだし、また、狼やジャッカルとは別に、現在の犬の祖先となるような、原始犬がいたのでは?という説もあるようです。

また、犬の祖先自体も、全ての犬種は単一の祖先犬に遡るというのが有力なようですが、現在のあまりにも多岐に渡る犬種から、犬には複数の違う系統の祖先犬がいるのではないか、との意見もあるようです。

狼は、現在では希少な動物となってきましたが、ちょっと前までは、日本にもいたように、世界の広範囲な場所に大昔から生息しています。

あまり、改良をされてきていない日本犬の姿を見ても、やはり狼が犬の祖先だ、というのが、一番納得性があるかもしれません。

でも、実際の狼は、生まれたばかりの子狼を人間が育てて、犬と同じような社会化をさせていっても、完全に人間に対する攻撃性がなくなるまではいかないとのことで、大昔の狼が、大昔の人間に、簡単に飼いならされるようになったとも考えにくいのも事実です。

ただ、狼と人間は、大昔は同じような環境を好み、生活圏がかなり重複していたことも事実なようなので、狼の中にも、ごく稀に人間と共存できる性格の固体が人間と共存し始め、通常の群れで生活する狼とは独立した進化をしてきたと考えることにも、それほど無理はないかもしれませんね。

でも、やっぱり不思議です。現在、犬の種類は700以上にもなるといわれているそうです。私たちが、よく見る犬種だけでも、いろいろなワンちゃんがいます。ジャーマンシェパードやシペリアンハスキー、そして日本犬などは、狼が祖先と言われれば、なんとなく、そうか、と思いますが、チワワ、ブルドッグ、ペキニーズなどの祖先が狼、といわれると、素直にうなづけないような気もしますが・・・。

しかも、これらの現在、スタンダードとして独立している犬種のほぼ全てが、いわゆるダーウィンの進化論的に発生されたのではなく、人間の意志によって作られた犬種です。

現在でも、パピックスやプーチーなど、特定犬種を交配させた”雑種”犬も、何年かすれば、ひとつの独立したスタンダード犬種となっているかもしれません。

いずれにしても、犬と人間は本当に古い友人であり、家族といってもよい存在であるのは間違いありません。

犬の起源が何かは、はっきりとわかりませんが、犬自体は、これからも人間のパートナーであり続け、そして新しい犬種という形で、これからも進化(?)していくことだけは間違いないと思います。

さて、私たち人間の祖先は猿?なのでしょうか??

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