犬のしつけ、ついやってしまう2つのNGなしつけ方

犬のしつけ方にはいろいろあるけれど

犬のしつけ方にはいろいろな方法があると思います。

本やDVD、そしてネットで調べるといろいろなしつけ方法がありすぎて、どれを信じればいいのかわからない、そんな方もいらっしゃるのではないでしょうか。

僕もこの仕事を始める前はそうでした。

でも、今言えるのはどのしつけ方法も実績があるのであれば正解であり、でもすべての人がどんな犬にもうまく躾けられる方法はない、ということです。

誰かがうまく犬をしつけられたからその方法でうちの犬に試したけど、うまくいかなかった。ということもあるでしょう。

同じ方法と言っても、それを行う人が変われば同じようにやっているつもりでも、微妙にそれぞれのやり方が違っていることもあります。

また、まったく同じ方法で出来たとしても、犬が変われば、その反応も変わってきます。

そんな中で、僕が現時点で判断した、誰がやっても、犬が変わっても、成功する確率が一番高いと思うのが、ペット・トライアングルで説明しているしつけ方法です。

従って、その方法を基本としたときに、よくやっているけどそれはNGだよな、というしつけ方について、以下にお話ししたいと思います。

当然、それに対する異論反論を持つ方もいらっしゃるかと思いますが、それは承知の上で主張させてもらいます。

ペット・トライアングルのしつけ方は、「犬のしつけ方」のページから各ページで詳細をご覧下さい。

ついやってしまいう2つのNGなしつけ方とは

ついやってしまうNGなしつけはこの2つです!

1.フードを使ったしつけ

2.言葉で叱るしつけ

NGなしつけNo.1 フードを使ったしつけ

これは、ペット・トライアングルのサイトではいたるところで書いています。

でも、このフードを使うしつけが実際にはもっとも多くの人が一般的に行っているしつけ方だと思います。

フードやおやつなどを犬に見せて、オスワリをさせる。オスワリが出来たらフードをあげる、というやり方ですね。

確かにこれは簡単な方法でもあり、犬のオスワリを教えるには手っ取り早い方法かもしれません。

もし、芸として犬にオスワリを教えるのであれば、これもありだと思います。

しかし、しつけとしてオスワリを教えるのであれば、このフードを使った教え方はNGであるどころか、逆効果になってしまう可能性の方が大きいのです。

もちろん、プロの訓練士でもこの方法を使っている方もたくさんいらっしゃるでしょう。まぁ、プロの訓練士の場合は、最初のきっかけのみに使用していると思うので、とやかく言うつもりはありません。

でも、一般の飼い主さんの場合、ほとんどの場合、最初にフードで教えれば、その後もずーっとフードを使い続けることになるでしょう。

そうなると、犬にとってのオスワリは飼い主さんの指示で座るのではなく、単純にフードが欲しいがためにオスワリをするようになってしまいます。

その結果、飼い主さんがフードを持っているとわかると、何の指示も出さないのに、犬は自分からオスワリをしてフードをねだってくるようにもなってしまいます。

つまり、オスワリは犬にとってはフードをゲットするための最も有効な手段になってしまうのです。

言い方を変えれば、本来、犬を人間に従わせるためのしつけが、逆に犬が人間に対して要求する手段となってしまうということです。

そしてこの方法は、フードを得るという最も動物の根本となる本能を刺激してしまうため気の強い犬は、フードを得るために、より攻撃的な行動を取るようにもなってしまうのです。

犬のしつけの基本は、できるだけ、犬の本能的な部分を封じ込めることがひとつのポイントとなります。

そういう意味から、このフードを使った方法は、本来のしつけとは逆行する方法である、ということになるのです。

僕も以前は、犬のしつけはフードを使うのが当たり前と思っていました。しかし、犬について勉強していく中で、次第に違和感を感じるようになり、フードがなくても犬は簡単にしつけられることを知り、フートを一切使わないしつけ方法にこだわるようになりました。

フードを使うしつけ方法は、全くしつけにはならない、むしろしつけとは逆行してしまいます。

フードなんかまったく使わなくても、犬は簡単にしつけられるのです。そしてそれが本来のしつけではないでしょうか。

NGなしつけNo.2 、言葉で叱るしつけ

「ダメ」、「いけない」で叱る

これもやっている方は多いのではないでしょうか。

犬がなにかやってほしくないことをした時に、つい出てしまうのが「ダメ」、「いけない」という言葉ですよね。

でもしつけ方法によっては、これを推奨している方法もあるかもしれません。

犬が何かしらイタズラしたり、してはいけないことをした時に「ダメ」または「いけない」と言って叱る、これを繰り返せば、犬は「ダメ」や「いけない」という言葉を聞いたときはその行動をしないようになる、というような方法です。

でもこの場合、どのように「叱る」のでしょうか。

犬を叩く方も中に入るかもしれません。でも、犬を叩くのはしつけでは絶対にNGですよね。ではどのように犬に対して「今あなたを叱っているんだ」ということを伝えるのでしょうか。そこも疑問となってしまうのです。

犬は、「ダメ」「いけない」と言われてもその意味は全くわかりません。当たり前ですよね。それを教えるために「叱りながら言う」という理論だと思うのですが、ではとうやって叱るのか、となってしまうのです。

ただ単に、「ダメ」「いけない」と犬に言うだけでは全く犬に伝わりません。むしろ、その言い方によっては犬はもっと興奮してその行動をエスカレートさせてしまうこともあるでしょう。

例えば大人の男の人が、犬が攻撃するときに唸るような低くドスの利いた声で「いけない」と言えば、犬は「なんかまずいな」という意図は伝わるかもしれません。でも、女性や子供の甲高い声で「いけない」という音を聞けば、犬は大好きな飼い主さんが喜んでくれている、と勘違いするかもしれません。そうなると、犬はよしその行動をエスカレートさせてしまいます。

つまり「ダメ」「いけない」と犬に言うのは、逆効果になりかねないのです。

もし、「ダメ」「いけない」を犬のイタズラなどを止めさせるコマンドとして教えるのなら、その言葉と同時に必ず「犬が不快に感じる、嫌がる行為」を併用しなければいけないのです。

でも、そうなると飼い主さんが犬にかける言葉のほとんどが「ダメ」「いけない」になってしまうかもしれません。

それが繰り返されれば、「飼い主さんの声」=「怖い」、「不快」、と感じるようになってしまう犬もなかにはいるでしょう。

そうなったら、本来つくるべき飼い主さんと犬との信頼関係がうまく作れなくなりかねません。

愛犬から信頼され、愛される飼い主になるためにも、「飼い主さんの声」=「安心」、「嬉しい」、と犬に感じさせるようにさせたいとは思いませんか。

だから、犬がやってほしくない行動をした時は、何も言わずに行動で伝えるだけでいいのです。止めさせたい行動ひとつひとつにそれを連動させるトレーニングを行うことによって、止めさせたい行動をひとつひとつ潰していくのです。

犬の名前で叱る

これは、「ダメ」「いけない」よりももっとやってはいけないことですね。

でも、犬が何かイタズラややってほしくないことをした時に、つい出てしまうのが犬の名前を言ってしまうことではないでしょうか。

「ダメ」「いけない」はある意味しつけの意識で出てくる言葉かもしれませんが、犬の名前はつい出てしまう、という方が正しいかもしれません。

犬は言葉がわからないとはいえ、何度も何度もそれが重なれば、中にはその時の飼い主さんの不快な感情を感じ取る犬もいるでしょう。

そうなると犬は、自分の名前を呼ばれると、「不快になる」、または「悲しくなる」、という犬の名前自体が、犬を不快にさせる、悲しませる言葉、コマンドとなってしまいます。

これは飼い主にとっても悲しいことではないでしょうか。

犬は飼い主に名前を呼ばれるたびに、びくっとする、「犬の名前」=「だめ」「いけない」というような言葉になってしまいかねません。

ついやりがちですが、気を付けたいですよね。

だからペット・トライアングルのしつけ方では、犬に対する声、犬の名前は、常に優しく、声や犬の名前で犬を安心させる、落ち着かせる、喜ばせるようにしています。

フードがなくても、言葉で叱らなくても、犬のしつけは簡単に出来るのです。

飼い主さんが指示をすれば、何のご褒美も期待せずに犬はそれに従う、そのために犬との主従関係と信頼関係をしっかりと作っていく、犬にかける声は常に優しく犬が快く感じるようにしていく、このしつけ方をペット・トライアングルでは推奨しています。

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