愛犬が寝たきりになったとしても

寝たきり老犬にならないために!

人間も犬も、どう頑張っても必ず年は取ります。しかし、少しでも長く歩いていられるようにしたいですね。

そのためには、足腰の衰えを少しでも先延ばしにすることが大事です。つまり、足腰を無理なく日頃から鍛える意識を持つことが必要です。

そして、そのためのもっとも行いやすい方法のひとつが、「ウォーキング」つまり散歩、ではないでしょうか。元気な人は元気な人なりに、少し足腰が弱ってきた人は無理なく出入る範囲で、その人にあった形で、毎日やろうと思えばできることだと思います。

そして、足腰を鍛えるという意識を持つことにより、あえて階段を使ったり、坂道を登ったり、ということもするようになるかと思います。

犬も、まったく同じです。前回の記事でも書きましたが、足腰を鍛えるために、少し坂道を登るコースを、散歩の中に入れてみてはどうでしょうか。そして、できれば舗装路ではない坂道がいいですね。また、階段のような足を上げないと歩けないようなところもよいでしょう。

室内で、オイデ、オスワリ、マテ、といった子犬に行うような基本のしつけトレーニングも老犬とのコミュニケーション=遊びを兼ねた運動になります。

その犬の状態に合わせて、無理なくできるようにしてあげることがポイントです。

また、後足が弱って歩くのが難しいのであれば、体の後ろの部分をタオルなどで持ち上げて、補助してあげながら歩かせるなど。そういったサポートグッズもたくさんあるので、場合によってはそういったものを使うとよりサポートしやすい場合もあるかもしれません。

でも、まずは身近にあるものを利用してみてもよいかと思います。

また、年齢とともに、関節の動きもにぶくなってくることもあるでしょう。部屋で犬と一緒にくつろいでいるときに、足を屈伸させてあげるなど、ストレッチ的なことをしてあげるのも効果的です。

人間に対しては、よくテレビのコマーシャルでやっているグルコサミン、コンドロイチンなどのサプリメントが今はやりです。これは、犬に対しても効果がある場合もあるようです。以前、うちのジャーマンシェパードのサラが重度の股関節形成不全だと診断された時も、その分野では日本有数の実績のある獣医師さんに勧められたことがあります。

出来れば、寝たきりにならないのがベストであることは間違いありません。まずは、そのために飼い主さんが頑張ってみてはどうでしょうか。

寝たきり老犬へのサポート

でも、どんなに頑張って年老いた愛犬をサポートしても、寝たきりになってしまうこともあります。

犬が寝たきりになってしまった場合は、どうサポートすれば良いでしょうか。

寝たきり老犬で一番気をつけなければいけないのが、「床ずれ」にならないようにすることです。

まずは、寝かせるマットを、低反発マットなど、床ずれがしにくいと言われるものを使用して、そこにペットシート敷き、さらに汚れてもいい、毛布やタオルなどを敷いて、そこに犬を寝かせるのがよいと思います。

そして、もし、できるのであれば、フセのような形にさせたり、またそれが出来ない、横にしかなれないような場合は、必ず、一定時間ごとに、向きを変えてあげましょう。

犬も、この向きがいい、というのがあるようで、それと反対に寝かせると、嫌がることもあるのですが、できるだけ慣らせて、どちらでも寝ていられるようにさせてあげたいです。

片側だけでいつも寝ていると、より床ずれに成りやすくなってしまいます。

しかし、気をつけていても出来てしまうのが、床ずれです。

もし出来てしまったときは、いろいろと対応方法があると思いますが、基本は毎日消毒、またはきれいな水で幹部をきれいにして、あげることです。

信頼できる獣医さんがいれば、相談してみるのもよいと思います。ただし、毎日通ってください、というようなところはやめて、家で飼い主さんができるようなことをアドバイスしてくれる獣医さんだけを信頼したほうがよいでしょう。

また、寝たきりになった場合の、もうひとつの課題が、おしっこやウンチです。

基本は、オムツをさせることになると思います。

犬用のオムツも市販されていますが、いまひとつ尻尾の位置などが合わない場合があります。その時は、人間用のオムツに穴をあけて使用したほうが、ぴったりときて、使いやすい場合があります。

また、メスは比較的オムツで対応しやすいのですが、オスの場合は、少し工夫が必要な場合があります。

ただし、犬にとってもオムツで排泄することは、やはりストレスになる場合もあります。

もし、人間が手で抱えながらサポートすることによって、普段おしっこやウンチをするときの形に近い形で、できるのであれば、面倒でも、時間を見計らって、そういったサポートをしてあげることも、犬のためです。

でも、犬が自力では排泄できなくなってくる場合もあります。

その場合は、人間が手で膀胱を圧迫しておしっこをさせたり、同様にうんちをさせたりすることもあります。

ただ、やり方がわからない、とう場合もあると思うので、そういった場合は、老犬介護を行っているドッグケアサービス店などで、相談、アドバイスを受けることが効果的です。

また、食事なども食べさせやすい食器や方法もあるので、その犬の状態にあわせて、犬にできるだけ負担にならずに、かつ犬が自力でできることを見極めながら対応することが犬のためになるでしょう。

また、水も、自力で飲めない場合は、飲ませてあげることになりますが、これも喉に直接水が入ってしまうような方法だと、犬の体が対応できずに、気管の方に水が入ってしまうこともあるので、口の後ろの方から口先に向かって水が入るようにします。これも、市販のグッズを使うと簡単にできます。

寝たきりになった犬の対応については、老犬介護を行っているプロに一度相談することが効果的です。上記のような床ずれの対応、排泄、食事の方法など、の具体的なやり方について、また使うと有効なアイテム、グッズについてもアドバイスが期待できます。そして、そのアドバイスによって、寝たきりになった愛犬だけでなく、その愛犬を一生懸命介護する飼い主さん自身の負担も軽くしてくれるはずです。

もし愛犬が寝たきりになった時は、早い段階で、老犬介護を行っているところで相談すると、犬も世話をする飼い主さんも、だいぶ楽になると思いますの。ぜひ、犬も介護のプロを活用してほしいと思います。

愛犬のため、やれるだけのことはしてあげたい!

周りから見れば、ただの年老いた犬でも、飼い主さんにとっては、ともに暮らしてきた愛しく、大事な愛犬です。

毛が抜けたりして、どんなにみすぼらしくなっても、飼い主さんにとっては、世界で一番かわいい犬です。

だから、最後の最後まで、出来る限りのことをしてあげたい、それが多くの飼い主さんの愛犬に対する気持ちだと思います。

介護の仕方が悪いかもしれない、間違っているかもしれない、それでも飼い主さんが愛情を込めて、世話をしていれば、それだけで、愛犬にその気持ちが伝わり、愛犬も頑張ろうとするでしょう。

そういう気持ちがわかるからこそ、私たちは、そんな老犬と、その老犬を世話する飼い主さんをサポートしたいのです。

介護される犬にとって、飼い主さんに世話をされることがもっともうれしいことであることは、間違いありません。

でも、老犬介護のプロからのアドバイスで、犬も、世話をする飼い主さんも、確実に楽になります。

僕たちも老犬介護の仕事をしていますが、その目的は老犬への介護だけでなく、頑張って世話をする飼い主さんが頑張りすぎて、飼い主さん自身の心身が衰弱してしまうことがないようにすることなのです。

飼い主さんが弱気になってしまったら、その気持ちはすぐに犬に伝わり、犬も弱気になってしまいます。

飼い主さんが、前向きな気持ちで世話をすれば、犬も前向きな気持ちで頑張ります。

そのために、実務的にも、精神的にもサポートできるのが老犬介護士です。

老犬介護士の宣伝をするつもりではないのですが、人間と同様、介護のプロはそれなりのテクニックと知識を持っていることは確かです。

でも、最後まで自分で世話を、という飼い主さんの気持ちもわかります。だから、それがいけないともまったく思いません。むしろ、それが理想であり、犬にとってももしかしたら、それが一番なのかもしれませんね。

そこは飼い主さんの考えを尊重します。

でも、いずれにしても、最後の最後まで、愛犬のための努力はしてほしいでうね。その結果がどうであっても、その気持ちが大切だと思います。

そして、どんなにやっても、それでも、もっとこうすればよかった、と後で思うことはたくさんあると思います。

それでも、やれることは頑張ってやってください。愛犬のために。

ただし、頑張りすぎて飼い主さん自身がダウンしてしまうことは絶対にないように、それだけはご注意ください。

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