犬は人間の言葉はわからないけど、人の心はわかってる!

犬は人間の言葉を理解している？

犬は人間の言葉がわかっているのか？絶対にわかっている、と思っている人もいるだろうし、そんなことはあり得ない、と思っている人もいるでしょう。確かに、犬が人間の言葉を理解できるはずはないとも思うし、でも言葉がわかるのかな、と思うときもあるし…。

犬が人間の言葉を理解している、と思うのはどんな時でしょうか。きっと、次のような時ではないでしょうか。

犬に、「散歩に行くよ」、というと喜んでリードを付けてもらおうとするし、「ご飯だよ」というと喜んでご飯を食べるところで待っている。
犬がいたずらをした時には、飼い主さんが怒って、「ダメ！」って言えば、すぐにバツが悪そうにやめる。
「オスワリ」や「マテ」なども、犬がその言葉を覚えるから、出来るようになるのではないか。

などなど、いつも犬は、私たちが話しているのを良く聞いているように見えます。ほかにも、犬が人間の言葉を理解しているのではなか、と思えるような時もあるでしょう。

犬には人間の言葉は理解できていない

でも、結論から言えば、犬が人間の言葉を理解、はしていないと思います。

犬に、「散歩に行くよ」、というと喜んでリードを付けてもらおうとしたり、「ご飯だよ」というと喜んでご飯を食べるところで待っているのは、毎回散歩に行くたびに、また湖畔を与えるたびに、同じ言葉を言っているので、その言葉（犬にとっては音、声でしょう）を聴くリードをつけられて散歩に行ったり、ご飯が出てきたりするから、条件反射として、まるで言葉を理解しているような行動をする、ということです。

「オスワリ」や「マテ」は、人間が教えるときに、その言葉と動作を同時に教えていくことによって、犬は「オスワリ」という音が聞こえたらオスワリをするように条件反射のトレーニングをされて、出来るようになるわけで、オスワリが座ることだという言葉の意味を理解してオスワリをするわけではありません。

犬は人間の言葉を、言葉という意味のあるものではなく、音としてとらえています。したがって、その音と動作を連動させれば、それに反応して動くだけです。

人間の言葉がわかるほど犬の脳は発達していない、残念ですが、犬に人間の言葉はわからない、というのが実際のところだと思います。