人間も食べる生馬肉のメリット、特徴とは?
馬肉と言えば、人間の食材としても使われているのは、ご存知だと思います。
特に馬肉と言えば、生で食べる馬刺しが有名ですね。
牛肉も生やレアなどで食べますが、主流派ステーキなどで火を通したものです。
それに対して、馬肉は、生である馬刺しが主流です。
それは、馬肉が、牛肉、豚肉、また鶏肉や鹿肉に対して安全性が高い食材だからなんです。
そんな馬肉のメリット、特徴を簡単に上げれば次のようになります。
- 馬肉は安全性が高く、生でも安心して食べられる肉である。
- 高たんぱく、低脂肪、低カロリーな、ヘルシーな肉である。
- 高カルシウム、高鉄分、高グリコーゲンな肉である。
- 必須脂肪酸がより多く摂取できる肉である。
- 他の肉に比べて、アレルギーを起こしにくい肉である。
では、それぞれ具体的にどういうことか、簡単に説明しておきます。
馬肉は安全性が高く、生でも安心して食べられる肉である
馬肉が安全な理由の一つとして、馬が反芻動物ではない、ということがあるようです。
反芻動物とは、胃が複数ある動物で、牛ややぎ、羊などがそうですね。
馬は、人間と同様に、胃は一つしかありません。
反芻動物ではないことがなぜ安全なのか、というと、反芻動物の場合、腸管出血性大腸菌(O157など)を、体の中に持ちやすい、と言う傾向があるそうです。
Q (腸管出血性大腸菌は)動物からの感染事例はありますか?
A これまでに、ふれあい動物イベント、搾乳体験等を原因とする感染事例が報告されています。牛等の反芻動物では、O157をはじめとする腸管出血性大腸菌を保菌していることがあります。また、反芻動物の糞便に汚染されたウサギ等の小動物の体表から二次的にヒトが感染した事例もあります。
厚生労働省 腸管出血性大腸菌Q&Aからの引用
つまり、反芻動物ではない馬は、腸管出血性大腸菌を持っているリスクが低い、ということです。
また馬は、牛や豚に比べて体温が高いため、食肉による細菌性食中毒の原因となる、カンピロバクターやサルモネラ属菌などでも、馬肉はリスクが低い、とのことです。
こういったことから、馬肉は肉としては安全性が高い、と言えるのです。
高たんぱく、低脂肪、低カロリーな、ヘルシーな肉である
タンパク質に関しては、牛肉や豚肉も鶏肉に比べて高く、馬肉もそれと同等に高たんぱくです。
でも、脂肪に関しては、馬肉は、豚肉や鶏肉の2/3、牛肉に対しては1/4という低脂肪な肉です。
カロリーに関しては、鶏肉と同等の低カロリーで、牛肉や豚肉の1/2~1/3と低カロリーな肉なのです。
つまり、他の肉のいいとこどりをしているのが馬肉なのです。
高カルシウム、高鉄分、高グリコーゲンな肉である
馬肉のカルシウムは、牛肉や豚肉、鶏肉が、100g当たり4~5mgなのに対して、11mgと倍以上含まれています。
鉄分は、豚肉と鶏肉が100g当たり0.7~0.9g、牛肉が2.7mgなのに対して、4.3mgと、これも大きな差で高く含まれています。
そしてグリコーゲン。これは他の肉に比べて圧倒的に多いのが馬肉なんです。
こういった数値からも、馬肉のメリットがわかるかと思います。
必須脂肪酸がより多く摂取できる肉である
また、馬肉には必須脂肪酸であるリノール酸、α-リノレン酸、オレイン酸などの不飽和脂肪酸が多く含まれているとのことなんです。
牛肉や豚肉などに比べても、その必須脂肪酸が含まれている量は多く、タンパク質の摂取を助けてくれるのです。
他の肉に比べて、アレルギーを起こしにくい肉である
アレルギーになりやすい度合いを示すものとして、抗原度、と言うものがるそうです。これは、1から5までに区分されていて、数字が高いほど、アレルギーになりやすい食材です。
それによると、馬肉は2、そして牛肉、豚肉、そして鶏肉は5なのです。(参照:かねこやさんの東京医大式 食物抗原強弱表 [改定版]のページ)
つまり、馬肉は肉類の中では、圧倒的にアレルギーになりにくい食材ということになります。
生馬肉を犬のフードに与えるメリット
このように、馬肉に他の肉に比べて、いろいろなメリットのある肉なんですね。
ということは、人間に対してもメリットの大きい肉ということです。
でも、日常的に馬肉を食べている人はそう多くはないですよね。
実際、うちの近辺のスーパーなどでも、馬肉を売っているのをほとんど見た記憶はありません。
馬肉と言うと、飲み屋や居酒屋のつまみで食べたことがある程度です。
供給量が少ない、というよりも、現実的には馬肉を食べようという人が少ない、つまり需要が少ないのかもしれませんね。
馬肉、特に馬刺しというと、抵抗感を持つ人も少なくないのかもしれません。
でも、実際には生の馬肉は、安全で健康にも良い肉なんですね。
そして、人間にも良い、ということは、当然犬に与えるフードとしても、とても良い、ということになるのです。
特に犬に対しては、生でも安心安全に与えられるということがメリットではないでしょうか。
もともと犬は肉食系の今は雑食動物です。だから、生肉は犬の食欲をそそる食材でもあるのです。
したがって、前述したような馬肉のメリットから、次のような犬には、特に馬肉を与える効果があるでしょう。
- 食欲がなく、体重が減っている犬。
- メタボで体重を落とさなければいけない犬。
- 高齢な犬。
- アレルギーのある犬。
ヘルシーで栄養源も豊富、しかもアレルギーを起こしにくく、食欲をそそる生肉として与えられる馬肉は、特にこういった犬には効果のあるドッグフードになると言えるのは間違いないでしょう。
もちろん、そんな犬ではなく、普通に元気な犬にも上げたいドッグフードにもなります。
生馬肉を犬のフードに与える時の注意点
馬肉は最近などが発生しにくい肉でる、というメリットを掻きました。
しかし、ひとつ、特に犬に与える場合に注意することがあります。
それは、「ザルコシスティス・フェアリー」という寄生虫です。この寄生虫は、馬と犬に寄生する寄生虫です。
人間には寄生しないようですが、この寄生虫が寄生した馬肉を大量に食べると間も食中毒症状がおこる場合もあるようです。
ザルコシスティス・フェアリーが寄生した馬肉を食べると、下痢や嘔吐を起こします。
馬と犬に寄生する寄生虫なので、犬には注意が必要な寄生虫なのです。
では、その寄生虫を防ぐためにはどう知ればよいのか?
東京の墨田区のサイトに次のように書かれています。
サルコシスティス・フェアリーは加熱または冷凍により死滅するので、中心部まで加熱するか、-20℃で48時間以上冷凍しましょう。(国内で流通する多くの生食用馬肉は、生産地で冷凍してから出荷するなどの対策がとられています。)
墨田区サイト サルコシスティス・フェアリー(https://www.city.sumida.lg.jp/kenko_fukushi/eisei/syoku_eisei/sumidako/syokutyudoku_gen-in/sarukosisuthisu.html)より
加熱か冷凍とのことなので、生肉の場合は、冷凍の処理をしてあれば大丈夫ということで、基本的に食用として流通している馬肉はその処理がしてあると考えてよいでしょう。
ということで、犬に生馬肉を与える場合でも、人間用、犬用であれば、通常は問題になることはないようです。
愛犬への馬肉の与え方
では、愛犬に馬肉を与えてみようという場合、そうすればよいのか。
人間用の馬肉を買ってきて、適度な大きさに切る、刻むなどすればよいでしょう。
でも、なかなか馬肉なんて手に入らないし、高価そうですよね。
犬用の生馬肉をミンチしたものも売っているようなので、そういったものを利用するのがよいかもしれませせん。
馬肉だけでも良いのかもしれませんが、ミンチ状のものであれば、普段食べているドッグフードのトッピングとして混ぜて与えるのも良いのではないでしょうか。
そうすれば、犬の食欲もそそり、サプリメント的に、犬に対する健康面でも、メリットがあると思います。
愛犬だけでなく、飼い主さん自身の健康食としても馬肉は良いのかもしれませんね。
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