犬の行動する気持ち、3つのパターン
犬が人間に対して行う行動には、次の3つがあると思います。
- 好意的なもの
- 攻撃的なもの
- そのどちらでもなく人間には関心ないもの
同じ行動でも、同じ行動でも、時と場合によって、また犬によっては、1でもあり、2であることもあり、また3であることもあるかもしれません。
よく、犬のこんな行動は犬が好意を持っていること、こんな行動は攻撃的なもの、というようなことも言われていますが、必ずしもそうだ、とは言えないことも多いのではないでしょうか。
犬のその行動、必ずしも好意を持っているからではありませんよ
例えば、
- 顔を舐める
- 甘噛みをしてくる
- アイコンタクトをする(目を合わせる)
- 仰向けになってお腹を見せる
- 体を密着させようとしてくる
これらの行動は、一般的には、好意的だと言われていることが多いと思いますが、必ずしも、そうとは限りません。
犬が顔を舐めてくる
犬が顔を舐めてくれると、何となく、この犬は自分に好意を持っているんだな、と思うかもしれません。
でも、必ずしもそうとは言えないのではないでしょうか。
単純に、顔の臭いが気に入った、とか、最も多いのは、人間の食後に、食べた後の臭いが口の周りに残っているから、というものではないでしょうか。
つまり、好意的だから舐める、というより、なんかいい臭い、おいしそうな匂いがするからその人の顔を舐めている、というだけかもしれません。
つまり、好意的でもなく、もちろん攻撃的でもない、人間そのものというよりも、その臭いに対しての行動、つまり上の3のケース、ということが、けっこうあるように思います。
犬が甘噛みをしてくる
このサイトでは、犬の甘噛みは、本気噛みになる可能性があるから、出来るだけ早く辞めさせた方が良い、ということを再三書いています。
でも、犬の飼い主さんの中には、犬が甘えているだけだから、問題ないだろう、と思っている方もけっこういるのではないでしょうか。
一般的には甘噛みは子犬の時期に多い犬の問題行動の一つです。
甘噛みをする理由としては、歯が抜け代るため、歯のあたりが気になって甘噛みするとも言われています。
また、単に遊びたがって甘噛みをしてくることもあるでしょう。
つまり、人に対して行為があるから、というよりも、犬がこうしたいから、ということがほとんどではないでしょうか。
そして、甘噛みをされると、噛まれた人は痛がって、手を引いたり、嫌がるようなそぶりをしてしまうことがあります。
そうすると、犬は噛むと人は弱腰になると学習してしまうこともあり、それが本気紙になることもあるのです。
甘噛みは、少しでも早く、辞めさせましょう。
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アイコンタクトをする(目を合わせる)
犬とのアイコンタクト、これはしつけトレーニングでは、けっこう重要だと言われています。
ただし、アイコンタクトをあえてしない、という犬もいるので、必須ではないと思っています。
犬をしつけると、ほどんどの犬はアイコンタクトをしてくる。でもしない犬もいるけど ペット・トライアングルでは、しつけの基本はリーダーウォークだと考えています。 リーダーウォークとは、犬が人間に従って歩くことです。 犬に人間 …
とは言っても、アイコンタクトは出来るに越したことはありません。
基本的には、アイコンタクトが取れるということは、犬との信頼関係が出来ている、つまり犬が好意を持っているということが多いと思います。
ただし、視線を合わせるというのは、一般的には動物には避けた方が良いと言われています。
攻撃的だと思われることがあるからです。
犬も、時と場合によっては、そういった本能的に、視線を合わせられることがあります。
その場合は、好意的とは真逆に、好意的な気持ちをもって、視線を合わせている、ということもあるのです。
要するに、相手の行動を注視して、いつでも対応できるようにしているということです。
まぁ、そういう時は、雰囲気でだいたいわかりますけどね。
そういうこともある、ということです。
一般的には、しつけトレーニングがうまく出来てきて、犬との信頼関係が出来てくると、自然に犬がアイコンタクトを取ってくるようになります。
仰向けになってお腹を見せる
たまに、犬が仰向けになってお腹を上にしてくることがあります。
この犬の行動は、一般的には、その人に対しては安全で、信頼しているからお腹を上にして仰向けになっている、と言われています。
確かにそういうケースは多いと思います。
でも、必ずしもそうとは言えない場合もあるのです。
例えば、相手が自分より強いとわかって、降参の行動としてお腹を上にして仰向けになっている、という場合です。
要するに、自分からは攻撃的な行動はしないから、というメッセージ的な行動の場合もあるのです。
これは、好意的という溶離も、降参しているから何もしないで、というお願いみたいなものでしょうか。
体を密着させようとしてくる
犬が体を密着させてくるのは、基本的には、その人を信頼しているという気持ちに基づいていると思います。
だから、ほとんどの場合は、好意的な行動と言っていいかもしれません。
でも、その密着のさせ方によっては、攻撃的な気持ちが入っていることもあるのです。
密着とは少し違うかもしれませんが、お尻パンチをしてくるときです。
犬がお尻の方を密着させてきてぐりぐりするような行動です。
これは、犬が自分の方が強いんだぞ、というよな気持ちから出てくる行動と思われます。
相手に対する威嚇行動のひとつ、という場合もあるでしょう。
でもまぁ、犬が密着してくると、なんとなく嬉しいことは確かです。
これは、ほとんどの場合は、好意的、と言っていいかもしれませんね。
犬の行動だけで犬の気持ちを判断しない
このように、犬の行動も、同じ行動でも好意的な気持ちでやっている時と、攻撃的な気持ちでやっている時、そして、人への気持ちとは関係なく、犬の気分でやっている時があるのです。
犬が目を合わせてきたから犬は遺文を好意的に見ている、甘噛みをしてきたから自分に好意を持っている、と、その行動だけで犬の気持ちを判断しないで、状況を見たり考えながら、犬の気持ちの本当のところを察してあげるのが、飼い主の役目でもあるかもしれませんね。
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