ジャーマンシェパードは体重管理が重要です。
ジャーマンシェパード、また大型犬の場合、体が大きいので体重が重くなることから、別のページで書いたように、股関節の異常など、、足腰全般の関節等にトラブルをおこしやすいと言うことを意識する必要があります。
では、こういった足腰のトラブルを防止するためにどうすれば良いのか?
その対策が成長記の体重管理と運動管理です。
成長期に重要な体重管理、子犬の時はやせ過ぎが適切
まずは体重管理についてお話したいと思います。
生後2か月ぐらいからの体重の乗せ方は、だいたい1か月に3kgが目安です。これは、少しやせ気味に見えるぐらいの体重の乗せ方になります。
一般の方からは、「この子犬やせ過ぎじゃない」と言われるぐらいかもしれません。また、あまり股関節形成不全などの経験、知識がない獣医さんや訓練士さんでも、「やせ過ぎだからもっと太らせなさい」と言われるかもしれません。
このように言われると、飼い主としては、不安に思ったり、とても不愉快に感じることもあります。私も実際にそうでした。愛犬のジャーマンシェパードのサラを散歩させていると、たまに、「ずいぶんやせているのね。」とか「やせ過ぎでしょ」と言われることがあります。
こちらとしては、重度の股関節形成不全の対応として、体重管理を行っているのに・・・と思うのですが。
でも、例え全く問題ない子犬の場合でも、この言葉に反応しては絶対にいけません。
ジャーマンシェパードに限らず、大型犬の場合、体が完全にできるまでには、生後3年以上かかります。人間も、瘠せていても背の高い人はたくさんいるように、瘠せてるから育たない、ということは全くありません。体重管理をしていても、必要な量は、しっかりとあげているので、着実に大きくなっていきます。
むしろ、成長期の体、特にジャーマンシェパードの場合には、股関節、またそこから下の体を支える部分の関節に無理な付加がかからないように、やせ過ぎぐらいに見えるぐらいの方が、子犬の体にとっては良い、ということを認識する必要があります。
これは、経験豊かなブリーだーさん、そして整形外科の専門医、両者共通の意見です。
体重が増えすぎると・・・
では、体重を増やしすぎてしまったら、どのようなことになるのでしょうか。
ある子犬が、股関節形成不全になってしまった例をご紹介します。
生後3ヶ月ぐらいの、体重約8kgのジャーマンシェパードの子犬がいました。本来であれば、1ヶ月後の体重は、11kg程度にコントロールするべきところを、その子犬の1ヶ月後の体重は、なんと倍の16kgになってしまいました。
飼い主さんは、かかりつけの獣医さんから、小さいから、もっとたくさん食べられるだけ餌をあげて、どんどん体重を増やさせなさい、と言われ続け、そのとおりにしてしまったのです。
そして、16kgの体重になった時点で、すでにその子犬は重度の股関節形成不全と診断され、獣医さんの勧めにより、手術をすることになってしまいました。
確かに、獣医さんに言われれば、そのとおりにしなければ、と思うしかもしれません。獣医さんの言葉は、私たち愛犬家にとっては、神の声にも匹敵するものだと思いますから・・・。
でも、その結果、このような不幸が子犬に降りかかってしまったのです。
また、後ろ足のかかとの部分まで地面に付きながらX脚のようになり、ペタペタと歩くようになってしまったというジャーマンシェパードの子犬がいました。大学病院でも検査したそうですが、関節の異常などは全くなかったそうです。結局、普通以上の運動制限と、体重を減らすことにより、足への負荷を減らすことで、改善したとのことです。
以前は、子犬はどんどん食べさせて、大きくしろ、というのが常識的なところがあったようです。でも、医学的にいろいろとわかってくると、以前の常識が覆されることもあります。特にジャーマンシェパードの体重管理については、気を付ける必要があるということを知って頂ければと思います。
同じように、ジャーマンシェパードに関して勘違いされていることとして、子犬の運動のさせ方、があります。次のページでは、子犬の運動のさせ方について、考えてみたいと思います。
▼ジャーマンシェパードについて メニュー
- ジャーマンシェパードはこんな犬
- ジャーマンシェパードには2つのタイプ
- ジャーマンシェパードの性格
- ジャーマンシェパードは股関節に注意
- ジャーマンシェパードと暮らす心構え
- ジャーマンシェパード成長期の体重管理
- ジャーマンシェパード成長期の運動管理
- ジャーマンシェパードのしつけ
- ジャーマンシェパードは大きな癒し犬
- ジャーマンシェパードの歴史
▼ドッグトレーナーが選んだ目的別犬のしつけ教材ベスト3!
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