犬との10の約束 4番目

言うことを聞かないときは、理由があります。

Before you scold me for being lazy, ask yourself if something might be bothering me.

4番目の約束 「言うことを聞かないときは、理由があります。」

犬が飼い主さんの言うことを聞かない、この場合は、大きくは2つのケースがあると思います。

ひとつは、飼い主さんの指示に対して、何をすれば良いか、しっかりと教えてもらえていない、または、飼い主さんの指示が、教えた言葉と違っているケースです。

要するに、飼い主さんの指示を、犬が理解できないというケースということになります。

もうひとつは、飼い主さんの指示は理解するけど、犬がその指示に従わない、というケースです。

私が思うには、ほとんどのケースは、前者の犬が飼い主の指示をはっきりと理解できない、というものだと思います。この場合多いのが、複数の言葉で同じ指示を出すケースではないでしょうか。

例えば、一般に言う「おすわり」です。「おすわり」を行わせる場合、その他にも、「すわれ」や「シット=sit」などがあります。「おすわり」と言ったり、「すわれ」と言ったり、気分によっては英語で「sit」と言ったりすれば、犬にとっては、どの言葉によって、「おすわり」という動作をすればよいのかわかりません。

同じように、「おいで」と言ったり、「来い」と言ったり、「カム=come」といったり、同じ動作を指示するのに、複数の言葉を使ってしまう人も多いようです。また、自分では、同じ言葉で指示を出していても、家族が違う言葉で指示を出しているケース、これがけっこう多いのではないでしょうか。

犬によっては、複数の言葉でも理解することもあるとは思いますが、やはり、犬を迷わせないように、同じ動作をさせたい時は、ひとつの決まった言葉で、みんなが指示を出すようにしてあげたいですね。

また、飼い主さんは教えたつもりでも、教え方に何らかの問題があり、犬がそれを理解しきれないこともあるかもしれません。犬に何かを教えたり、指示を出す時は、はっきりとした言葉や動作が必要なことを意識してほしいと思います。

何を言っているのか犬が理解できなかったり、いろいろな言葉で指示をだされたりすれば、犬は何をすればよいのか、わからなくなってしまうということを、飼い主さんは、理解することがとても大切だと思います。
さて、もうひとつの犬は指示は理解しているが、その指示に対する動作を行わない場合です。

この場合、考えられるケースのひとつは、犬が指示をする人を自分と同等、あるいは自分より下であると思っているケースです。

犬は基本的に階級社会です。極端な例がオオカミです。ボスを中心として、それぞれのオオカミが自分の位置を理解して、目上のオオカミに対する態度と、目下のオオカミに対する態度を明確にわけています。

ペットとしての犬にも、この習性は多くの場合、残っているようです。したがって、例え、1頭で飼われている犬でも、家族の人たちをそれぞれ自分に対して位付して態度を変えるのです。

@ペット・トライアングルの看板娘たちにも、はっきりとその傾向がみられます。たとえば、ジャーマンシェパードのサラ、ボーダーコリーのミルキー、ジャックラッセルテリアのコナンの場合、基本的に、主人の指示に対しては、指示に対して絶対服従の態度を常に実行します。

でも、子供が同じ指示を出しても、その指示を無視することがけっこうあります。この場合、指示を理解していないのではなく、指示を無視しているのです。

子どもたちとは、いつも楽しそうに遊んでいるのですが、いざ バリケンに入れようとして、子供が「ハウス」と指示を出しても、全く入ってくれないことがあるのです。まるで、「お前たちのいうことなんか聞けるものか」というような態度で・・・。

もちろん、子供たちも家族であるという認識はあるようで、威嚇的な態度をとったり、ましてや攻撃的な態度や行動は全くしませんが、サラたちは、子供たちを自分と同等以下の存在と思っているようです。

こういうことは、けっこう多いのではないでしょうか。

では、子供だからそう思うのでしょうか。いや、決してそうではありません。逆に大人だからといって、犬から絶対に上の立場に見られるわけではありません。

ジャーマンシェパードやドーベルマンを迎えたご家族のお子さんの中には、例え小学生でも、しっかりと犬をコントロールできるお子さんもいるのです。子供でも大人でも、怒ることと、褒めることをしっかりとメリハリを付けて行える人に対しては、犬は忠実な態度をとるのです。

逆に、家族みんなが子犬の時から、かわいい、かわいいだけで、してはいけないことにも、はっきりとした態度でいけない、ということを指示してこなかった場合、その家族の中で、犬が一番上だと思ってしまうケースもあるのです。そのまま、成犬になってしまうと、そこから立場を変えていくのはとても大変なことになります。

家族として迎えるとはいえ、犬には自分の位置をはっきりと意識づけていくことも、とても大事だと思います。「そんなのかわいそう」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、飼い主さんや家族のいういことを聞かずに怒られ続ける犬と、飼い主さんやそのご家族の指示に正確に反応してみんなから愛される犬とでは、どちらが幸せでしょうか。

そして、犬はしっかりと指示を出してくれて、それに対して正確に応えて褒めてもらえるのが、とても幸せなのです。だから、自分より上の立場と思う人から指示を受けて、その指示に忠実に応えるのは、その犬にとってはとてもうれしいことなのです。

この4番目の約束の意図が、私の理解とあっているかどうかわかりませんが、犬が言うことを聞かないときには、何か理由があるということは、間違いのないことだと思います。

もし、犬が言うことを聞かない時は、飼い主さんは、なぜ言うことを聞いてくれないのか、どうしたら、いうことを聞いてくれるようになるのか、よーく考えなければいけませんね。

そして、それを解決していくことにより、犬との関係がより良い、そして深いものになっていくのだと思います。

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犬の十戒原文

「犬と私の10の約束」とは
  1. 私と気長につきあってください。
  2. 私を信じてください。それだけで私は幸せです。
  3. 私にも心があることを忘れないでください。
  4. 言うことを聞かないときは、理由があります。
  5. 私にたくさん話しかけてください。人の言葉は話せないけど、わかっています。
  6. 私をたたかないで。本気になったら私のほうが強いことを忘れないでください。
  7. 私が年を取っても、仲良くしてください。
  8. あなたには学校もあるし友達もいます。でも、私にはあなたしかいません。
  9. 私は10年くらいしか生きられません。だから、できるだけ私と一緒にいてください。
  10. 私が死ぬとき、お願いです。そばにいてください。そして、どうか覚えていてください。私がずっとあなたを愛していたことを。

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