ペットショップの犬の価格は高くなったから
「犬を飼いたい、でもペットショップで売っている子犬は高くて買えない。」
ということで犬を飼うのをためらう方もいらっしゃるかもしれませんね。
でも、その時に、
「そうだ!里親だったら、ただで犬を貰えるからお金はかからない。犬の里親になろう。」
と考える方もいらっしゃるかもしれません。
確かに間違ってはいないかもしれません。ペットショップで子犬を飼うことに比べたら、安上がりに犬を飼うことができます。
これもひとつの犬を飼うきっかけであり、里親になってくれる方を増やすためのひとつの手段でもあるかもしれません。
「費用をかけずに犬を迎える」ための手段として犬の里親になることはありだと思います。
特に最近のペットショップでの子犬の価格は、数年前に比べると倍どころか、数倍になっているようにも思えますからね。
普通の家庭でも、気軽に出せる金額ではないように思います。
ただ、ここで気になるのが、「里親は費用がかからない」をどのように考えているか、ということです。
犬の里親もただでなれるわけではない
確かに犬を迎えるうえでは、里親はペットショップで犬を購入することにくれべれば、お金がかからないことは確かだと思います。
ただし、ただで犬を迎えられるわけではないのです。
犬を迎えるためには、犬のためのハウスや食器、首輪やリードが必要です。
そして、迎えてからは毎日のフード、狂犬病その他予防接種、役所への登録費用、病気になれば動物病院にかからなければなりません。
つまり、犬を迎えるための費用は安くなっても、犬を迎えたからの費用はペットショップで購入するのと全く変わらないのです。
また、里親だから必ずしもただで犬を譲ってもらえるとは限りません。
例えば、NEWポストセブンというサイトに出ていた記事の中につぎのようなことが書かれています。
例えば、NPO法人「犬と猫のためのライフボート」では、1頭につき3万円を飼い主に負担してもらっている。
上の引用は、NEWポストセブンというサイトからの下記の記事から引用させていただきました。
もちろん、全く費用がかからずに里親になれるところもあるかもしれません。しかし、最近は少しばかりの費用がかかるところが多いようです。
里親を探す犬を保護して、里親を探すということ自体に、当然のことながら手間と時間、そして費用が掛かるのは当然です。
従って、迎える方がその費用の一部を負担するのは、ある意味では当然だと思います。
上の記事でも紹介されていたNPO法人「犬と猫のためのライフボート」のようにまじめに活動しているNPO団体のようなところであるからこそ、それなりの費用がかかるということでしょう。
参考までにNPO法人「犬と猫のためのライフボート」のサイトも紹介させていただきます。
ただし、里親も費用がかかるのは当たり前とは言え、それを悪用しているところも記事の中では指摘されています。
また一部の動物愛護団体では不当な金額を請求してくるケースもあるという。
「ホームページに詳細な金額が明記されていない、引き取り料金の明細を教えてくれないなどの団体は注意が必要です」
ここは注意が必要なことも付け加えておきます。
里親になるには条件がある
ほとんどの里親支援団体では、里親になってもらう方に対して、一定の条件を設けています。例えば、上記「犬と猫のためのライフボート」では下記のような条件がホームページに記載されています。
里親さんになっていただく方の条件
必ず守っていただく条件
- 飼育について家族全員の同意が得られていること。
- 犬を飼育できる住居(ペット可が明示されている物件)にお住まいであること。
- 子犬の頃に必要な回数(通常3回)のワクチン接種が終わるまでは屋内で飼育していただけること。
- 犬の飼育(しつけ・スキンシップ・散歩・健康管理など)に十分な時間を割けること。(ご自宅を留守にする時間について)
- アレルギーの有無の確認や、必要に応じて医師と相談をしていただいていること。
- 適切な時期に狂犬病予防接種と飼い犬登録をしていただけること。
- 終生愛情と責任を持って飼育し、ライフボートの許可なしに他人への再譲渡をしないこと。
- 伴侶動物としてのみ飼育し、再譲渡・販売・貸出し・展示・動物実験などに利用しないこと。
- 20歳以上で動物を終生飼育する経済力があること。※未成年者のみでの面会はお受けいたしません。
- その他、適切な飼育と健康管理などが可能なこと。
上記に加えて60歳以上の方には一定の条件があります。詳しくは「犬と猫のためのライフボート 犬の里親募集」のページをご覧ください。
要するに、単に犬をただで飼いたい、というだけでなく、迎えた犬を責任をもって育てる覚悟がある、かつ育てられる環境が整っている方のみに犬を迎えてほしい、ということでしょう。
ただ単に、ただで犬が飼えるから、子供が犬を欲しがっているからお金をかけずに・・・、というような方に犬を迎えてもらっても、その犬が必ずしも幸せにはなれない、むしろその犬がまた不幸な目に合う、そして迎えたご家族も、犬を迎えたことによってトラブルになる可能性が高い、ということです。
犬の里親になると言っても、ただでなれるわけではない、そして里親になるためには一定の条件がある、ということも知っていただきたいと思います。
そして、それも承知の上で犬の里親になりたい、という方が増えることを期待したいと思います。
ただ、その条件が少し違うのではないか、というケースも見られます。最後にその点についても書いておきたいと思います。
里親になる条件が厳しすぎる場合もあるのでは
ペットショップで犬を購入することは、お金があれば誰でもできる、と言えます。それゆえ、いろいろな問題があるのですが、現実的にそれが事実です。
ペット・トライアングルでも犬を迎える方の心構えなどについて書いていますが、まだまだ安易に犬を飼う人は少なからずいるでしょう。
でもお金さえあれば、犬を簡単に飼えてしまうのが現状であることは間違いありません。
そういう意味では、犬の里親になることのほうが、ある意味ではペットショップで犬を購入するよりもよりハードルが高い、と言えるかもしれません。
逆に言えば、犬の里親になる方の多くは犬を迎えるための心構えなど犬に対する意識の高い方、と言えるでしょう。
里親になる方が、ペットショップで犬を飼うよりもお金以外の条件が厳しいですからね。
ただ、その条件が少し厳しすぎるのではないか、あるいは適切ではないのではないか、というケースも見られます。
例えば、里親を迎える条件として、下記のような条件を設けている場合もあるようです。
- 子供のために飼いたい、子供に世話をさせたい場合はダメ。
- 小さい子供のいる家庭はダメ。
- 朝、夕のお散歩が必ずできる方でないとダメ。
- 一人暮らしの人、独身者はダメ。
- 賃貸住宅は例えペット可でもダメ。
- 犬をケージ飼いするのはダメ。
ザーッとネットで調べた中ですが、上のような条件を里親になる方に求めているところもありました。
「子供のために飼いたい」、「子供に世話をさせたい」これも立派な犬を飼うためのきっかけだと思います。
確かに子供任せで子供も親もろくに犬の世話をしない、であればダメでしょう。
でも親がしっかりとフォローすれば全く問題ない話です。むしろ犬の適切な飼い方を子供に教えながら飼い、適切な方法で子供に犬の世話をさせることによって、子供は生きている動物を飼うことの大変さと楽しさを知り、そして命の大切さを知るとても素晴らしい機会になるのではないでしょうか。
これは、子供がいるいないの問題ではなく、親の意識の問題です。もちろん、犬に対する意識が低い親であれば犬を迎えるべきではありませんが。
朝夕のお散歩は必ずしも必須ではありません。犬種や犬の大きさにかかわらず室内で飼い、室内でのトイレトレーニングが出来ていれば、おしっこやうんちのために毎日散歩に行く必要はありません。
一人暮らしで毎日朝早くから出勤、帰りがほとんど深夜という方であれば、確かに犬を飼うのは難しいでしょう。
でも、不在の時間が12時間以内ぐらいでも、適切な飼い方であれば、成犬なら問題ありません。また、ペットホテルなどを利用すればお出かけの時でも全く問題ないでしょう。
里親の場合、子犬は少ないと思うのでむしろ一人暮らし、独身の方は里親の方が犬を迎えやすい、ということも言えるのではないでしょうか。
ペット飼育OKの賃貸住宅がなんでダメなのかよくわかりません。いずれ引っ越しするからという意味なのかもしれませんが、これも飼う人の意識の問題だと思います。
そしてケージ飼いはむしろペット・トライアングルでは推奨している飼い方です。
もちろん、毎日のように1日中ケージから出さないような飼い方はダメですが、犬にストレスをかけない、犬が安心して休める場所を作ってあげるためにもケージ飼いは推奨されるべきだと思っています。
もっと調べれば、そのほかにも首をかしげざるを得ないような条件があるところもあるかもしれません。
確かに、里親になってもらうには一定の条件を設けることは必要だと思います。
しかし、一方では里親になってくれる人を増やすことも必要です。
一定の条件を満たす方には、逆に里親になりやすい条件や、環境も必要ではないでしょうか。
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