オールド・イングリッシュ・シープドッグってどんな犬?
オールド・イングリッシュ・シープドッグ、知っている人は知っているでしょう。大型で個性的な外観の犬です。
知っている人は知っている、というのは、オールド・イングリッシュ・シープドッグは人気のテレビ番組やミュージカルに出演していたからです。
例えば、「ペット大集合 ポチたまのポチ」、子役のオーディションなどのドキュメントなどでも有名で、ミュージカル自体も有名な「アニーのサンディ」、また最近では、日テレ朝の「ZIP!のあおぞらキャラバンでセレイナ・アンさんと共演しているそらちゃん」が、オールド・イングリッシュ・シープドッグです。
オールド・イングリッシュ・シープドッグという犬種名は知らなくても、オールド・イングリッシュ・シープドッグの画像を見れば、「ああ、この犬か!」とピンとくる方も多いのではないでしょうか。
このページでは、オールド・イングリッシュ・シープドッグの写真は掲載していませんが、下のリンクでグーグルのオールド・イングリッシュ・シープドッグの画像検索結果をご覧いただけますので、ご覧になってみてください。
独特の風貌で、大きいけど見るからに親しみやすそうな犬です。性格的にも一般的にはとても従順と言われています。個人的にも、オールド・イングリッシュ・シープドッグは飼ってみたい犬種のひとつです。
ただ、大型犬であり、また気難しい面を持つオールド・イングリッシュ・シープドッグもいるようなので、決して小型の愛玩犬を飼うような気持で飼うべき犬種ではないのはもちろんです。
でも、オールド・イングリッシュ・シープドッグのもこもこの大きな体は、一緒にいたら、また見てるだけでも癒されそうですね。
ただし、日本でのオールド・イングリッシュ・シープドッグはそれほどメジャーな犬種ではないようです。
JKCでの登録数は、ここ数年100頭前後で、登録数の順位も70位前後となっています。
魅力あるオールド・イングリッシュ・シープドッグの被毛は、大きいだけにその手入れも大変そうで、そういうことも影響しているのでしょうかね。
▼オールド・イングリッシュ・シープドッグ登録数順位、登録数、JKC総登録数
- 2015年 64位 102頭 JKC総登録数:301605頭
- 2010年 71位 76頭 JKC総登録数:392958頭
- 2005年 61位 224頭 JKC総登録数:554151頭
- 2000年 52位 325頭 JKC総登録数:447978頭
(※下のグラフのブルーのJKC総登録数は、表示の都合上実際の数字の1/1000となっています。)
*データはJKCの公開データからの引用です。
オールド・イングリッシュ・シープドッグの毛色と大きさ
オールド・イングリッシュ・シープドッグの毛色は、白とグレーのツートンカラーのみです。ただし、子犬の時は白黒です。
グレーに入り方、濃淡に差は出るようですが、基本的と白とグレーの毛色です。
体形は、肩よりも腰の部分が高いクマのような体形です。
オールド・イングリッシュ・シープドッグの大きさは、JKCではオスが61cm、メスが56cmを理想とするとのことで、大きな犬です。
ただし、オールド・イングリッシュ・シープドッグの場合、大きさよりも体系のバランスの方が重要視されているようです。
またオールド・イングリッシュ・シープドッグは別名「ボブテイル」とも言われ、尻尾が断尾されるのが一般的でした。
これは、一昔前のイギリスでは、犬にも税金がかかっていたようですが、仕事をする犬は免税だったようで、オールド・イングリッシュ・シープドッグはその対象となり、免税される犬の目印として尻尾を切っていたことに由来しているとのことです。
オールド・イングリッシュ・シープドッグの歴史
さて、オールド・イングリッシュ・シープドッグ、現在はショードッグや家庭犬として人気の犬種ですが、元々は、その名のとおり、古いイギリスの牧羊犬だった犬種です。
ただし、オールドとは言っても、オールド・イングリッシュ・シープドッグの犬種としての歴史は200年ほどとのことで、確かに古いですが、犬の歴史を考えるとそれほど古くないようです。
そして、オールド・イングリッシュ・シープドッグの犬種としての成り立ちについては、いろいろと説はあるようですが、実際のところはよくわからないようです。
また、オールド・イングリッシュ・シープドッグはシープドッグ、つまり牧羊犬です。ただし、その主な仕事場は牧場ではなかったようです。
オールド・イングリッシュ・シープドッグの牧羊犬としての役割は牧場で羊を追うというよりは、牧場から市場へ羊の群れを連れていくときの、羊の群れの監視、誘導、警護役だったのです。
つまり牧場という固定の場所ではなく、羊の群れを移動させながらの、より変化にとんだ状況に対応することが必要と推測され、高度な状況判断能力が求められたとことでしょう。
また同時にオールド・イングリッシュ・シープドッグの主人となる人間との強い信頼関係と服従関係が必須であったであろうことが、容易に推測されます。
こういったオールド・イングリッシュ・シープドッグの歴史が作った性格、気質は、確実に現在のオールド・イングリッシュ・シープドッグの血にも流れているでしょう。
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