だいたいの犬はみんな食いしん坊ですよね。だから、人間が食べるものはだいたい犬も欲しがってきます。そして、食べます。
ただし、人間には大丈夫だけど犬に与えてはいけない食べ物もあるので注意が必要ですね。それについては、犬の禁止食に書いているのでご参考にして下さい。
このページでは、犬に与えても基本的に大きな問題はないと思われるパン、それもフランスパンを犬に与えてしまったことによって起きた犬の悲劇について、参考までにご紹介します。
いくら犬がおいしそうに食べるからと言って、与えすぎるとこんな悲劇も起こるんですよ。
犬にフランスパンを与えるならご注意!
よかれと思ってやったことが、結果的に、とても大変なことになってしまう、そんなことが時々ありますよね。
今回ご紹介するのは、あるブリーダーさんからお聞きした、フランスパンにかかわる、とても不幸な実例です。つい、同じようなことをやってしまう、とも限らないので、ご参考までに、ご紹介します。
あるワンちゃんの飼い主さんが、用事で一晩家を空けることになり、愛犬を、やはり犬好きで、ワンちゃんを飼っている知り合いに預けることになりました。
預かってもらうワンちゃんは、いつも食欲旺盛、とても元気で陽気な大型犬のワンちゃんです。預かることになった家のワンちゃんは、普段から物静かで、食事もがつがつ食べません。
結果的に、この違いが不幸な結果を招くことになってしまいました。
知り合いの犬を預かった飼い主さん、自分でもワンちゃんを飼っているように、犬が大好きでした。でも、普段接しているのは、物静かなワンちゃんだけです。
ところが、預かったワンちゃんは、とても陽気で元気なワンちゃんです。そして、自分のワンちゃんと違い、食欲旺盛、とてもおいしそうにえさを食べます。
ちょっと、かたわらのフランスパンのかけらをあげたところ、あっという間に、食べてしまいました。おいしかったんだな、と思い、またひとかけらとあげていると、預かったワンちゃんは大喜びで、どんどん食べます。
そんなに喜んで食べてくれるので、あげる方もうれしくなって、またひとかけら、とあげるうちに、長いフランスパン3本分を食べてしまいました。
フランスパンは、皆さんご存知の通り、普通の食パンとは違い、ほとんど水分がなく、とても硬いパンです。パンには、気泡のようにたくさんの空間がたくさんあるので、長いフランスパン3本といっても、正味にしたら、それほどのものでは、ないのかもしれません。そのまま粉にすれば。
でも、こんな水分の少ないパンをたくさん食べれば、当然、のどが渇きます。フランスパンを食べたワンちゃんは、食後に大量の水を飲んでしまいました。
粉々のフランスパンで満たされた胃袋に、今度は大量の水、どうなるでしょう?
胃にたまったフランスパンに水が入って一気に膨張、その結果・・・
水分を与えられた胃の中のフランスパンは、一気に膨張します。少しぐらいの量なら、問題ないでしょうが、胃にいっぱいに詰まったフランスパンが膨張したら・・・。
元気だったワンちゃんの動きが少し鈍くなったことを感じたときに、すぐに胃の中の異変に気づいて、何らかの対処をすれば、まだよかったのかもしれません。ところが、犬が食べ過ぎたようなので、ちょっと食後の運動に散歩でも、という方向に預かった方は考えてしまいました。
動くことで、パンパンに膨れ上がった胃腸がさらに動き始め・・・。
フランスパンを食べたワンちゃんが動かなくなるのに、そう時間はかかりませんでした。そして、動かなくなったワンちゃんは、2度と動くことはありませんでした。
このケースでは、フランスパンをあげた方には、全く悪意はありませんでした。むしろ、喜んで食べる犬を見て、もっと喜ばせてあげようと、どんどんあげてしまいました。それにしても、3本は常識的にも、多すぎると思いますが。
でも、ワンちゃんに対して好意的な気持ちであげたことは確かです。でもそれが、結果的に、とても不幸なことになってしまいました。
適切なドッグフードの量と食後の30分以上の休息時間が犬を守る
フランスパンなんてあげることなど普通はない、と思うかもしれませんが、これは、普段、普通にあげている、ドライタイプのドッグフードでも、全く同じことなのです。
ドライフードを水やお湯でふやかしてあげたことがある方は、わかると思いますが、ドライフードに水分を加えると、とても膨張します。
膨張した状態で与えれば、お腹の中で、それ以上膨れることはありません。
でも、ドライフードをそのまま与え、その後に水を飲ませれば、お腹の中で、ドライフードは膨張することになります。
もちろん、フランスパンに比べれば、膨張の仕方はだいぶ遅いと思いますし、もともと膨張することも考えて、量は調整していると思いますから、問題になることはまずないとは思います。が、膨張する、という点は同じです。
でも、食事直後に運動させれば、同じような結果を招く危険性がないわけではないのです。
ワンちゃんの食べっぷりがよくて、ブリーダーさんなどから言われた、適量といわれる量だけでは、あっという間に食べてしまい、まだまだワンちゃんがお腹をすかせているようで可哀そう、と思い、与えるドッグフードの量を増やしている方は、いないでしょうか。
食欲旺盛なワンちゃんに、ドライフードを与えた場合、そのままでは、お腹の中にはそれほどたまらないので、あげればあげるだけ、ドッグフードを食べてしまいます。
でも、食べるからといってあげていたら、胃袋は、ドライフードでいっぱいになってしまいます。ドライフードで充満した胃袋に水を飲ませて、散歩に出かける・・・。
食べ過ぎなくても、食後すぐに動くと腸ねん転などになる確率が高くなります。
犬は食後最低でも30分は、ゆっくり休ませることが基本です。
こういったトラブルは、少なからずあるようです。ワンちゃんの体調を考えて、食事の量をコントロールする、食後の休息を十分にとることができるのは、飼い主さんだけです。
自分の愛犬には、どのくらいの量のドッグフードをどのようにああげるのか、しっかりと管理しなければいけませんね。
もし、わからなかったら、ワンちゃんの購入元やブリーダーさんによく確認してください。ワンちゃんにとっては、場合によっては生死にかかわる、大変な問題になってしまう場合もあるのです。
そして、食後すぐに散歩に行きたがっても、そこは飼い主さんが十分んな食後の休息時間を取ること。
かわいいからこそ、フードも散歩もしっかりと我慢させるということが、必要であり、飼い主さんの役目です。
▼ドッグトレーナーが選んだ目的別犬のしつけ教材ベスト3!
- しつけだけではない、犬を飼うに際して必要なことなど、全ての犬の飼い主さんに見てほしい⇒「イヌバーシティ」
- 早く確実にしつけをしたい方には、「ダメ犬しつけ王選手権全種目1位」の⇒「森田誠の愛犬と豊かに暮らすためのしつけ法」
- 愛犬の、「噛む」、「うなる」、「吠える」、でお困りの方には⇒噛み犬のしつけに重点的に取り組んできたカリスマトレーナーのしつけ法
▼amazonの売れ筋ランキング
・犬用品・ドッグフード・トイレシート・お出かけ用品
[PR]☆ワンちゃんがとけちゃうドッグマッサージ ☆最新副業支援ツールtop10
▼サイトコンテンツ