【ペットショップの「お年玉セール」に違和感】同感です
NEWSポストセブンさんのサイトの記事に目が留まった。
”ペットショップの「お年玉セール」に違和感 命が叩き売られていいのか”というタイトルだ。
新型コロナウイルスの流行により生活や行動が大きく変化させられた影響で、ペットブームが起きて久しい。実際に、1年以内に新たに飼われた犬や猫は合計約95万頭(犬:46.2万頭、猫:約48.3万…
ちょっと長い記事だったが読んでみた。
率直な感想として、同感、である。
このサイトでも紹介したが、フランスではペットショップでの2024年からのペットショップでの犬や猫の販売が禁止された。
犬と猫がペットショップで買えなくなる と言っても、これはフランスの話。ここのところのネットニュースでもけっこう取り上げられている。 ただ、僕の中では、すでにフランスなどの主要なヨーロッパの国ではペットショップの店頭での犬 …
欧米では、犬や猫の店頭での販売が禁止の方向へと進んでいる。
ところが日本はそれに逆行するように、ペットショップでの犬や猫の販売が一見規制と見せかけながら、強化されている。
一見規制というのは、例えば子犬の8週齢規制だが、施行されたのは数年まえだが、実質的にその通りに運用され始めたのは、ごく最近のことである。当初は、当面は56日を49日と読み替える、などの補足付きでスタートしているのだ。
そして、現在実質的な8週齢規制になったといっても、上のポストセブンの記事にも書いたあるように、日本犬は、その協会の政治的な権力によって、抜け道が出来ている。
犬や猫は、生きている。当たり前のことである。
物品、家電製品などのもののように、セールされるような物ではない。命なのだ。
だから、まさにこのポストセブンの記事には同感するのである。だから、犬が好きな人には、ぜひ上の記事を読んでほしいと思う。
ペットショップの犬の販売セールが法律で強化されているとは?
上に書いたように、一見ペットショップでの犬や猫の販売が規制されているように見える今の動物愛護法でも、ペットショップに有利な抜け道があるだけでなく、ペットショップでの犬や猫の販売セールは、むしろ動物愛護法で強化されているのである。
具体的には、実質的に、犬や猫のインターネット経由での販売が動物愛護法によって、規制され、ブリーダーが直接販売する、というサイト以外での仲介販売が出来なくなった、ということである。
これも一見、ネットで犬や猫の販売なんて規制されて当然、と思う方も多いと思う。
でも、犬や猫のことを考えたら、まったく逆なのである。
ネットで犬や猫を販売できるサイトは、ブリーダーが直接販売できるというブリーダーを集めたサイトだけである。ただ、これらのサイトでも実際に登録しているのは、本当のブリーダー以外の仲介業者がほとんどだが・・・。それはともかく。
ペット・トライアングルでももともとは、ネットでの子犬のブリーダー直譲販売を行うサイトだった。
このブリーダー直譲販売、あるいはブリーダー直送販売といっても良いかもしれないが、この販売システムが、最も子犬や子猫に優しい販売システムなのであった。
なぜかというと、このネットでの仲介販売システムは、子犬や子猫をブリーダーから直接新しい飼い主さんのもとへ送り出すシステムだったのである。
犬のブリーダーは、まじめにやっているブリーダーほど、犬の世話などで忙しく、また昔からやっていて経験豊かだが職人気質的な人も少なくなく、ブリーダー自身での直販が難しいブリーダーが多かったのだ。
だから、そのブリーダーの代わりに、そのブリーダーの子犬をネットで紹介して、子犬を探している人に紹介する。そして、小委介している子犬に興味がある人には、ブリーダーの犬舎へ行ってもらい、実際に、その子犬や兄弟犬、そして親犬を見てもらったり、どんな環境の犬舎でその子犬が生まれ育ったのか、見てもらうことが出来る。
ブリーダー自身では出来ないことを僕たちが代わりにやっていたのである。
ブリーダー直譲販売という形で仲介して子犬をネットで紹介、引き取り手が決まったら、子犬はブリーダーから直送、あるいはお客様自身がブリーダーのところへ引き取りに行く、また、僕らが子犬をブリーダーさんのところへ引き取りに行き、そのまま新しい飼い主となる方のところへお引渡しする、というシステムである。
ブリーダーは、必ずしも都市圏だけにいるわけではない。地方の自然に恵まれた中で犬のブリーディングをしているブリーダーも少なくない。
特に、人気犬種ではない、希少犬種のブリーダーは地方に多い傾向がある。
そういったブリーダーが、子犬を直接、一般の人に売るのはとても難しい。
というのは、買い手と売り手との対面販売、子犬の現物確認ということが動物愛護法によって、義務化されたからだ。
例えば、東京に住んでいる人が、九州や北海道のブリーダーのところにいる子犬を購入したいと思ったら、そのブリーダーのところまで行くか、ブリーダーが子犬を連れて東京に来るか、と言う選択肢しかないのだ。
我々がやっていたような仲介が出来なくなったから。
その結果、都市圏のブリーダーならまだしも、地方の経験豊かな職人気質のブリーダーがかなり廃業に追い込まれたという。
その結果、ネットでの犬や猫の販売がブリーダー以外は出来なくなったのだ。現実にはブリーダーに成りすました仲介業者もいるが。
地方のブリーダーは、ネットでの子犬販売という選択肢を奪われたに等しいことになり、その結果、犬のオークションで売るしか方法がなくなった。
犬のオークション、つまり犬の競り市で犬を飼うのはペットショップである。
ネットという強力な競合相手がほとんどいなくなり、またブリーダーは犬のオークションという選択肢しかない、というブリーダーが増え、結果として、ペットショップでは高値で子犬が売れるようになり、オークションでの相場も上がったので生き残ったブリーダーだけは、今はホクホクしている、というのが現状なのである。
これが、動物愛護法によって、ペットショップでの子犬販売が強化された、ほぼ支援された、ということである。
もちろん、過去には、ネットでの子犬販売での悪徳業者もいた。しかし、それはネットに限ったことではなかった。普通のペットショップにも、ブリーダーにも悪徳業者は少なからずいたのだ。
ペットショップでの子犬のセール、販売は日本では、いつ禁止になるだろう
欧米では、ペットショップでの犬や猫の販売が禁止の方向で進んでいる。でも、この日本では、逆にペットショップでの犬や猫の販売が、促進されてきている。
ちょっとした子犬を買おうとしても、今の子犬のペットショップでの価格は、1頭50万円前後、高いと100万円前後にもなっている。
子猫の価格も、最初に紹介したNEWSポストセブンの記事では30万円ぐらいになっている、と書いてあったが、先日、某有名ショッピングモールのペットショップでは、子猫も50万円を超える価格が付けられていた。
今や、普通のサラリーマンでは、子犬や子猫を買うのも難しくなっている。
だったら里親で、犬や猫を迎えるという選択肢を使えばよいのだが、新型コロナ感染状況での籠り需要で子犬や子猫のペットショップでの販売は増加、でもやっぱり飼えないと手離す人も多いらしく、すぐに手離される犬や猫も多いらしい。
だから、里親探しの犬や猫は増えているようだ。
また、里親になる条件も、里親募集団体の多くは、ハードルを上げている。例えば、高齢者はダメ、まぁ、それは納得できるが、それ以外にも厳しい審査があるところが多いようだ。だから、里親で犬や猫を迎えるのも簡単ではないのだ。
本来、犬や猫などのペットは、人間の生活を豊かに楽しくしてくれるものだと思う。
だから、多くの人に、犬や猫と一緒に暮らす生活をしてほしい。
でも、犬や猫は命ある動物。
だから、おもちゃやぬいぐるみ代わりに飼うべきではない。
今は、買いたい人でも手が出ない、買うことが難しい、というのが日本の現状なのかもしれない。
でも、ペットショップでの犬や猫の販売が禁止されれば、もっと里親として犬や猫を飼おうという真面目にペットを飼いたい人も増えると思う。
そんな日が日本に来るのはいつなのだろうか。まだ、全くそういった未来が日本には見えないのが残念である。
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