ペットとしての犬はひとりでは何も出来ません、生きていけません!
飼い主となる人間は愛犬の生涯に渡って、生活を支えていく責任があるのです!
犬を飼うということで、飼い主さんとその家族は毎日が楽しく、また犬に癒され、犬のいない生活とはまったく違う、充実した、楽しい生活を送ることができます。
しかし、一方では、犬を飼うということは、その犬の生涯に飼い主さんはすべての責任を負うということでもあります。
まずは、この認識をそれぞれの飼い主さんに持ってもらえるように努力していくことが必要です。
ペットとしての犬は、生きていくためにしなければいけないことは、自分ではまったくできない、といっても過言ではありません。
ペットとしての犬は自分で何かを食べることが出来ない
生きていくために一番大事なこと、それはまず、食べることでしょう。
野良犬は、ごみ置き場の残飯をあさって、自分で食べるものを探して、食べることができます。
でも、ペットとして飼われている犬の食事は、すべてオーナー様が与えてくれなければ食べることができないのです。
そして、何を食べるか、これもすべてオーナー様の選択に任されています。
犬は、食べるものを自分で選択をすることはもちろん、おなかがすいた時に自分で何かを食べることもできないのです。
でも、この食べるということ、これは人間もそうですが、生きていくために大きな影響をあたえます。
人間も犬も、長く健康に生きていくためには、必要な栄養素をバランスよく、適度な量で、食べ続けていく必要があります。
現在、人間にも多い、糖尿病などの生活習慣病や肥満は、すべてこの何をどの位食べるか、ということが、原因です。
犬の寿命が長くなるに従って、犬の肥満や生活習慣病が問題となってきました。
つまり、犬の食生活も豊かになり、その管理がとても重要になってきたのです。
でも、人間は自分で自分の食べるものを選んだり、制限したりすることができますが、犬は自分では全くできません。すべて、飼い主さんが何をどの位与えるかによって、決まってしまいます。
生活習慣病はもちろん、肥満も、若い時には生活への影響は少なくても、高齢になると犬の生活の質を大きく低下させる要素となります。
ペットとしての犬は生活のすべてを飼い主さんに委ねている
散歩や運動、そして、生活する環境すべてが、飼い主さんの考え、行動によって、すべて決まってしまうのです。
そして、それはその犬が一生を終えるまで、続くのです。
このように犬を飼うという事は、その犬の生涯に責任を持つという意識をなるべく早い時期から、飼い主さんに持ってもらう。
それが、結果として、長く快適な老犬生活につながるということをよく飼い主さんに理解してもらうことが重要なのです。
もちろん、これは、子犬として迎える時からこの意識をもってもらうべきであり、早ければ早いほど良いのですが、逆にいつからでもけっして遅すぎるということはありません。
少なくとも、犬が生きているうちにその意識をもってもらうことが、重要です。
その意識を持ってもらうことにより、最後の一瞬まで、飼い主さんは愛犬のために何ができるかを考え、行動してもらえるのです。
このような意識を飼い主さんに持ってもらうことも、老犬介護士の仕事なのです。
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