アイリッシュ・セッター、アイルランドで作られた猟犬

アイリッシュ・セッター、JKCではアイリッシュ・セターと標記しているようです。

また、別名をアイリッシュ・レッド・セッター、あるいは単にレッド・セッターとも呼ばれています。

アイリッシュという名前が示すとおり、アイルランドで作られた犬種で、元々は猟犬として作られた犬種です。

同じアイリッシュを冠するアイリッシュ・ウルフハウンドが狼などを対象としていたのとは違い、アイリッシュ・セッターは、鳥猟犬と言われる鳥などを捕獲するために使用された猟犬です。

アイリッシュはアイルランドの、という意味ですが、セッターと言うのは、その猟犬としてのスタイルを示しています。

獲物を探し、獲物を見つけたら、その獲物の方向を向いてフセをして(セッティングして)人間の猟師に知らせる、というスタイルの猟犬です。

アイリッシュ・セッターは、もっとも古いタイプのセッターと言われていますが、もともとは、イングリッシュ・セッターをベースに作られた犬種のようです。

また、スコットランドのゴードン・セッターと言うより筋肉質のタイプのセッターの血も入っていると言われています。

マホガニーレッドの美しい被毛と流麗なスタイル

現在、アイリッシュ・セッターと言えば、マホガニーレッドの美しい被毛と流麗なスタイルで、主に鑑賞目的のファッショナブルな犬というイメージが強いと思いますが、そのスタイル、美しさは、猟犬としての資質から作られているものなのです。

日本では、アイリッシュ・セッターは、このきれいなマホガニーレッドのみが認められていますが、アイルランドでは、当初、レッドとホワイトのパーティカラーの犬で、現在もイギリスなどではこの色も認められ、アイリッシュ・レッド・アンド・ホワイト・セッターと言われています。

その中から、レッドのみの個体が選別され、レッドからマホガニーへと改良され、現在のアイリッシュ・セッターが固定されてきたのでしょう。

そして、本来の猟犬としての評価よりも、観賞用のショードッグとしての評価が高くなり、それに伴って、ペットとしての伴侶犬としも、世界的に人気が高くなってきました。

性格は温厚で陽気、でも決して愛玩犬ではありません

アイリッシュ・セッターの一般的に言われる性格は、温厚かつとても陽気な犬だということです。

また、もともと猟犬ですから、運動能力も高く、走らせれば、いつまでも走れる能力を持っています。

従って、アイリッシュ・セッターに対してよく書かれているのが、かなりの運動をさせないと、ストレスが溜まり、暴れやすくなる、ということです。

でも、決してそんなことはないと思います。

ペットとしてアイリッシュ・セッターを飼う場合は、普通のペットと同じように子犬の頃から育ててあげれば、普通のペットとして一緒に暮らすことが出来るでしょう。

逆に、子犬の頃から運動量を多くして育てると、もともとの運動能力は高いので、その後も継続して、運動慮を多くする必要があるかもしれません。

でも、前述の通り、子犬の頃から、普通の犬と同じように育てれば、それがその犬にとっての普通となり、特別多くの運動をする必要のない犬になってくれます。

私の近所にもアイリッシュ・セッターを飼っている方がいますが、他のワンちゃんと同じような散歩で、十分、普通に楽しくしています。

ただし、大きな犬なので、飼うに際しては、しっかりとした覚悟と飼育環境・しつけは必須です。

アイリッシュ・セッターは訓練性が悪い、と書かれていることもありますが、基本的な、リーダーウォーク、スワレ、マテ、フセ、オイデは、きちんと教えれば、確実に身に付けてくれます。

これらがしっかりと出来さえすれば、日常生活で困ることはないでしょう。

アイリッシュ・セッターは、決して、愛玩犬ではないので、単に、かっこいいから、見た目が美しいから、だけで飼うのは止めてほしいと願います。

そうではなく、大型犬を飼う、というしっかりとした心構えと覚悟、適切な飼育環境としつけを行えば、アイリッシュ・セッターは、回りにも自慢の、美しくて優雅なパートナーとなってくれるでしょう。

▼犬種の特徴-紹介犬種一覧のページへ

★☆★ ペット・トライアングルお勧めしつけDVD
ペット・トライアングルのベースとなっている森田さんのしつけ法

▼「森田誠の愛犬と豊かに暮らすためのしつけ法」 DVD 2枚セットはこちらからどうぞ

★森田式犬のしつけ方法とは?
▼本格的に犬のしつけをしたい、という方には⇒「イヌバーシティ」
▼噛み癖でお困りの方には⇒「噛み犬のしつけに重点的に取り組んできたカリスマトレーナーのしつけ法」

▼サイトコンテンツ

■■■■■

■愛犬の健康のために、まずはお試し価格でどうぞ!

■ペットの臭いが気になる方も、まずはお試し価格で!