ドッグフードの与え方

最近は犬の世界でも人間同様メタボ、肥満が問題となっています。

肥満の最も大きな要因は、やはりドッグフードの与え方、特に量(カロリー)ではないかと思います。そこで、その基本をまずは振り返ってみたいと思います。

犬の食事の回数は、2~3か月の子犬であれば3回、成犬であれば2回か1回、が標準的です。

これは、飼い主さんの都合を優先して決めればいいでしょう。

与える量(カロリー)は、2回でも1回でも1日の合計量は同じでなければいけません。ここがポイントです。

また、ペット・トライアングルではしつけでフードは使うべきではない、という主張をしていますが、いまだにしつけでフードを使っている人、また散歩でもフードを持ち歩いている人も多いように思います。

そんな場合も、あるいはしつけで使っていなくても、おやつを与えている、その場合も、それも含めて1日の量(カロリー)が増えないようにします。

よくあるのが、犬が吠えるのでドッグフードやおやつを少し上げてしまう、そうすると犬は吠えるとフードがもらえると学習してもっと吠えるようになる。だからまたフードを与える。という悪循環に陥ってしまうことです。

また、ドッグフードだけだと食べないから野菜や肉をトッピングする、それはいいと思います。でも、その場合もトッピングも含めて1日の与えるべき量(カロリー)を守るべきなので、トッピングを付ける場合は、ドッグフードの量はその分減らさなければいけません。

こういったことに注意することも犬のメタボ、肥満を予防する一つのポイントです。

でも、そもそも1日に与える量が多い、ということもあるかもしれません。

パッケージの基準量を目安にドッグフードの量を調整する

では、そもそも犬に与えるべき1日のドッグフードの量はどのくらいなのか?これは子犬か成犬か、高齢犬か、ということとと、ドッグフードによって変わります。というのは、子犬の場合は、成長期なので多めのカロリー、成犬は維持、高齢犬ではカロリー控えめというのが基本的な考え方で、ドッグフードが年齢別に分けられているのもそのためです。

従って、その年齢にあったドッグフードを与えるのが基本ですが、ドッグフードも種類によって同じ量でも摂取するカロリーは変わってきます。

従って、与える量の基本となるのは、与えるドッグフードのパッケージで指示されている量となります。

パッケージの基準量はあくまで目安

ただし、ここで注意しなければいけないのは、ドッグフードのパッケージに書いてあるのは、あくまでも目安である、ということです。

杓子定規にパッケージに書いてある量を与えればいい、というものではありません。

人間と同様、犬もその活動量によって必要なエネルギー量は変わってきます。つまり、同じ犬種、同じ体重の犬でも、のんびり過ごしている犬と、活発に動いている犬では、与えるべき必要なドッグフードの量は変わってきます。

また、人間同様に、同じ犬種でも体質的に太りやすい犬、太りにくい犬がいます。だから、同じ犬種の同じ体重で活動量も似たようなものでも、与えるべきドッグフードの量は変わってきます。

また、ドッグフードを与える量は夏と冬でも変わってきます。最近は季節ごとの基準量が書いてあるドッグフードもあるようですが、その場合は、それが季節ごとの与える量の目安になるということです。逆に言えば、ドッグフードメーカーも季節によって与える量が違うということを言っているわけです。季節ごとの量をかいてない場合もあるので、そこは注意が必要です。

でも、たとえ季節ごとの量が書いてあったとしても、あくまでもそれも目安ということを覚えておいていただければと思います。

ドッグフードの量は、体重の変化、または便の状態と体つきで調整する

人間の場合、肥満防止に効果的な方法の一つが、毎日体重を計ることです。それによって、食べる量を調整したり、運動したりすることで肥満を防止することが出来ます。

犬も同じように毎日体重を計って、それに応じて飼い主さんがドッグフードの量を調整するか、運動量を調整するなどすれば理想的でしょう。

しかし、なかなか毎日犬の体重を計る、毎日ではなくても犬の体重を図ること自体を自宅でできる方は少ないでしょう。

そこでその代わりに毎日注意してみてほしいのが、うんちの状態です。ポイントは緩くないかどうか。もちろん下痢便は論外ですが、そこまでではなくて、健康的なうんちか、いつもより緩くなっているか、ということです。

うんちが緩めの場合は、ドッグフードの量が多すぎる可能性があります。少し少なめにするとウンチの状態が良くなる場合があります。つまりその量がその犬にとって適正な量に近い、ということになります。

でも、毎日健康なうんちをしていても体重が徐々に増えていく犬もいます。だから、ウンチの状態だけでドッグフードの適正量は判断できません。

上記のように、体重を計れればいいのですが、それが難しい場合は、犬の体つきをよく観察してください。

短毛の犬種の場合は、見た目で判断できます。あばら骨の見え方で判断できるのです。

あばら骨が少し見えるくらいであれば問題ないでしょう。

これが、全く見えなくなれば、肥満になってきている、ということになります。

でも長毛の犬であれば見た目ではなかなかわかりません。

その場合は、手で触った感触で判断します。そのためには、子犬のころからブラッシングしたり、良く撫でたりして犬とスキンシップしていることが必要です。

毎日のように犬とスキンシップしていると、その感触で少し太ってきたかな、というのがわかるはずです。

犬とのスキンシップは、犬とのコミュニケーションとしても重要ですが、こういった犬の健康、体系の変化を感じ取るためにも普段から、しっかりと行うことを推奨します。

このように、体重を計らなくても、飼い主であれば犬の体型に変化があればわかると思いますので、その変化に応じて、ドッグフードの量を調整することが出来るのです。

ドッグフードのパッケージ書いてある数字は、あくまでも目安である、ということに気を付けてください。そこに書いてあるから、その通りにしていれば問題ない、というわけではないのです。

愛犬の健康管理は、毎日接している飼い主さんの責務なのです。

生後1年までは特に、体系の変化に注意が必要です

ドッグフードの量については、特に生後10か月ぐらいまで、つまりいわゆる子犬の時期は注意していくことが必要です。

生後2か月で子犬を迎え、生後3か月ぐらいからフードを1日2回に減らしていくのが一般的だと思いますが、それ以降、犬はどんどん成長し、日々体は大きくなっていきます。

だから、その時期は特にドッグフートの量の調整は重要です。

ドッグフードの適合年齢とパッケージに書いてある量を与えていればいい、ということではなく、子犬の成長具合、体の大きさ、特におなか周りの肉の付き方には注意が必要です。

ひと昔前は、子犬には食べるだけフードを与えて、ころころ太らせるのがいいんだ、という考え方を持っている人、獣医師でさえ、そう言っている方がいらっしゃいました。

ひと昔と言っても10年ぐらい前なので、もしかしたら今でもそんなことを言っている獣医師の方もいるかもしれません。もし、そんなことを言う獣医師がいたら、そこは絶対に避けた方がいいでしょう。

成長期の子犬はどんどん大きくなるからと言って、太っていいということではありません。必要移住に太ると、まだ成長途中の膝や股関節に負担がかかり、トラブルになることがあります。

特に注意しなければいけないのは、大型犬です。大型犬に多い股関節形成不全も、遺伝的な要素が多いとは言われていますが、実はこういった飼い方によることも多いのです。

太っているかどうかは、前述の体つきで判断できます。短毛種であれば、見た目でわかるし、長毛の犬種も触ればわかるようになります。

ただし、短毛犬種の場合、肋骨が見えていると、子犬の場合は特に痩せすぎではないか、とみられることがあります。これも大型犬で特に多いのです。

大型犬の場合は、これも前述の通り自分の体重によって膝や股関節にトラブルを起こしやすいので、特に成長期は痩せすぎに見えるぐらいが適正なのです。

でもちょっと犬を知っている風な人や、獣医師によっては痩せすぎ、と言われることもあるので、その痩せすぎという言葉に屈しないことが重要です。

ペット・トライアングルではジャーマンシェパードやヨーロピアンタイプのドーベルマンを数多く送り出しましたが、たまにそんなことを言われたがために、トラブルになった犬も、残念ながら見てきました。この点は、本当に注意してほしいと思います。

獣医さんは私たちにとって、神様のような存在です。でも、その逆になってしまうような獣医さんも少なくないのが現実です。

そこを見極めるのも、飼い主さんの重要な役目ですからね。

犬の肥満は、量ではなく質でも、防止、対策ができる

上に書いたような方法で犬の体月の変化を感じた場合、ドッグフードの量を変えるという方法もありますが、ドッグフードの種類自体を変える、というのも有効です。

つまりドッグフードの質を変えるのです。

今は犬のライフステージそれぞれに、肥満対策用のドッグフードなどもあるので、そういったドッグフードを利用するのもいいと思います。

そうすれば、ドッグフードの量は減らさずに、つまり犬の満足度を変えずに、肥満対策ができることになります。

また、子犬の場合、もし肥満気味になってきた場合は、早めに成犬用のフードに変えてもいいでしょう。

逆に、スポーツドッグとして活動量の多い犬の場合、成犬になってからも子犬用のドッグフードを与える場合もあります。

つまり、ドッグフードは量もパッケージに書いてある数字をそのまま使えばいいというものではないのと同時に、パッケージに書いてある年齢も一つの目安です。

そのドッグフードがどういう特徴を持っているフードなのかということをよく調べて、愛犬の状態や活動量などに合わせて、選び、その量を調整してあげることが愛犬の健康維持になる、ということを心にとめていただければ、と思うのです。

犬は自分でドッグフードの銘柄も、食べる量も、食べる回数も、時間も決まることは出来ません。

すべて、飼い主さんがどうするかで、決まってしまいます。

食事の時間を待ちに待っている犬もいるでしょう。ドッグフードにも最新の注意をお願いしますね。

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