イングリッシュ・スプリンガー・スパニエルとはどんな犬なのでしょうか?
イングリッシュ・スプリンガー・スパニエルは、イギリスで古くから活躍している鳥猟犬です。
同じイギリスの鳥猟犬であるイングリッシュ・コッカー・スパニエルとは、以前は同じ犬種として扱われていました。
従って、実質的にはこの2犬種は同じ犬種ということになりますが、違いは、大きさです。
鳥猟犬としてのイングリッシュ・スプリンガー・スパニエルの役目は、猟師に撃ち落とさせるために、鳥を飛び立たせたり、撃ち落とされた鳥を持ち帰ることでした。
しかし、その獲物の大きさによって、鳥猟犬の大きさも使い分けられていたようで、1890年代初めに小型のものをイングリッシュ・コッカー・スパニエル、大きいものをイングリッシュ・スプリンガー・スパニエルとして、それぞれ別の犬種としてイギリスで公認されました。
このように基本的にはイングリッシュ・コッカー・スパニエルと同じ資質を持つのがイングリッシュ・スプリンガー・スパニエルであり、また、そのイングリッシュ・コッカー・スパニエルを愛玩犬として作られたのがアメリカン・コッカー・スパニエルです。
これは、イングリッシュ・スプリンガー・スパニエルも家庭犬としての資質を十分持っているということを意味しています。
元々、直接獲物を追ったり、捕らえたりすることを役目としていない鳥猟犬は、猟師に対してとても従順であり、また訓練性も高いことが求められます。
従って、この鳥猟犬として優秀なイングリッシュ・スプリンガー・スパニエルも人間に対する従順性と訓練性のよさを持ち合わせた犬種です。
そして、この特性は、家庭犬に求められることと全く同じなのです。
また、イングリッシュ・スプリンガー・スパニエルは、大きい分、コッカー・スパニエル独特の魅力ある被毛、容姿が映える犬種でもあります。
そんなことから、日本でも一定の人気があるようです。
JKCの2014年の登録件数で見ると、アメリカン・コッカー・スパニエルの26位(1,501頭)、イングリッシュ・コッカー・スパニエルの41位(312頭)にはとても及びませんが、69位(76頭)となっています。
イングリッシュ・スプリンガー・スパニエルは、まだ鳥猟犬としても活躍しているようですが、家庭犬としても優秀になりえる犬種のようです。
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