甲斐犬ってどんな犬?

甲斐犬は虎毛が特徴の中型の日本犬です。

このページでは甲斐犬の写真は掲載していませんが、写真をご覧になりたい方は、下のグーグルの画像検索の写真をご覧ください。

▼甲斐犬の写真(グーグルの画像検索結果)

甲斐犬は、その名のとおり、甲斐、つまり現在の山梨県を原産とする、中型の日本犬です。

もっと細かく言えば、現在山梨県にある甲斐市よりも西側の旧中巨摩郡芦安村と奈良田村、現在の南アルプス市、南巨摩郡早川町のあたりで発見された日本犬です。

外観の大きな特徴は、赤、黒を主体とした虎毛であることでしょうか。

甲斐犬の登録数

日本犬は現在、6犬種が公認されています。アイウエオ順で言うと、秋田犬、甲斐犬、紀州犬、四国犬、柴犬、北海道犬の6犬種です。

2,015年のJKC登録数を見ると、柴犬は別格の人気として、大きく離された日本犬人気2位が秋田犬、そして3位が甲斐犬です。

▼2015年JKCの日本犬登録数順位 登録数

  1. 柴犬 5位 12470頭
  2. 秋田犬 34位 450頭
  3. 甲斐犬 52位 150頭
  4. 北海道犬 79位 38頭
  5. 紀州犬 104位 14頭
  6. 四国犬 105位 13頭

▼甲斐犬登録数順位 登録数 JKC棟登録数

  • 2015年 52位 150位 JKC総登録数:301605頭
  • 2010年 60位 117頭 JKC総登録数:392958頭
  • 2005年 57位 242頭 JKC総登録数:554151頭
  • 2000年 68位 152頭 JKC総登録数:447978頭
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*データはJKCの公開データからの引用です。

ただし、上記はあくまでもJKCでの登録数です。日本犬の場合は、他の有力な血統書発行団体として日本犬保存会もあり、また犬種別の団体、例えば甲斐犬の場合、甲斐犬愛護会という甲斐犬のみの団体が血統書を発行するなど、という場合もあります。

それぞれの犬のJKC以外での登録頭数は、ネットでは調べきれませんでしたが、日本犬の場合は、JKC以外のそういった団体への登録も多いようなので、実際には、上記のJKCでの日本犬登録数は、実際に飼われている日本犬の一部となります。

ペット・トライアングルのLOVEDOG店でも、日本犬で一番多いのはやはり柴犬で、すぐに何頭かの柴犬が思い浮かびますが、甲斐犬も来ています。

上のグラフでJKCの甲斐犬の登録数を見ても、波はあるものの、JKC全体の登録数が減ってきていても、常に一定の登録数があり、人気を保っているようです。

甲斐犬の人気の要因のひとつは、やはり外観でしょうか。濃い目の虎毛模様は、かわいいとは全く違う、かっこいい、少し強面な、インパクトのある外観です。

でも、甲斐犬の人気は虎毛だけではないと思います。その性格にもあるのかもしれません。

▼甲斐犬の性格

甲斐犬は、元々山梨県の一部で鹿猟などに使われていた猟犬です。そして、猟のスタイルは西洋の猟犬のように犬が集団で獲物を追うというスタイルではなく、一銃一狗と言われる1頭の犬が単独で行動するスタイルだったようです。

理由としては、甲斐犬は、気性が荒いからなどとも書かれていますが、甲斐犬の持つ、自分の主人となる人間に対する絶対的な服従心から単独での行動の方が甲斐犬の能力がうまく発揮できるから、ということでもあったようです。

甲斐犬は、主人となる人間のみに絶対服従する、一代一主の犬とも言われているのです。

日本犬一般に言われているのは、飼い主となる人間に対しては強い服従心を持つが、それ以外の人間にはなつかない、慣れにくい、ということです。

甲斐犬の場合、山梨県の当時は秘境と言ってもいいような場所で、主人となる猟師と暮らし、行動していたことから、より強くそういった傾向があるのかもしれません。

それが、甲斐犬の最も大きな魅力なのかもしれませんね。

ただし、現在の甲斐犬が当時のような性格から変わっていないかという点については、必ずしもそうだとは言えないのかもしれません。

もちろん、甲斐犬の性格の基本はそこにあるのかもしれません。現在でも甲斐犬は猟犬として使うのが、最も甲斐犬らしさ、良さを発揮できるので、猟犬として育てるべきだ、という考え方を持っている方もいらっしゃるようです。

しかし、現実的に猟という仕事自体が、極めて少数となってきた現在、甲斐犬が猟犬としてその種を残すのは、困難であることは明白です。従って、やはり生活のパートナー、つまりペットとして愛される犬種になることも必要だと考える方もいらっしゃるようです。

従って、おそらくは甲斐犬の一代一主という部分を残しながらも、希少の荒さを取り除き、攻撃的な部分がない犬になるような努力もされてきたのではないでしょうか。

実際、ペット・トライアングルのラブドッグ店に来る甲斐犬たちはみんな、決して愛想よく誰にでも人懐っこいということはありませんが、全く攻撃的な気性は見られず、触ったり、散歩したりなど扱うのに苦労することはありません。それほど多くの甲斐犬を扱ったことがあるわけではないので、断定的なことは言えませんが、

そういう面では、日本のみならず海外でも人気犬となりつつある柴犬とは違い、甲斐犬の場合は、本当に甲斐犬を愛する人のみによって繁殖され、飼われ、守られてきたということがあるように思います。

柴犬ももちろん基本は同じだとは思いますが、人気犬種になったがゆえの宿命であるいわゆる乱繁殖の結果、かなり扱いにくい個体が少なくないのが現実です。

甲斐犬の良さを残しながら、いかに甲斐犬を後世に残していこうか、とよく考えながら、守られてきた、その結果、極端に扱いにくい犬も少ないのかもしれません。これは、単に私の推測ですが。

自分でも飼ってみたい、甲斐犬という犬種は、強くそう感じさせる犬種のひとつです。

なお、甲斐犬の歴史など、より細かく書いていらっしゃるサイトがネットを検索するといくつかあります。内容の真偽についてはわかりませんが、下記のサイトはかなり詳しく書いていますので、甲斐犬の歴史など、より甲斐犬に興味がある方は、ご覧になると良いかと思います。

▼甲斐犬関連外部リンク

甲斐犬の歴史と解説

甲斐犬の魅力

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