実は犬に指示されてやっている?
犬との生活の中でこんなことはないでしょうか?
- フードを犬にあげる時に犬が自分からオスワリをして待っている。
- 散歩の時間になると犬が吠え出して散歩に行く。
- 犬が吠えるのでうるさいのでおやつをあげる。
これらのことは、結果として犬に指示されて飼い主が行っている行動となってしまっているのです。
そんなことない、という反論もあると思いますが、たとえ飼い主さんにそういう意識はなくても、結果として犬が指示している立場になっているのです。
つまり、本来作るべき人間が主となる主従関係ではなく、犬が主となる主従関係が出来てしまっている、ということのなります。
当然これは早く修正するべきことです。
もし、上の3つに心当たりがある方は、なぜそうなのか、ご覧になってください。
それでも、そんなことはない、と言われるかもしれませんが、もしなるほど、そうかも、と思う方は、今からでも遅くないので、人間が主となる主従関係への修正を早めに行うことをお勧めしたいと思います。
フードを犬にあげる時に犬が自分からオスワリをして待っている。
これは、飼い主の立場からは、普通のルーチン作業かもしれません。
でも、おそらくこのケースでは犬はフートを与えられるときに毎回のように「オスワリ」をさせられているのではないでしょうか。かつ、その「オスワリ」は、フードやおやつを使って教えられたのではないでしょうか。
そうすると、犬はオスワリをすれば、フードをもらえると学習してしまいます。
つまりオスワリすればフードをもらえる、オスワリはフードをもらうための合図である、ではオスワリと言われる前にこちらからオスワリをしてフードを要求しよう、というイメージでしょうか。
つまり、犬はオスワリを指示されていないのにオスワリをすることによって、飼い主となる人間に、「早くフードを持ってこい」と要求している、言い方を変えれば飼い主に指示をしていることになるのです。
ところが飼い主さんは、そうは思わずに、「うちの子はいい子だね。指示しなくてもちゃんとオスワリをして待っている」と褒めてしまいます。
そうなると犬は自分の要求、指示がしっかりと伝わった、要求通りに飼い主はフードを持ってきた、と理解して、ますます飼い主さんに対して優位な立場になっていると認識していくでしょう。
つまり飼い主さんは全く犬の指示に従っているなんて認識はないと思いますが、結果として、犬が自分からオスワリをする、というフードを飼い主に要求することにこたえている、飼い主さんは、犬の指示に従った行動をしている、ということになってしまうのです。
犬がオスワリをするべきタイミングは、飼い主さんが指示を出してからです。指示もしていないのにオスワリをするのは、飼い主さんに対して要求していることになるのです。
これは、ほとんどの場合、犬のしつけにフードやおやつなどの食べ物をご褒美として与える方法を行ったことによる行動です。
気質の荒い犬であれば、ただ自分からオスワリをするだけでなく、オスワリをしながら吠えたり、唸ったり、ジタバタしたりして催促する犬もいます。
フードやおやつなど食べ物を使ってしつけをすると、それによって主従関係が逆転してしまう結果になりえるのです。
サーカスで芸をさせるのであれば、フードをご褒美としてつかってもいいでしょう。
でも、しつけをするときにはフードやおやつなどの食べ物を使うことは厳禁なのです。フードを使ってしまうと、本来作るべき人間が主となる主従関係、そして飼い主さんと犬との本当の意味での信頼関係は作れない、むしろ歪んだ関係を作ってしまうのです。
散歩の時間になると犬が吠え出して散歩に行く。
毎日、ほとんど決まった時間に必ず散歩に行っていると、犬はその時間になると散歩に行くことを覚えます。
それ自体は悪いことではないのですが、散歩の時間になると吠えだす犬もいます。
犬が吠えだしたから、散歩に行かなくちゃ、ということで飼い主さんが犬を連れだして散歩に行く、ごく普通のことのように見えますが、これも結果としてい犬が飼い主さんに散歩に行くことを要求、つまり犬は吠えることによって飼い主さんに
「早く散歩に連れていけ」
と指示を出した結果、飼い主さんがその指示の通り犬を散歩に連れて行っている、ということになってしまっているのです。
この場合も飼い主さんには決して、犬に指示されて散歩に行っているという意識はないでしょう。単なる毎日の習慣であり、犬の世話のルーチン作業のひとつという感覚しかないかもしれません。
でも、これも結果として犬に指示されて飼い主が行っている行動になっているのです。
これも結果的に飼い主さんと犬との本来あるべき主従関係を壊す要因となりかねません。結果として犬は自分の要求、指示を飼い主に実行させたことになりますからね。
出来れば、散歩の時間は毎日同じ時間にしない、というのが理想です。でも仕事などをしている場合は、どうしても散歩に行ける時間が決まってしまう、ということもあるでしょう。
その場合は、出来れば朝と夜の2回、散歩の時間を確保するようにして、その日の気分、天候によって、朝行って夜はいかない、逆に朝は行かないで夜だけ行く、また休日であれば、それ以外の昼間に行く、また天気が悪かったり、飼い主さんの体調がすぐれなければ、朝も夜も行かない、などいろいろなバリエーションを作り、毎日の散歩のパターンを変える、丹ダムにすることが出来ます。
そうすれば、必ずしもその時間になれば散歩に行けると学習しにくくなるので、飼い主に対しての要求吠えもしにくくなるでしょう。また、たとえ犬が要求して吠えても行かなければいいのです。
「でも、犬におしっことうんちをさせないといけないから」という飼い主さんも多いかもしれません。でも、室内にトイレを設けて、そこでおしっこやウンチが出来るようにしつけていれば、その必要は全くありません。
逆に散歩でしかおしっこやウンチを出来ないようにしていると、雨が降っても台風が来ても、犬が要求しなくても、犬を散歩に連れて行かなくてはいけません。土砂降りの雨の中、または台風の中、外に犬を連れて行くのは、飼い主さんも大変だし、犬の健康を考えても決していいことではありません。
そういう意味からも、散歩でのトイレはさせないようにする、少なくとも室内でもトイレが出来るようにしつけるのが飼い主さんのため、そして何よりも愛犬のためなのです。
それが出来ていれば、犬に「散歩に連れていけ」と要求吠えされても、それを無視することが出来る、逆にそれを止めさせることもできるのです。
散歩でしかトイレが出来ない犬でも、飼い主さんの努力と忍耐力があれば、室内のトイレでおしっこやウンチが出来るようにさせることは出来ます。
もし、犬のトイレのために毎日決まった時間に散歩に行かなくてはいけない方は、早めに室内でもできるようにさせてあげてください。それが飼い主さん本人のためでもあり、愛犬のためでもあるのです。
犬が吠えるのでうるさいのでおやつをあげる。
しつけでフードを使っている、またフード意外におやつを与えていると、犬はフードの時間でもないのに、吠える場合があります。
もしかしたら、おなかがすいたのかもしれませんが、そうではない何らかの理由があるかもしれません。
でも、飼い主さのしてはうるさいから、フードやおやつでもあげて静かにさせようという思いからつい犬にフードやおやつを上げてしまう。
そんなことはないでしょうか。
それを一度でもやってしまえば、犬は吠えたらフードがもらえた、と学習してしまいます。
ではまたやってみよう、ということで吠える、と、また飼い主さんがおやつをくれる。
その結果、犬は吠えてフードやおやつなど何か食べ物をくれるよう、飼い主に要求するようになってしまいます。
つまり結果として、犬は吠えることによって、飼い主におやつを出すように指示をして、飼い主さんはそれに従った、という形になってしまうのです。
また、しつけ方によっては犬が吠えた時におやつを与えることによって静かにさせる、というような方法もあるようです。
これはまさに本末転倒で、余計に犬を吠えさせることになりかねません。
もともと、人間が主となる主従関係と犬との信頼関係がしっかりと出来ていれば、こんな要求を犬はしません。また、たとえしたとしても飼い主さんはフードやおやつなんか必要なしに、吠えるのをやめさせることが出来ます。
ここでもやっぱりしつけにフードやおやつを使ってはいけないのです。
フードを使ったしつけと散歩でのトイレはNGなのです
どうでしょうか。全く犬の指示に従っているという意識がなくても、結果としてそうなってしまっているのです。
けっこう多くの飼い主さんが、上の3つのいずれかに当てはまってしまうのではないでしょうか。
その原因として最も多いのが、おそらくはしつけでフードを使っていることではないかと思います。
ペット・トライアングルのサイトではいたるところでしつけにフードを使うべきではないことを書いていますが、改めてここでも書かせてもらいます。
芸を教えるなら、フードでもおやつでもご褒美に与えていいでしょう。
でも、しつけにフードを使うのは厳禁です。
フードを使ってオスワリを教えても、それはしつけではなく、単にオスワリという芸を教えただけになってしまいます。
フードを使ったら、しつけにはならないのです。
何度も何度も繰り返しになりますが、これについては単にしつけにならないだけでなく、より犬を扱いにくくしてしまう、場合によっては攻撃的な犬にしてしまうこともあるので、これからもしつこく訴えていきたいと思います。
また散歩でしかトイレが出来ない、またはさせない、これは飼い主さんにとっては家の中を汚くしない、おしっこやウンチの臭いが家でするのを避けるという目的があるかもしれません。
でも、犬にとってはいいことは全くありません。
しつけトレーニングの面からも大きな阻害要因となります。
そして犬が高齢になった時に、飼い主さんも犬もとっても困ることになってしまう場合もあります。
もし、外灯する場合は犬のためにも室内でのトイレを考えて歩いいと思います。
ということで、愛犬の指示に従うような行動はすぐにでも修正するようにしましょう。
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