獣医さんは犬の飼い主にとっては神様みたいな存在だけど・・・

犬の飼い主にとって、獣医さんは愛犬の命を救ってくれる神様みたいな存在だと思っています。

だから、このページが獣医さんを軽く見る、というようなことではない、ということを最初に断っておきたいと思います。また、特定のサイトの記事などを念頭に置いているわけでなく、ネット全般に出ている獣医師さんが書いたというような記事に対しての個人的な見解ということを断っておきたいと思います。それをわかりやすくこのページでは、「獣医師が教える・・・」というように書いているだけです。

さて、獣医さんは神様、とはいえ、神様のような獣医さんがそこら中にいる、というわけではありません。

むしろ、神様のような獣医さんを探すのは、とても難しい、と言ってもいいでしょう。

どちらかというと、けっこういい加減、と言ったら失礼なのですが、ついそう言いたくなってしまうような診断を平気でする獣医さんが少なくなかったという経験からそう感じてしまうのです。

と書いていくと、獣医さんを批判しているみたいなので、やめておきましょう。

要するに、獣医さんと一口に言っても、とても信頼できる獣医さんから、そうでもない獣医さんがいる、というのが現実ということですね。

特に僕の場合は、犬を扱う仕事から、いろいろな獣医さんと接したり、また情報を貰ったりしているから余計にそう感じてしまうのかもしれません。

こういう背景があるからか、最近よくネットでも目にする「獣医師が教える・・・」というような記事に対しても、どうしても懐疑的になってしまうのが悪い癖なのです。

でも、そんなことを言ったら何を信じればいいんだ、ということになってしまいますよね。

でも、実際にそういった記事の中身を見ても、けっこう首をひねってしまうようなことが書いてある場合も少なくないので、余計にそう思ってしまう、悪い癖ですね。

「獣医師が教える・・・」で特に気になるのが犬のしつけ方なのです

獣医さんだから、当然獣医学の専門家のはずです。したがって、病気などの知識に関しては、当然持っているだろうし、そういったことについての説明については、そうなんだろうな、とおもうしかないでしょう。

ただ、ドッグトレーナーの立場から見ると、やはり獣医さんはしつけの素人、と感じてしまうのです。

「獣医師が教える・・・」と言うような記事でしつけの方法が書いてある場合、ほぼ100%、フードを使って芸を教えるのと同じ方法がかかれています。

中には、ドッグフードを顔の前に持ってきて、そのフードを犬が見ると、それが犬とのアイコンタクトです、みたいなことも書いてある場合があります。

それって、ただ犬がドッグフードをただ犬が目で追っているだけですよね。

まぁ、これはわかりやすい、違うだろう、っていう例ですが、基本、すべてドッグフードを使って簡単に犬の行動をどうにかしよう、というようなことが書かれています。

僕たちは、フードを使わないしつけ方法がベストだと思っています。でも、最初だけフードを使うことも、飼い主さんによってはやりやすい場合もあるのかな、と最近は思っています。

でも、「獣医師が教える・・・」でのしつけ方法は、すべてフードを使って処理しようとしているようにしか思えないのがほとんどすべてなのです。

ドッグトレーナーでもフードを使う人はたくさんいます。でも、それは最初だけで、その後はフードを使わないで犬をコントロールするようになります。

ということで、特にしつけに関しては、「獣医師が教える・・・」で書かれているような方法は、逆に犬を扱いにくくしてしまうような方法がけっこう多いので、気を付けてほしいと思っています。

また、飼い方についても、時々、???な時があるように思います。

ボーダーコリーは散歩に1時間ぐらいかけてあげないと、犬のストレスが溜まってしまう、というようなことが書かれているものもありました。

実際、一般的にもそういうことが言われていますが、それは大きな間違いです。

ボーダーコリーも子犬のころから普通の犬と同じような飼い方をして、基本的なしつけさえしてあげれば、普通の犬と同じうよな散歩で全く問題ありません。

でなければ、うちのボーダーコリーたちはとっくの昔にストレスでおかしくなっているでしょう。でも、今も従順でとてもかわいいボーダーコリーたちです。

逆に、そう書かれているのを真に受けて、言われた通りボーダーコリーを毎日朝晩1時間散歩させていたら、それがそのボーダーコリーの普通になってしまいます。

従って、そのボーダーコリーは毎日朝晩1時間の散歩をしないとストレスが溜まるようなボーダーコリーになってしまうでしょう。

ここではボーダーコリーと書きましたが、これを大型犬や他のスポーツドッグ系の犬種に置き換えても全く同じです。

ということで、「獣医師が教える・・・」的な記事を読むときは、特にしつけ、飼い方については、しっかりと読む人の判断が必要なのでちゅいしてほしいと思います。

「獣医師が教える・・・」医学的な内容は信じていいのでしょうか

ということで、犬のしつけ方、飼い方に関しては、必ずしも獣医さんは専門家ではない、ということを獣医さんの書いた記事を見るときは思い出してほしいと思います。(と言って、ドッグトレーナーの書いた犬のしつけ方、飼い方がすべて信じていい、ということではありませんが。)

では医学的な内容については、基本、獣医さんのお話は信じていいと思います。

特に客観的な医学的事実については、専門家ですから、そこを信じなかったら何も信じられなくなってしまいますからね。

でも、問題は、例えば犬の避妊・去勢、またワクチンの接種などについてです。

一般的に、多くの獣医さんが、生後6か月を過ぎたら早めに避妊・去勢手術を受けた方が良い。そうしないと将来それをしなかったことによる疾患になる可能性が高くなるから。

というようなことで早期の避妊・去勢手術を進めるのではないかと思います。

でも、実はこれも獣医さんの間でも賛否がある問題なのです。

僕たちが以前、大変お世話になったまさに神様のような獣医さんは、動物病院が早期の避妊・去勢手術を勧めるのは自分の動物病院で手術をさせるための口実みたいなものだよ、と言っていました。

もちろん、避妊・去勢手術をすることによって避けられる疾患があることは事実です。しかし、避妊・去勢手術をしなければ、その疾患に必ずなるわけではありません。

また、避妊・去勢手術をすることによって、ホルモンバランスが崩れる、それによって体調に悪影響が出る場合もある、ということです。

特に、避妊・去勢手術をすると肥満になりやすい、という現代の犬にとっては大きなデメリットもあるのです。肥満は当然、いろいろな疾患を誘発する要因となりますからね。

また、去勢をするとオス犬の性格がおとなしくなる、というようなことも言われていますが、僕が見た中で、去勢をして性格がおとなしくなった犬は今まで1頭も見たことがありません。

また、ワクチンの接種についても、毎年受けなければいけないものなのか、ということについては獣医さんの中でも異論を唱える方もいらっしゃいます。

法律でも決められている狂犬病の予防接種についても同様です。

実際、僕がルクセンブルグと言うところに以前の仕事の関係で赴任していた時は、日本から連れて行った犬もいたので、ルクセンブルグの獣医さんにワクチン接種などもしてもらっていましたが、そこでは必ず人間で言うお薬手帳のようなものを渡され、それには受けたワクチンが記録され、次にいつどんなワクチンを受けなければいけない、ということがわかるようになっていました。それを見ると、必ずしも毎年ワクチンを受けるわけではありませんでした。

これは蛇足みたいなものですが、こういった獣医学に関しての問題に関しても、獣医さんによって、全く違う考え方の人がたくさんいるということです。

人間の世界でも同じですよね。病院での治療方針も病院が変われば、医師が変われば、全く変わる場合もあります。また現在流行りの「糖質制限」についても、専門の学者さんの間で賛否両論、それぞれが科学的な根拠を持って賛成、反対を主張しています。

ましてや、というと語弊があるかもしれませんが、犬を扱う獣医師の世界はどうなんだろう、とつい思ってしまうのです。

ということで、たとえ「獣医師が教える・・・」という記事の獣医学的な内容についても、すべてをうのみにするのではなく、ネットや書籍で同じような問題について調べてみることも必要だと考えるのは、疑いすぎでしょうか?

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