トリミング、ペットホテルにはいろいろな犬が来る
ペット・トライアングルのドッグケアサービスの実店舗であるラブドッグ店には、トリミングはペットホテル、またしつけトレーニングでいろいろな犬が来ます。
同じ犬種でも、元気いっぱいの子から、とてもおとなしい子まで、性格もいろいろです。
そんな犬の性格のひとつの味方として、元気とかおとないいとか、シャイだとかではなく、別の見方として次の3つに分けられます。
- 飼い主さんがいてもいなくても同じ態度の犬
- 飼い主さんがいると大人しいけど、いなくなると噛んだりする子
- 飼い主さんがいると強気な態度だけど、いなくなると大人しくなる子
最も多いのは、1番目の飼い主さんがいてもいなくても同じ態度の犬で、8割ぐらいの犬はこのタイプです。つまり、飼い主さんがいてもいなくても、トリマーや僕たちに対する態度は全く変わらない犬です。
でも残りの2割ぐらいは、飼い主さんがいる、いないで、大きく態度が変わる犬がいます。
つまり、飼い主さんには見せない、違った顔を僕たちには見せる犬がいるのです。
今日はそういった犬についてご紹介したいと思います。
飼い主さんがいると大人いいけど、いなくなると噛んだりする子
飼い主さんに連れられてきたときは、おとなしく何の問題もなく、トリミング台に乗せられた犬の中には、ブラッシングをしたり、爪切りをしたりすると、急に唸ったり噛みつこうとする犬がいます。
要するに、そういった犬は、嫌なことをされるとそれに対して攻撃的な行動で、それを防ごうとするのです。
でも、飼い主さんからは、「人に対して唸ったり、噛んだりすることは全くないいい子」だとお聞きしていたりするのです。
そしてそういう犬は賢いので、飼い主さんが迎えに来ると、唸るのをやめて、普通にキャンキャン鳴いて飼い主さんに待っていたコールをします。
飼い主さんに抱っこされると甘えん坊なかわいい犬に戻ってしまいます。
こういった犬は、どちらかというとシャイな性格の犬が多く、飼い主さんから離れることで、不安になり、警戒心が強くなってしまうようです。
そんなところに、嫌なことをされるので、唸る、噛むという行動になってしまうのでしょう。
こういった犬は、おそらくおうちでは、そういった犬が嫌だというようなことはされていない、または犬が嫌がることはしていないのかもしれません。
犬がしたいようにさせるので、結果として家で犬が唸ったり、噛んだりするような態度は見せない、ということになります。
特に飼い主さんが問題行動があると感じていないのであれば、それはそれでいいかもしれません。
犬を家の外へ連れ出さないのであれば。
トリミングショップやペットホテルでは犬を扱うプロが相手なので、そういった犬でもそれなりに扱い、トリミングをしたり、爪を切ったりすることは出来ます。
また、そういう犬だとわかれば、扱い方も気を付けて対処できます。
でも、例えば散歩などでほかの人が撫でたりする場合があれば、気を付ける必要があります。
犬にとっては、知らない人にいきなり触られる、特に頭を撫でられるのを快く思わない犬もけっこういますからね。
ブラッシングや爪切りに抵抗しようとする犬の場合、そんな知らない人に頭を撫でられるのを嫌う可能性が高いので、気を付ける必要があるのです。
それでも、飼い主が自分の飼っている犬が噛んだりすることがあることを知っていれば、当然注意すると思いますが、自分の犬が噛んだりすることがないと思っている場合もあるでしょう。
こういったケースでは、まず100%の確率で、基本的なしつけは犬にされていません。
犬は大事なお坊ちゃま、お嬢様として、その家でもっとも大事に大事にされている場合が多いようです。
犬種もほとんどはいわゆる愛玩犬といわれる犬種で、トイプードルはもちろん、ダックスや、またチワワなんかも多いように思います。
見た目は小さくて可愛くても、こういったお坊ちゃま、お嬢様扱いされている犬は、結構噛む子も少なくありません。
そういう犬は、飼い主さんがいても場合によっては、反射的に唸ったり、噛んだりする可能性があります。
公園などでみかけて、つい「かわいいですね」といいながら、撫でてしまう人も稀に見かけますが、初めて会った犬をいきなり撫でるのは危険です。
撫でるときは、まず飼い主さんに撫でてもいいか確認しなくてはいけませんが、それをしない人もいるようです。これは基本的なマナー違反だし、危険でもあるのです。
また、たとえ飼い主さんが撫でてもいいよ、と言っても、もしかしたらその飼い主さんは自分の犬が噛むことがある犬だとは思っていないかもしれません。
撫でるにしても、よく犬を観察しながら注意して撫でるようにしてほしいと思います。
特に子供の場合は、注意が必要です。
犬は、けっこう子供の動きや声を嫌う場合があります。子供のトリッキーな動きや、奇声が犬にとっては警戒の対象となる場合があるのです。
本来は、初めて会う犬は触らない、撫でないのが基本だと思います。何度か会って、その犬が慣れてきたところでやっと撫でられるような立場になれるのです。
初対面の犬にいきなり頭をなでるのは、避けるべきです。
特に子供には、しっかりとそういうことを教えておかないと、思わぬ事故につながってしまいます。
飼い主さんにとっては、全く噛むような犬ではない犬でも、飼い主さん以外の人には扱い方によって噛んだりすることもあるのです。気を付けましょう。
飼い主さんがいると強気な態度だけど、いなくなると大人しくなる子
逆に、飼い主さんがいると強気で、唸ったり、噛もうとする犬が、飼い主さんがいなくなると急におとなしくなる、というタイプもいます。
飼い主さんから渡されるときも、噛まれないように気を付けながら受け取り、トリミング台に乗せるのですが、飼い主さんが見えなくなると、おとなしくなって、ふつうにブラッシングやカットも、爪切りや耳掃除などのケアも問題なく行えるのです。
そして、飼い主さんがお迎えに来ると、また急に強気になって、唸ったり、噛もうとしたり、と態度が急変します。
そして、このタイプもどちらかとうとシャイな性格のタイプなのです。
この場合は、犬は飼い主さんがいることで何をやっても強気になれる、何かあれば、飼い主さんが守ってくれる、という場合、また反対に、飼い主さんが来たら、飼い主さんを守るために攻撃敵的な行動をする、ということもあるように思われます。
このタイプの場合は、しつけはそこそこ行われているような犬もいます。
ただし、聞いてみるとフードをつかったりしているケースが多く、それによって、犬をより攻撃的な行動をおこさせるようなしつけになってしまっている、犬が主となる主従関係を作ってしまっている、という場合も少なくない感じです。
ただ、これは単にしつけ方の問題だけではなく、その犬の持つ先天的な気質にもよると思います。
また、こういった犬も全くしつけをされてない場合もあります。
しつけをされなければ、自然に犬が主となる主従関係が出来てしまいますからね。
基本的なしつけをしないと犬の性格はどうなるかわからない
その犬が持つ先天的な気質に加えて、飼い主さんの扱い方、飼い方、しつけ方、家族環境、家の環境、散歩の仕方など、いろいろな要素がその犬の後天的な性格を決めていきます。
人間もそうですが、犬も性格は必ずしも生まれつきのものではありません。生まれつきの、先天的、遺伝的な要素は当然ありますが、成長していく中で、上のようないろいろな要素によって、性格は作られていく、変わっていきます。
結果として、いろいろな性格の犬として育ってしまいます。
だから、上のような飼い主さんがいるか、いないかで、態度を大きく変えるような犬も中に入るのです。
そういったいろいろな性格の犬を人間社会で問題ないように、家族の一員として問題ないようにしていくのが、基本的なしつけトレーニングです。
生まれつきの気質に多少問題があっても、基本的なしつけを行えば、服従心をしっかりと持った、扱いやすい犬にしていくことが出来るのです。
しつけなんかしなくてもいい、うちの犬は、しつけなんかしなkても全く問題ない、と思われている犬も多いかもしれません。
でも、もしかしたらそれは飼い主さんだけがそう思っているだけで、まわりの人は、また違った見方をしているかもしれません。
やはり、愛犬のためにも、適切な犬の飼い方、しつけ方は大事だと思います。
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