ロンドン大学の18頭の犬の実験で分かったもう一つのこと

犬のしつけ、家庭の雰囲気も大事です!」の記事の冒頭で紹介した2012年にロンドン大学で行われた犬と人の実験で、犬は泣いている(泣き真似をしている)人に寄り添う、という結果が得られたと書きました。

この結果から、犬は人間の感情を伴う行動に共感する、という推測がなされるようになりました。

でも、この結果からは、もうひとつ犬に関する重要な情報が得られているのです。

それは、泣いている人が飼い主ではない、知らない人でも、飼い主に行うのと同じように犬は寄り添っていく、ということです。

この時、犬に寄り添われる「知らない人」は、ただ泣き真似をしているだけで、寄り添ってくる犬に対して、食べ物を上げるなど、何か報酬を与えるようなことは全くしていません。

つまり、犬が人に対して何か行動を起こすときに、必ずしも、その見返りとなる報酬を期待しているわけではない、ということです。

見知らぬ人に対しても、見返りを求めずに犬は行動する

もし犬が飼い主にだけ、寄り添うような行動をするのであれば、犬と飼い主との信頼関係があればこそ、というような、あるいは犬が飼い主さんが大好きだから、あるいは、普段食べ物を貰っているから、というように、見返りがなくてもこのような行動をすることの理由はつけることが出来ます。

でも、初めて会ったばかりの全く知らない人にも、同じような行動をする、ということは、どういうことなのか?

実際のところは犬に聞いてみないとわかりません(つまりはっきりとはわからない)が、その人が誰なのかということは全く関係なく、人の感情を伴うような行動に反応しているということになります。

これは、はるか昔から人間とともに生活してきた犬の、本能的な人間に対する行動なのかもしれません。

犬は、人間と一緒に長く暮らしているとはいえ、人間の言葉はわかりません。(もちろん、教えれば理解しますが)

それゆえ、言葉ではなく、人間の動きや声の調子などでその人間の状態を察知するというような、強い観察力のようなものが犬にはあるのかもしれません。

報酬がなくても、犬は人間のために行動する

犬は数ある動物の中で、唯一、人間に対して服従してくれる動物です。猫も人間との生活は長いのかもしれませんが、猫は一般的には服従させることは難しいでしょう。

だから、動物の中でも犬だけは簡単にしつけが入るのです。

犬のしつけトレーニングをしても、50%ぐらいの犬は、しつけを始めて20分ぐらいでリーダーウオークが出来るようになります。初日にできない犬のほとんどは、1日20~30分のトレーニングの2~3日目でリーダーウオークが出来るのになるのです。

しかも、何の報酬も与えられないトレーニングで。

しつけに関して書いているネットや本の中には、犬は対価を与えなければ人間の言うことをなかなk聞かない、だから食べ物を報酬で与えたトレーニングが最適なんだ、というようなことがかいてあったものもありました。

でも、上に紹介したロンドン大学の実験結果は、それは違う、とうことを示しています。

犬は見返りとなる報酬がなくても、人のために行動する、ぶーどを与えなくてもしつけは出来る、ということなのです。

つまり、フードを使わないしつけ方法では、犬と教える人間とが、感情、気持ちでつながっていく、ということになると僕は思っています。

フートがもらえるからオスワリをする、のではない。大好きな飼い主さんからのオスワリという指示があったから、犬はそれに応えている、という関係です。

犬と人間が食べ物でつながっているのではなく、犬と人間が愛情でつながるようになる、と言ったも間違いではないと思っています。

犬が見返りや報酬がなくても、人に対して行動してくれる、というのは、まさにそれを裏付けているひとつの要因であると思います。

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