犬はこんなものも食べちゃうの?
よく、赤ちゃんの誤飲、誤食について気をつけましょうという話を聞きます。でも、これは赤ちゃんだけでなく、かわいいワンちゃんに対しても気をつけなければいけないことなのです。
たまに、いわゆる誤飲、誤食による事故を聞いたりするので、あらためてワンちゃんと一緒に暮している方には、ご注意してほしいと思います。なぜこんなものを食べちゃうの?、というくらい、ちょっと想像がつかないものを、ワンちゃんはべてしまうのです。
シェパードのブリーダーさんや、ボーダーコリーのブリーダーさんに聞くと、タオルを食べてしまうことが、けっこう多いそうです。
タオルは、噛み砕くことができないので、長いタオルのまま飲み込んでしまうそうで、後からウンチと一緒にかたく絞られたような状態で出てくることもあるそうですが・・・。
また、スーパーで買い物をしたときによく使うビニールの袋、これを食べてしまうこともあり、こういった細かくならず、長いものは体内で何かに引っかかったりすると、そこで詰まってしまうため、食べてしまうととても危険です。
★ドッグトレーナーお勧め犬のしつけ教材ベスト3
こんなものには要注意!犬の命にかかわります
誤飲誤食というと、少し語弊があるかもしれませんが、次のようなものには特に注意してください。
- スーパーの袋(特に食べ物の臭いのついているもの)
- タオル
- トイレシート
- 焼き鳥などの串
- ひも状のもの
スーパーなどの袋
実際に、ビニール袋が胃と腸の間にまたがって詰まってしまい、大手術となったワンちゃんもいるのです。そのワンちゃんは、大手術も虚しく永遠の眠りにつくことになってしまいました。
スーパーやコンビニのレジ袋も、最近は毎バッグの普及で減っては来たと思いますが、それでもまだまだ使うこともあるでしょう。特に食べ物を入れた袋はその食べ物の臭いが残っていたりして、犬が食べてしまうことがあるので注意がひつようです。前述の通り、犬の命にかかわることもあるのです。
タオル
タオルは、犬の足を拭いたり、また人間用のものも日常的にどこでもあるので、気をつけないといけませんね。また、スーパーの袋も、けっこう家の中にある方もいるのではないでしょうか。これも食べ物の臭いのついたようなものは要注意です。タオルは絞った状態でうんちと一緒に出てくることもありますが、長さがあるので、場合によっては体の中に引っかかってしまう場合も考えられます。
トイレシート
ワンちゃん用として、特に室内飼いの場合は、かなり多くの方が使っているのではないかと思いますが、トイレシートがありますよね。けっこう便利で、うちでも使っています。
でも、実は、このトイレシートも要注意なのです。特に子犬の場合は、トイレシートをそのままおいておくと、そこをがりがりと引っかいたり、噛みきって遊んだり、ということもありますね。
このトイレシート、おしっこをよく吸収してくれるのですが、これが体の中に入ってしまうと、胃の中の水分をよく吸収してしまうとともに、吸収剤が膨張してしまうのです。
だから、子犬の場合は特にそのまま使うのではなく、その上に新聞紙などを敷いて、直接子犬がトイレシートに触れられないようにする配慮も場合によっては必要かと思います。
また、トイレシートを使わず、新聞紙を細く裂いたものをゲージに敷き詰めて使用しても、おしっこをよく吸収してくれ、またウンチも細く裂かれた新聞紙が絡まり、処理も楽なんです。(新聞紙は縦に裂くと簡単に細く裂けるのです)
新聞紙であれば、万が一子犬が食べてしまっても、まったく問題はありませんから、ブリーダーではよくつかわれる方法です。もちろん成犬でも、使用できますので、新聞を裂く手間を厭わなければ、この方法もいいと思ってます。
焼き鳥などの串
焼き鳥などの串、これはかなり要注意なのです。実際に焼き鳥が付いた状態だったら、犬は迷わずに串ごと食べてしまうでしょう。串だけでも臭いが残っていれば食べてしまうこともあるでしょう。串は細い棒状なので、数センチのものでも胃や腸に刺さってしまうことがあるのです。以前子犬をお引渡ししたお客様のところでもこう言った事故がありましたが、恥ずかしながら自分の犬も同じことをしてしまった経験があるのです。
うちのボーダーコリーがちょっとしたスキにパックに入った焼き鳥の詰め合わせみたいのを食べてしまい、その結果、具合が悪くなって獣医さんでレントゲンを撮ったら串が体の中に残っていて、手術で摘出、となったのです。幸い命に別状はありませんでしたが、僕らの立場としてはあってはならない、恥ずかしい経験でした。
ひも状のもの
ひものようなものも、普通は食べてもうんちと一緒に出てくるのですが、状態によっては、また他のものとの組み合わせによっては、体の中で異常な状態を引き落とすことがあります。
「犬用ガムにご注意!犬のガムでの事故例」のページの2例目で実際の事故例を書いていますので、ご参照ください。
★ドッグトレーナーお勧め犬のしつけ教材ベスト3
庭や外でもこんなものに注意が必要
おなかの中に入って危険なものは、家の中だけではありません。庭も注意が必要です。
庭の草花を食べてしまうというのは、けっこうよくあると思います。この時の注意は、除草剤です。雑草取りを楽するために除草剤を使う、という方はよくいるかと思います。
でも、ワンちゃんがいるご家庭では要注意です。ワンちゃんを庭で遊ばせる方は、体を動かしたり、庭の様子を体感するためにも、がんばって人間の手で草取りしましょう。
砂や土を食べてしまうと言うことも、少なくないかと思います。でも、この場合は、ちゃんと出てくるので、それほど問題ではありません。人間でも、泥や粘土が大好物というおばさんをテレビで見たことがありますが・・・。
危険なのは、砂のようなものでも、おなかの中でそれが固まってしまう場合です。例えばセメントやコンクリートの基となる材料です。ドライセメントといった、水さえ混ぜればすぐにセメントが出来るという材料も、ホームセンターなどで、簡単に手に入ります。
一般の方で、それを使う人はそれほど多くないと思います。でも、万が一、食べてしまったら、場合によっては体の中の水分で、入ったときは砂状でも、体の中で硬化してしまい、とても危険な状態になるのです。
これは、家の庭だけではなく、散歩のコースにたまたま工事で使っていたり、また、資材としておかれたいたりすることもあるので、要注意です。
実際に、以前お引渡しした大型犬ですが、固まる前のセメントを食べてしまい、そのために命を落としてしまった犬もいたのです。
人間が食べる食べ物でも犬にはダメな食べ物がある
ただ、こういったものは、本来食べるべきものではないので、比較的注意しやすいかと思います。が、もうひとつ、要注意なもの、それは人間の食べ物です。
人間の食べ物には、けっこう刺激の強いものや、ワンちゃんには食べさせてはいけない、タマネギなど、ネギ類を使った食べ物があります。これらは、ワンちゃんの中には、おいしいと感じることもあり、机の上においておいたりすると、いつのまにかワンちゃんが食べてしまっていた、なんてことはありませんか。
タマネギを大量に食べてしまったりすると、後で命に関わる影響が出ることもあります。こういった食べ残しや、誰かのために残しておいたおかずなどは、必ず、ワンちゃんが口にできない場所におくことを忘れずに。
実はうちでもこれで失敗したことがあるのです。ある日の夜、タマネギだけが一杯残った酢豚を机の上にと置いたままにしてしまいました。、翌日の朝、お皿がきれいになっていました。うちのパピヨンが全部食べてしまったのです。この話については、犬の禁止食のところでお話しているので、ご参照ください。結果的には回復しましたが、一時はどうなるか、というぐらいの状態になってしまったのです。
その失敗例、また犬に食べさせてはいけないものについては、犬の禁止食のページをご覧ください。
最後に、ワンちゃんを2頭以上飼ったいる、いわゆる多頭飼いをしている方に、ご注意です。
蚤取り剤を使うこともあると思うのですが、1頭だけで飼っている場合はいいのですが、2頭以上いる場合は、他のワンちゃんが蚤取り剤を使用しているワンちゃんについている蚤取り剤を舐めないように、これも充分注意です。これも、万が一薬を直接舐めてしまうと、命にかかわることもあるので、要注意です。
食べたり、飲んだりということに関しては、もっとたくさんの数え切れない事例があることでしょう。でも、今回ご紹介した例も含めて、ほとんどは、日常的に注意していればだいじょうぶなものだと思います。
でも、日常的なことだからこそ、ちょっと忘れてしまった、見逃してしまったなどもありえるのです。ワンちゃんは人間のあかちゃんと同じです。飼い主さんがしっかりと注意してあげましょうね。
▼ドッグトレーナーが選んだ目的別犬のしつけ教材ベスト3!
- しつけだけではない、犬を飼うに際して必要なことなど、全ての犬の飼い主さんに見てほしい⇒「イヌバーシティ」
- 早く確実にしつけをしたい方には、「ダメ犬しつけ王選手権全種目1位」の⇒「森田誠の愛犬と豊かに暮らすためのしつけ法」
- 愛犬の、「噛む」、「うなる」、「吠える」、でお困りの方には⇒噛み犬のしつけに重点的に取り組んできたカリスマトレーナーのしつけ法
▼amazonの売れ筋ランキング
・犬用品・ドッグフード・トイレシート・お出かけ用品
[PR]☆ワンちゃんがとけちゃうドッグマッサージ ☆最新副業支援ツールtop10
▼サイトコンテンツ