ハイブリッドはもともとは動物から生まれた言葉

ハイブリッド、現在よく聞く言葉ですね。それも、ほとんどは車に使われる言葉として聞くのではないでしょうか。

でもハイブリッドという言葉は、車用語ではありません。

一般的な工業用語としてもよく使われていますが、もともとは動物を語源とする言葉です。

語源となるのは、ラテン語の「hybrida( ヒュブリダ)」という言葉だそうです。この「hybrida( ヒュブリダ)」の意味は豚と猪から生まれた子孫、という意味で、違った種の動物を掛け合わせて生まれた動物、という意味として生まれた言葉です。

それが「2つの要素を組み合わせて一つの要素にしたもの」という意味になり、おなじみのハイブリッドカーの場合は、ガソリンエンジンと電気モーターを一つの車の動力源として使う車として使われているのです。

という本来のハイブリッドの意味がわかると、プードルハイブリッドというのがどんなものか、想像がつくのではないでしょうか。

プードルハイブリッドとはプードルとのミックス犬

プードルハイブリッドとは、その名の通り、片親を必ずプードルに持ち、他の犬種との間で交配が行われ生まれてきた犬のことです。

現在の日本はミックス犬が大人気となっていますが、そのミックス犬の人気を支えているのが、プードルハイブリッドと言ってもいいのではないでしょうか。

この場合、プードルと言っても、トイプードルだけが対象ではありません。相手が大型犬の場合は、大きなサイズのスタンダードプードルが使われています。

有名なのは、アメリカンコッカースパニエルとの交配から生まれるコッカプーやチワワとの交配で生まれるチワプー、また大きな犬種では、ラブラドールレトリーバーとの交配で生まれるラブラドゥードル、ゴールデンレトリバーとの交配で生まれるゴールデンドゥードルと言ったところでしょうか。

でもプードルハイブリッドはそれだけではありません。ほとんどあらゆる犬種との交配が行われ、多種多様なプードルハイブリッドが作られているようです。

ウィキペディアでは、プードルハイブリッドとして、次のような犬種が紹介されています。(ウィキペディアのプードルハイブリッド

  • アイリッシュ・ドゥードル(アイリッシュ・セッター)
  • ウォードル(ソフトコーテッド・ウィートン・テリア)
  • ウエスティプー(ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア)
  • エスカプー(アメリカン・エスキモー・ドッグ)
  • オージー・プー(オーストラリアン・シェパード)
  • キャバプー(キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル)
  • ケアヌードル(ケアーン・テリア)
  • ゴールデンドゥードル(ゴールデン・レトリーバー)
  • コッカープー(アメリカン・コッカー・スパニエル)
  • シー・プー(シー・ズー)
  • シェパードゥードル(ジャーマン・シェパード・ドッグ)
  • ジャッカプー(ジャック・ラッセル・テリア)
  • シュヌードル(シュナウザー)
  • スキッパープー(スキッパーキ)
  • スクードル(スコティッシュ・テリアと)
  • セント・バードゥードル(セント・バーナード)
  • チー・プーまたはチワプー(チワワ)
  • テリプー(オーストラリアン・テリア)
  • ドゥードルマン・ピンシャー(ドーベルマン)
  • ドキシープー(ダックスフント)
  • バーニドゥードル(バーニーズ・マウンテン・ドッグ)
  • バセトゥードル(バセット・ハウンド)
  • パピプー(パピヨン)
  • ビシプー(ビション・フリーゼ)
  • ピレドゥードル(グレート・ピレニーズ)
  • プーグル(ビーグル)
  • ブードル(ブルドッグ)
  • プーシー(柴犬)
  • プーチン(狆)
  • プガプー(パグ)
  • ペカプー(ペキニーズ)
  • ボードゥードル(ボーダー・コリー)
  • ボクサードゥードル(ボクサー)
  • ボシプー(ボストン・テリア)
  • ポマプー(ポメラニアン)
  • マルチプーまたはマルプー(マルチーズ)
  • ヨーキプー(ヨークシャー・テリア)
  • ラサプー(ラサ・アプソ)
  • ラブラドゥードル(ラブラドール・レトリーバー)
  • ロットル(ロットワイラー)
  • ワイマードゥードル(ワイマラナー)

まさにすべての犬種とのプードルハイブリッドが作られていると言っても過言ではないようです。

ただし、現在このすべてのプードルハイブリッドが作られているわけではありません。

プードルと交配される犬種の団体からは、プードルハイブリッドを作ることを嫌がられる場合が多いようで、そのために断念しているものも少なくないようです。

しかし、もともとすべての犬種は交雑によって作られ、姿形が固定されてきたものがひとつの犬種として確立されてきたのですからね。

今更他の犬種との掛け合わせは嫌だ、というのもどうなのかな、とも思いますが、でも、一度確立された犬種としてはそれを崩したくない、というのもわかるような気はします。

このほとんどは現実的には消えていくのかな、と思いますが、いくつかは将来的に一つの犬種として独立、公認されてくるのかもしれません。

なぜプードルなのか?

これほと多くの犬種との交配が行われ、ハイブリッド化されているのはおそらくプードルだけでしょう。プードルがかわいいということも理由の一つではあると思います。でも、それはメインの理由ではないと思われます。

なぜ、こんなにプードルハイブリッドが作られるのか?それには大きく2つの理由があると思います。

  1. プードルの毛質を取り入れたい。
  2. 小型犬から大型犬まですべての大きさに対応して交配が出来る。

プードルの毛質を取り入れたい。

これは、プードルの抜け毛の少なさ、そして犬アレルギーの人に対しての影響の少なさ、を交配させる犬種の特徴を生かしながら取り入れたい、というのが最も大きな理由です。

例えば、ラブラドゥードルの場合、盲導犬として優秀な犬種であるラブラドールレトリーバーも、犬アレルギーの人には使いづらい場合があるようです。

そこで犬アレルギーの人への影響が出にくいプードルの特徴を盲導犬に取り込み、犬アレルギーの人でもパートナーになれるような盲導犬を作ることが目的でした。

これが多くの犬種にプードルを掛け合わせる目的だと思います。

ただし、プードルと交配させて生まれてくる子犬が必ずしも、プードルの毛質のメリットを持って生まれてくるとは限りません。そして、必ずプードルの毛質を受け継ぐようなプードルハイブリッド犬種を作るのは、現実としてはとても難しいようです。

そういったことから、ラブラドゥードルも完全な形で独立した犬種とするのが難しく、もともとのラブラドゥードルの作出はあきらめられて、現在はオーストラリアン・ラブラドゥードルとして受け継がれているようです。それでもまだ毛質はバラツクようで固定化には至っていないようです。

ただし、現在日本で人気のミックス犬としてのプードルハイブリッドはそこまで求められていないようですが・・・。

小型犬から大型犬まですべての大きさに対応して交配が出来る。

プードルがハイブリッド化される主な要因はプードルの毛質のメリットによるものですが、これだけいろいろな犬種の交配に使われるもう一つの理由は、プードルには小型のトイプードルからミニチュアプードル、中型のミディアムプードル、そして大型のスタンダードプードルまで、すべてのサイズ、大きさに対応できる、ということがあるでしょう。

例えば、チワワを交配させようと思っても、セントバーナードと交配させることは物理的に難しいでしょう。でも、プードルの場合、トイプードルは無理でもスタンダードプードルであれば出来てしまいます。

つまりプードルは小型から大型まで、すべてのサイズがそろっていて、すべてのサイズが前記の毛質のメリットを持っていることから、これだけたくさんの犬種との交配ができた、ということです。

そう考えると、見た目が同じで、小さなトイ、そしてティーカップサイズから大型のスタンダードサイズまでそろっている犬種はプードルぐらいかもしれません。強いて言えば、シュナウザーがいますが、小さいサイズはプードルにはかないません。

そういう意味では、他の犬種にはないような大きなメリットを持つ毛質を持ち、すべてのサイズの大きさがそろったプードルという犬種は、とても特殊な犬種なのですね。

であれば、あえてプードルハイブリッドでなくて、初めから純粋なプードルでいいような気もしますけどね。

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