庭での犬の放し飼いは犬のストレスになるだけ
一般的に、犬はなるべく広いところを自由に動けるように飼うのが、犬にとって一番良い飼い方だ、という考えの方も結構いらっしゃるように思います。そういう観点から、犬を庭に放し飼いにするのが一番犬にとって良いだろう、と思う方もいると思います。
でも、それは全く逆なのです。庭で放し飼いされる犬は常にストレスを抱えることにもなりかねないのです。
もし、犬を番犬として飼いたいのなら、庭への放し飼いにすればよいでしょう。でも、犬を普通の家で番犬にすることには、反対です。犬が可哀想だからです。
犬は、本能的に、自分が自由に動けるエリアは、自分の縄張りだという意識が芽生えてきます。縄張りが出来ると、犬の中に縄張りを守ろうという本能が強くなっていきます。
縄張りを守ろうとすると、縄張りに近づく人や他の動物を警戒するために、目、耳、そして鼻などのすべてのセンシング能力を使って、まわりを警戒するようになります。
何かが近づく気配を感じれば、急いその方向へ急行、吠えたりして威嚇行動を起こすようになります。
つまり、番犬になるのです。だから、犬を庭に放し飼いにして犬が庭を自由に動けるようになれば、犬は何も教えなくても自然に番犬になってくれるのです。
でも、それは犬の本能だから別に問題ないんじゃないか、という意見もあるでしょうか。
番犬にするということは、常に視覚、聴覚、そして嗅覚を使ったアンテナを立て続けて、まわりを監視するということです。したがって、犬が安心してゆったりと休むことなんてできなくなってしまうのです。つまり、常にストレスを抱えながら生きていくことになってしまうのです。
野生の動物だったら、それが自然なことかもしれません。
しかし、犬は他の野生の動物と違い、人間社会で、はるか昔から人間と共生してきた動物です。しかも、今は家族の一員として迎えられるべき存在です。
そんな愛犬を番犬にするなんてことは、犬を愛する人であれば、絶対にできないのではないでしょうか。
室内の放し飼いもその状態に近い場合もあるのです。
だから、たとえ大型犬であっても、犬は室内で飼うべきだと僕らは考えます。
ただし、室内で自由に動ければ、今度はその室内が犬の縄張りになってしまうこともあります。庭への放し飼いに比べれば、はるかに良いとは思いますが、縄張りが出来れば、やはりそこを守ろうとする本能が強くなる犬もいるでしょう。
そうなると、外での物音に敏感になり、異常を感じると吠えたり、また誰かが訪問してきたり、玄関チャイムがなったりする吠えるようになります。
それは、室内であっても、犬にとって決して良い環境とは言えないでしょう。
ではどうするか?
室内で犬を自由にさせる前に、飼い主さんとそのご家族が、しっかりと犬との信頼関係、そして人間が主となるいわゆる主従関係をしつけトレーニングによって、作ってあげることなのです。
犬が飼い主となる人間を信頼し、自分が頼るべき存在だと認識するようになってくれれば、犬は自分がリーダーとして縄張りを守る必要がなくなります。頼れる飼い主さんに任せればよいのです。
従って、その犬との信頼関係と主従関係がしっかりと出来ていれば、その後、犬が室内を自由に動けるようになったとしても、犬はアンテナをたてることなく、室内で安心して過ごし、しかもハウス(クレート)を与えてあげれば、より安心して休んだり、寝たりすることも出来るのです。
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犬の庭での放し飼いは厳禁。室内でも犬との信頼関係と主従関係が出来てから
愛犬を庭に放し飼いにして、番犬にさせるようなことは家族として犬を迎えるのであれば、絶対に避けるべきことです。
では、最初から犬を番犬にするならいいんじゃないか。ということもありますが、今の世の中、犬を番犬にするなんて犬の虐待と同じだと思います。その考え方自体を辞めるべきではないでしょうか。
室内で飼う場合も、基本的なしつけをまずはしたうえで、犬を室内で自由にさせるようにしてあげた方が、犬のためでもあるのです。
ただし、それが出来るようになった犬と、飼い主さんが一緒に庭へ出てのんびりしたり、遊んだり、トレーニングをしたり、など犬と太陽のもとでコミュニケーションをとるのは全く問題ない、というより積極的にするべきですね。
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