バーニーズ・マウンテン・ドッグってどんな犬?

バーニーズ・マウンテン・ドッグ、ご存知の方も多い犬種だと思います。

バーニーズ・マウンテン・ドッグは、成犬の体高がJKCの規定ではオスが64-70cm、メスが58-66cmとされており、大型犬に分類される犬種です。

見た目はトライカラーのきれいな柄を持つ、スイス原産の犬種です。

このページではバーニーズ・マウンテン・ドッグの写真を掲載していませんが、下のリンクからgoogleのバーニーズ・マウンテン・ドッグの画像検索結果のページがご覧いただけますので、ご覧ください。

▼バーニーズ・マウンテン・ドッグの写真(googleの画像検索)

バーニーズ・マウンテン・ドッグの毛色は写真のようなトライカラーのみで、柄も使途い部分の入り方が違うくらいで、大きなばらつきはないようです。

バーニーズ・マウンテン・ドッグはスイスのベルン地方を原産とする犬種です。

名前のバーニーズは、ベルン(Bern)の英語読みに由来しているそうです。Japanにeseを付けるとJapanese、確かにBernにeseを付けるとBerneseです。つまりバーニーズ・マウンテン・ドッグとは、「ベルンの山岳犬」という意味なんですね。

スイスには、マウンテン・ドッグと呼ばれる山岳犬種が4犬種あるとのことですが、他の3種のマウンテン・ドッグは、私たちにはあまり聞きなれない犬種名で、バーニーズ・マウンテン・ドッグは、スイスの代表的なマウンテン・ドッグと言ってよいでしょう。

参考までに、他の3種のマウンテン・ドッグは、グレーター・スイス・マウンテン・ドッグ、エントレブッハー・マウンテン・ドッグ、アッペンツェラー・キャトル・ドッグという犬種とのことです。

日本でのバーニーズ・マウンテン・ドッグも、一定の人気を保っている犬種で、JKCの登録数も、最近はそう登録数と同様に減少傾向にはありますが、常に3桁、順位も20位台をキープしています。(※下のグラフのブルーのJKC総登録数は、表示の都合上実際の数字の1/200となっています。)

バーニーズ・マウンテン・ドッグ登録数順位、登録数、JKC総登録数

  • 2015年 27位 1330頭 JKC総登録数:301605頭
  • 2010年 26位 1931頭 JKC総登録数:392958頭
  • 2005年 28位 1520頭 JKC総登録数:554151頭
  • 2000年 23位 2485頭 JKC総登録数:447978頭
data-bernese

*データはJKCの公開データからの引用です。

2015年のバーニーズ・マウンテン・ドッグの登録数は1330頭で順位としては、27位ですが、26位はアメリカン・コッカー・スパニエル、28位はブルドッグです。

大型犬としては、人気のある犬種、と言っても良いでしょう。

バーニーズ・マウンテン・ドッグの性格

バーニーズ・マウンテン・ドッグの性格、気質は、一般的には成犬になると、温和で落ち着きのある家庭犬向きの性格と言われています。

登録数も多く、ほとんどのバーニーズ・マウンテン・ドッグは上記のような性格だとは思います。

しかし、バーニーズ・マウンテン・ドッグのブリーダーやバーニーズ・マウンテン・ドッグを訓練した経験のある訓練士などの話では、必ずしも、全てのバーニーズ・マウンテン・ドッグがそうではないようです。

基本的には、飼い主となる人間にはとても従順ですが、飼い主以外の人間には、必ずしもフレンドリーとは言えないバーニーズもいるということは知っておいた方が良いでしょう。

ペット・トライアングルのリアルショップであるLOVEDOG店にもたまにバーニーズ・マウンテン・ドッグがホテルで泊まりに来てくれますが、そのバーニーズも、私たちには常に警戒心を持って接しているようで、触られるのを避けるようにしています。噛むようなことはありませんが、たまにウーッと唸っているときもあります。

飼い主となってしまえば問題ないと思いますが、そうでない場合は、少し注意して接する方が無難な犬種です。訓練士の中には、いきなり咬まれたという方もいましたから。

もちろん、多くのバーニーズ・マウンテン・ドッグはそれほど攻撃的ではないと思います。が、知らないバーニーズ・マウンテン・ドッグには少し注意しながら接する方が無難だと思います。

バーニーズ・マウンテン・ドッグの歴史

さて、バーニーズ・マウンテン・ドッグは最初にも書いた通り、スイスのベルン原産の犬種です。

具体的にどのよな歴史的経過をたどってきたかは、多くの犬種と同様、はっきりとしたことはわかっていないようです。

しかし、おそらくはローマ帝国がスイスに侵攻してきたときに連れてきたマスティフ種の犬が祖先犬ではないかと言われています。

その犬が当時のスイスの在来犬と交配され、ごく限られた地域でしか飼われていなかったために、他の犬種との交雑することもほとんどなく、現在のような美しい容姿を保ってきたと考えられているようです。

最初にも書いた通り、毛色はトライカラーのみで柄も大きく違うこともないということからも、あまりいろいろな犬種の血が入っていないことが推測されます。

スイスの山岳地帯で牧羊犬としても使われていたようですが、バーニーズ・マウンテン・ドッグは荷物の運搬にも活躍していたようです。

牧場で作られたチーズなどの乳製品の運搬で荷車をけん引する犬として、バーニーズ・マウンテン・ドッグが使われていたのです。

しかし、時代が進むと、荷物を犬に引かせる時代は終わりをつげ、バーニーズ・マウンテン・ドッグが活躍する場も少なくなっていったのでしょう。一時は、バーニーズ・マウンテン・ドッグも犬種の存続の危機もあったようです。

しかし、バーニーズ・マウンテン・ドッグを残そうとする努力がされたことによって、その機器も乗り越え、現在は日本でも人気となるような犬種になったのです。

バーニーズ・マウンテン・ドッグの注意点

バーニーズ・マウンテン・ドッグは、もともとスイス原産の犬種です。

寒いアルプスでも活躍した山岳犬ですから、寒さには強い犬種です。

しかし、逆に暑さには注意が必要な犬種でもあります。

特に日本の蒸し暑さには注意が必要で夏の散歩は、日中は避けて、涼しい時間帯で行うのが無難でしょう。

バーニーズ・マウンテン・ドッグは、大きな犬です。従って、しっかりとした心構えと確実なしつけが必要な犬種です。

でも、それが出来れば存在感のある頼れるパートナーとなってくれる犬種でしょう。

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