最近迎えたばかりの子犬が鳴くという相談が

ペット・トライアングルのドッグケアサービスのお店であるラブドッグ店では、現在、無料で犬のしつけ相談を行っている。

そのしつけ相談で、最近、同じような相談が2件続けてきた。

まだ迎えてからそう日数もたっていない子犬が吠える、という相談だ。

子犬を留守番させる時に吠える、夜中に吠える、というような子犬が吠える、なく、という相談である。

犬種は両方とも小型の愛玩犬でもちろん室内で飼われている。

結果から言うと、この子犬の吠え問題は、すぐに解決した。

どうやって解決したか、それはハウス(クレート)を使ってもらうことと≒寒さ対策である。(完全なイコールではなく、ニアリーイコールである)

犬が吠える、鳴く、という問題に対しての対策の基本は、適切な飼い方としつけである。

これについては、口述するが、子犬の場合、もうひとつの要因として「寒さ」がある。

でも、上の例では2頭とも室内の暖房が効いた部屋で飼われている。寒さの問題はないのでは、と思われそうなのだが・・・。

実は、暖房の効いた部屋でも子犬にとっては寒い場合があるのである。

一度、裸、にならなくても、下着だけになって、床にそのまま横になってみてはどうだろう。少しは子犬の寒さが感じられるかもしれない。

子犬は寒いと吠えたり、鳴きやすい

一般的に子犬は寒さに対して、成犬よりも敏感に反応するようである。

だから、ブリーダーも子犬に対しては寒さ対策をけっこうしっかりとする。

また、ペットショップでも子犬が寒がらないようにしっかりとした暖房を一般的にはしているだろう。

そんなペットショップから迎えられた子犬は、一般の住宅に迎えられた時には、けっこう寒く感じることがよくある。

そして、寒いから吠えたり泣いたりすることが、よくあるのだ。

家の中は暖房が効いているので、寒くはない、と思うのだがそれは人間の感覚である。

エアコンやファンヒーター、またオイルヒーターなどで室内を暖房している場合、人間の感じる高さでは暖かいと感じるかもしれない。

でも、小さな子犬がいる床に近いところでは、けっこう子犬にとっては寒く感じるのだ。

特にペットショップなどかなり暖かい環境から移ってくると、人間は暖かく感じるような部屋でも、床の近くは、子犬にとって寒く感じるのである。

子犬は寒く感じると、吠えたり泣いたりしやすくなる。

そんな時にまずやるべきなのが、子犬にとっての寒さ対策なのだ。

用意するのは大きすぎないクレートと毛布

やることの基本は第一に、子犬をクレートで寝かせることである。それも大きすぎない適度な大きさのクレートを使うのだ。

クレートをハウスとして使うのは、子犬だけでなく、一般的な犬の飼い方の基本である。が、特に子犬の寒さ対策としても有効であり、その後のしつけにも役立つのである。

クレートについては、「犬のクレート知ってますか?使い方と選び方」をご覧いただきたい。

クレートを使うことによって、子犬の寝るスペースが囲われて、中に適当なマットやタオルなどを敷いてあげれば、子犬の体温自体でけっこうその中が暖かくなってくる。さらに、クレートを毛布などで囲ってあげれば、さらにその効果は上がるのである。

毛布をかけることは寒さ対策のみならず、子犬の視界に余計なものが入らないようにする、ということによって吠えないようにする効果もある。

つまり、クレートを使って、毛布などをかけることによってしっかりとしたハウス(寝るところ)を与えると同時に、子犬の寒さ対策にもなるのである。

冒頭のしつけ相談の2件でも、まずは一般的な犬の吠える問題への対策である、適切な犬の飼い方としつけをご説明したうえで、特に子犬の場合は、ということでこのクレートと毛布のお話をしたのである。

その結果、2頭とも、クレートと毛布で吠える、という問題はすぐに解消されたとのことなのだ。

全ての子犬の吠える鳴くという問題が、この2頭のように簡単に解決するわけではない。

たまたまこの2頭はこれだけで解消された、と言ってもいいかもしれない。でも、このクレートと毛布の対策で吠える、鳴くという問題が解消される子犬はけっこう多いかもしれない。

特に、ペットショップなどから迎えたばかりの子犬に対しては、効果がある可能性は高いと思われる。

一般的な成犬を含めた吠えるという問題に対しては、これだけでは不十分であり、適切な飼い方、そしてしつけが必要になる。

しかし、もしまだ迎えたばかりの子犬でこの問題がある場合は、まずはクレートと毛布で対策してみると効果があるかもしれない。

もし、すぐにクレートが用意できない、という場合は、大きすぎない犬が回転できる程度の大きさの段ボール箱を使うという手もある。

もちろん、子犬がそこから飛び出ることが出来ないのが条件だ。

それに毛布をかけても小名条な効果がある。

でも、あくまでもこれは、応急的な対策として、早めにクレートを使うようにするべきであるが。

ペット用ホットカーペットという手もあるが使い方に注意が必要

床が寒いのであればホットカーペットを敷けばいいのでは、という意見がありそうである。

それも一つの方法だろう。

ただ、ホットカーペットの場合、犬に使う時は注意が必要である。

まず、一般的な人間用のホットカーペットは使うべきではない。

理由は、暖かくなる範囲が広すぎること、そして何よりも安全性である。

子犬がおしっこをしたり、また電源のコードをかじったりすれば、カーペットが汚れたり、また子犬自身が怪我をしてしまったりする危険性がある。さらには、家の火災の原因にもなりかねない。

したがって、犬を室内で飼う場合は、基本として、人間用のホットカーペットは使うべきではない。

では、犬は放さずに、犬を入れたクレートをホットカーペットの上に置けば効果的なのでは、という考え方もある。

しかし、これも避けるべきでなのだ。理由は、クレートの床面の全面が熱くなってしまい、その中で犬の熱さからの逃げ場が亡くなってしまうからである。

ということで、もし犬につかうのであれば、ペット用のホットカーペットということになる。ペット用であれば、上に書いたような人間用のホットカーペットでの問題点は対策されているはずであるからね。

ただし、ペット用のホットカーペットであっても、使い方には注意する必要がある。

必ず、犬がホットカーペットから逃げられる場所を作ってあげることだ。

特に、クレートの中では、逆に暑くなりすぎることもありうるので、クレートの全面を覆うような大きさのホットカーペットは避けなければいけない。

少なくとも、床部分の半分以上の広さの逃げ場は作ってあげるべきである。

となると、狭いクレートで使えるペット用のホットカーペットはかなり限られてくるだろう。

もともと暖房されている部屋を前提としているので、あえてホットカーペットを使う必要はないと思う。

クレートの中に何も敷かなくても問題はないと思うが、もし敷くのであれば、普通のマットやタオルなどで十分だし、問題ないだろう。ただし、子犬がそれを遊んで引きちぎるようであれば入れない方が良い。万が一、飲み込んでしまうと大変だから。

その場合は、新聞紙、あるいは新聞紙を細く割いたものを入れると良いだろう。

いずれにしても、基本はクレートを使うことが、子犬の寒さ対策としてまずやるべきことなのであり、吠える、鳴くという問題の解決策となる可能性が高いと思う。

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