リードを離しても犬が離れないメリット、その実例があった
ヤフーニュースで、こんな記事を見つけました。
▼ネットで話題に「犬の迷子札」で感動的な出来事が。こんなに献身的なワンコがいるのか?
一定期間が過ぎると、記事が削除されてしまう場合もあるので、少し内容を引用させてもらいます。
あらすじは、こんな感じです。
はぐれさんという女性が愛犬のけやきちゃんと散歩をしていると、女性が倒れているのを発見。
倒れている女性は犬を連れていたが、その犬のリードは手から放されていた。
でも、連れていた老犬らしき犬は、倒れている女性から離れていなかった。云々・・・。
以下、記事からの引用です。
実際の記事には、はぐれさんのTwitterのスクリーンショットが掲載されています。
朝、はぐれさんが、散歩していると道で倒れている女性を見つけたそうです。駆け寄ると、女性は意識がなくリードを手から放した状態にもかかわらず、その女性の飼い犬らしき老犬は困ったように女性の傍から離れなかったそうです。
近くにいた男性が119番をして、はぐれさんが老犬の首に迷子札がついているのを見つけて電話をしました。あいにく留守番電話だったので、そのときの様子をメッセージで残しました。
救急車が来たので、はぐれさんはご家族と連絡が取れるまでこの老犬を預かろうと思っていました。けやきちゃんは、その間も初対面の老犬に対しても威嚇したりせず、おとなしく待っていたそうです。けやきちゃんは、はぐれさんが懸命にしていることを理解したのです。
救急救命士さんが「ずいぶん仲がいいのですね」と言ったぐらいですから。
女性が救急車に乗ろうとしたとき、留守電メッセージを聞いたご主人が自転車で登場。間一髪で救急車での搬送に間に合ったのでした。
https://news.yahoo.co.jp/byline/ishiimasumi/20220225-00283449
はぐれさんのTwitterの中では、この件によって、はぐれさんは、次の2つの点を再認識したそうです。
- 「迷子札は犬のためだけじゃない、飼い主のためでもあるということ」
- 「けや(愛犬)の首輪には私の携帯番号がデカデカと刺繍してあるけど、これは私が倒れていた場合にはまったく意味がないということ」
そして、この記事からは、次の4つのことを改めて、気づかされました。
- リードがなくても犬が飼い主から離れない大事さ。
- ほかの犬がいても気にせずに待てること。
- 犬の迷子札の有用性。
- 犬の迷子札に書いておくべきこと。
リードがなくても犬が飼い主から離れない大事さ。
この記事では、女性が犬の散歩中に何らかの原因で斃れて意識をなくしてしまい、犬のリードを放してしまった。
でも、その犬は倒れた飼い主さんからは離れなかった。
ということです。
これは、犬と飼い主さんの信頼関係がしっかりとできていた、ということだと思います。
そうでなければ、リードを放されたら、犬は勝手に、どこかへ行ってしまったでしょう。
ペット・トライアングルでは、しつけの基本はリーダーウォークだといろいろなところで書いています。
リーダーウォークが出来ていれば、リードがなくても飼い主さんから離れなくなります。
つまり、犬と飼い主さんの信頼関係がリーダウォークトレーニングを通して、出来てくるのです。
でも、リーダーウォークは犬と飼い主さんの信頼関係を作るための、最も簡単で早くつくるための手段です。
リーダーウォークトレーニングをしなくても、犬と飼い主さんの信頼関係を作ることは出来る場合もあるでしょう。
これは、普段の飼い主さんと犬との接し方によっては、ということになるかと思います。
最初に紹介した記事の中の老犬が、リーダーウォークが出来ているかどうかはわかりません。
でも、倒れた飼い主さんのそばを離れなかったのは事実です。
つまり、少なくともその老犬と倒れた飼い主さんの信頼関係はしっかりと出来ていたのでしょう。
だから、老犬は倒れた飼い主さんのそばを離れなかった。
リードがなくても、愛犬が飼い主さんから離れないようにしつけておく、これは大事なことなんですね。
そのために最も有効なトレーニングがリーダウォークトレーニングだと思っています。
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ほかの犬がいても気にせずに待てること
また、この記事に出てくるもう1頭の犬、はぐれさんの連れていた犬、けやきちゃんは、老犬がとなりにいても、おとなしく待っていたとのことです。
はぐれさんと、けやきちゃんとの信頼関係もしっかりと出来ていたのでしょうね。
犬によっては、他の犬がいると、その犬が気になって遊ぼうとしたり、逆に威嚇したりする犬もいます。
でも、けやきちゃんは、ただただ普通に待っていたようです。
他の犬がいても、普通にしていられる、これが大事だと思うのです。
よく、うちの犬はほかの犬と遊べない、と言う飼い主さんもいるようです。
でも、それでいいのです。
ほかの犬がいても、普通にしていられる、何の影響も受けないようにできる、これが一番だと思います。
犬の迷子札の有用性。
この記事の事件では、倒れた女性のつれていた犬に迷子札が付けられていたとのことです。
そして、その迷子札があったことによって、結果的にその女性のご主人が来ることが出来たのです。
今は、マイクロチップを犬に挿入することが義務付けられました。
だから、迷子札なんていらない。
ということにはならない、例だと思います。
もし、女性のつれていた犬にマイクロチップが付けられていたとしても、その倒れていた場で、その内容を知ることは出来ません。
迷子札があり、そこに連絡先の電話番号が書いてあったから、すぐに連絡できたのです。
アナログ的な迷子札ですが、マイクロチップが義務化されても、その有用性は、なくならないのです。
犬がマイクロチップを付けているから安心、と言うわけではないのです。
けやきさんも再認識したように、犬の迷子札はその犬のためではなく、飼い主さんのためのものだということです。
犬の迷子札に書いておくべきこと
けやきさんが、この事件で再認識したことのもうひとつが、
「けや(愛犬)の首輪には私の携帯番号がデカデカと刺繍してあるけど、これは私が倒れていた場合にはまったく意味がないということ」
とのことです。
確かに散歩中に飼い主さんが倒れてしまったら、その飼い主さんの連絡先が迷子札に書かれていたとしても、役には立ちませんね。
そんな場合でも、飼い主以外の家族に連絡できるような連絡先を、迷子札に書いておく必要があるということですね。
これも、とても大切なことですね。
そのあたりは、家族であらかじめ決めて、迷子札に書いておく必要がありそうです。
僕も、この記事で、迷子札の有用性とそこに書いておくべきことを改めて、認識させられた、そんな記事でした
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