【リーダーウォークって何?】犬のリーダーウォークとは

リーダーウォーク、このサイトでも頻繁に使う言葉です。

僕たちは、普通にこの言葉を使っていますが、普通の人が”犬のリーダーウォーク”といっても、リーダーウォークって、何?、てなるかもしれません。

というより、なるでしょう。

ある意味、犬のしつけでは、専門用語みたいなものなので、一般の犬の飼い主さんにリーダーウォーク、って言っても、何のことかわかりませんよね。

よく考えると、こういった専門用語的なことを普通に書いていたことに、申し訳なく思います。

そこで、改めて、この犬のリーダーウォークというのは、どういうことなのか、ということを説明したいと思います。

犬のリーダーウォークとは、犬が人について歩いてくることです!

犬のリーダーウォークとは、簡単に言えば、犬が人、つまりリードの持ち手となる人の後について、歩いてくることです。

犬の散歩でよく見かけるのは、犬がリードの持ち手となる人よりも前を歩いて、自分の行きたい方へ行こうとする犬の散歩です。

中には、犬が飼い主さんを引っ張っていくようなことも見られます。

また、飼い主さんが、あえて犬が好きな方に行く方に行かせて、飼い主さんが後をついていくような犬の散歩も見られます。

犬のしつけトレーニングの観点から家ば、上にあげたような犬の散歩、つまり犬が人の前を歩くような散歩は全てNGです。

ましてや、犬がリードを引っ張るのは、超NGです。

たまに、飼い主さん、つまり犬のリードを持つ人が、リードを短く持ち、リードがピンピンに張った状態で無理やり犬を自分の横につかせて歩いているような人もいます。

これは、リーダーウォークではありません。これもNGです。

リーダーウォークとは、リードが完全に緩んだ状態で、犬が人、リードを持つ人の行く方についていく歩き方のことなのです。

だから、犬は常にリードの持ち手を意識しながら、横あるいは少し後ろを歩いて、リードを持つ人が歩けば、それについて歩く。リードを持つ人が、歩く方向を変えれば、犬もそれについていく、という犬の歩き方を犬のリーダーウォーク、と言っているのです。

リードが完全に緩んだ、たるんだ状態で、犬が人について歩く、ということは、実質的に、ノーリードで犬が人について歩いているのと同じ状態、ということなのです。

犬にリーダーウォークが出来るようにさせるためには、基本的にはしつけトレーニングが必要です

犬のしつけトレーニングなんかしなくても、飼い主さんについて歩いてくれる、つまりリーダーウォークをしてくれる犬もいるかもしれません。

そういう場合は、かなり幸運な犬に巡り合えたが、飼い主さんの犬に対する対応が、自然に犬との信頼関係と主従関係を作るような行動になっているか、になるかと思います。

一般的には、犬にリーダーウォークをさせるためには、しつけトレーニングが必要と言えるでしょう。

ペット・トライアングルでは、しつけの基本は、犬がリーダーウォークをできるようになること、だと考えています。

犬が人について歩く、ということは、犬がその人を信頼し、服従心を持たなければできません。

だから、犬がリーダーウォークをできるようになるのが、しつけの基本であり、スタートだと考えています。

逆に言えば、犬がリーダーウォークをするようになってきたら、犬との信頼関係と主従関係が出来始めたとも言えます。

犬が人をついてこさせるのは、犬が二兎を従わせている、つまり犬が主となってしまっていることです。

これでは、いくらしつけを入れようとしても、本当の意味でのしつけはできません。

ドッグフードなどを使って、犬にオスワリを教えることはできるでしょう。

でも、ただそれだけだと、犬はただ、フードが欲しいからオスワリするだけになってしまいます。

以前ほど、フードを使わないことにはこだわっていませんので、フードを使うしつけ方法でも良いと思います。

でも、フードを使うのは、犬との信頼関係と主従関係を作るきっかけであるにすぎない、というようなしつけ方法をする必要があります。

プロの犬の訓練士、トレーナーであれば、フードを使って、それをきっかけとして犬との信頼関係を作りながら、しつけを入れていくことが出来るでしょう。

でも、一般の飼い主さんの場合、フードを使ってオスワリを教えるだけだと、単に犬はフードがもらえるからオスワリするだけ、むしろ、オスワリを支持もしないのにして、積極的にフードをせがんだりもするようになってしまいます。

したがって、フードを使うしつけ方法の場合でも、きちんとそのしつけ方法を学んだうえで行わないと、本来のしつけにはならないのです。

そのそつけの基本が、リーダーウォークなのです。

犬のリーダーウォークでは、犬を人の左側に着けるのが一般的だが、こだわる必要はない、というよりどちら側でもよい

犬にリーダーウォークを教える場合、一般的に左に歩かせるようにしています。

これは、犬の展覧会などでも、左側につかせるのがこの世界の普通なので、それが犬の訓練士の世界では一般的になっています。

だから、僕もリーダーウォークは、基本的に犬を左側に着けるように教えていました。

でも、本来は、人に付いて犬が歩くようになるのであれば、どちら側でもよいのです。

むしろ、その人の都合の良い方にいついて歩かせられる方が良い、といってもいいかもしれません。

このサイトでもお勧めしている「TVチャンピオンダメ犬しつけ王選手権チャンピオン」の森田誠さんのしつけ教材では、完全に犬が人の後ろを歩くようにさせています。

▼「森田誠の愛犬と豊かに暮らすためのしつけ法」

それが犬を従わせる、という意味では理想的リーダーウォークなのかもしれません。

ただ、僕はそこまでしなくても、犬が常に飼い主さんを意識してくれていれば、横について歩いてくれるだけでいい、と思っています。

その方が、常に犬とのアイコンタクトも取れるし、コミュニケーションとなるかな、とも思うので。

でも、理想的には完全に後ろについて歩いてくれるのが良いのかもしれませんが。

うちの犬でも、最初のころに飼い始めた犬、特にボーダーコリーのミルキーという犬は、散歩をしても、僕の完全に後ろを歩くようになっていました。

だから、歩いていてもミルキーは振り返らないと視界に入らない、という歩き方でした。

それくらい、ミルキーは、僕を信頼し服従してくれていたのです。

でも、散歩している時に、犬の姿が見えないのも、少し寂しく感じていました。

だから、その後のしつけトレーニングでは、すぐ横を歩かせるようなトレーニングに変わっていきました。

でも、やはり自然に左側に着けるようなトレーニングをしていたのです。

でも、先日「犬がリーダーウォークを出来ると杖を使う人でも犬の散歩が出来る」という記事を投稿しましたが、その時に、犬が左右どちらでも、というか飼い主さんが指示した方に付くようにした方がよりよかったと思いました。

実際は、それでほとんど問題なかったのですが、この場合、犬が右側をついて歩いてくれた方が良いのでは、と思いました。

この記事の写真を見てわかる通り、犬はしっかりと横について歩いていますが、杖を突く人の杖が左側で、犬もその左側について歩いています。

自分がひざを痛めてから、犬のしつけトレーニングは休止していますが、今後は、リーダーウォークトレーニングも、左右、どちらでも歩くようにしていこうと思っています。

でも、とりあえず、左側だけでも、普通は問題ないでしょうけど。

少し話がそれてしまいましたが、犬のリーダーウォークとは、どんなものかわかりましたでしょうか。

単純に、犬が人に付いて歩くこと、と覚えてくれていいと思います。

このサイトでも「犬はしつけトレーニングでこう変わる」のページで、実際にリーダーウォークトレーニングをする前の散歩の様子と、トレーニングをした後の犬の動きをご覧になれますので、ご覧になってみてください。

リーダーウォークとは、こういうものだ、ということが、よりわかるかと思います。