犬のリードを離して1,280万円の賠償命令

飛び出した犬に驚いて転倒した方への賠償命令が飼い主さんに命じられたようです。(犬避けて転倒 飼い主に1280万円賠償命令:毎日新聞2018年3月23日)

犬はミニチュアダックスフンド、知らない方はいないと思いますが小型の愛玩犬です。決して、怖い犬ではありません。

しかも、飼い主さんはノーリードで散歩をさせていたわけではなく、ほかの犬を見て走り出したときに不注意でリードを離してしまったとのことです。

それでも賠償金として1,280万円の支払いが飼い主さんに命じられたとのことです。

転倒された方は、10か月の通院後も後遺症が残っているとのことで大変かと思います。

従って、結果的にこのようなことになってしまったのでこの賠償金額も結果を考えれば妥当なのかもしれません。

飼い主さんにとっては、ある意味運が悪かったとも言えるかもしれません。

しかし、結果的にリードを離してしまったのは飼い主さん自身なので仕方ないのかもしれません。

世の中の事故のほとんどは、ある意味、運が悪かった、のでしょうから。

被害者の結果に対する責任は、犬の飼い縫いとなる人が負うのは仕方のないことだと思います。

でも、もしこれが最初からノーリードで散歩をさせていたとしたら、賠償金額はもっと高額になるのでしょうか?そこはわかりませんが・・・。

ノーリードの散歩は厳禁です

たまに見かけます。犬にリードを付けずに、ノーリードで散歩をさせている人を。

これは絶対にやめるべきです。

どんなにしつけられた犬であっても、ノーリードでの散歩は厳禁です。

法律的にもそうですが、これはかわいい愛犬のためでもあるのです。

どんなにしづかな町中であっても、ほとんど車の通らない道であっても、また公園の中であっても、何が起こるかわかりません。

上にあげた裁判では、犬が加害者となっていますが、車やバイク、また自転車などと接触すれば犬が被害者になることだってあり得ます。

人間がどんなに注意していても何が起こるかわからない世の中です。

ましてやノーリードの犬は人間よりもリスクが高いでしょう。

そして、今回のように加害者になってしまえば、たとえそれが0.1%ぐらいの確率でしか起こりえないような運の悪い出来事でも、実際に起こってしまえばそんなことは関係ありません。

不注意でリードを手離してしまってこうですから、ノーリードでこういったトラブルを起こしてしまったら、飼い主の責任は間違いなくより思ものになるでしょう。

その場合、犬も被害者になってしまいます。トラブルを起こした犬というレッテルがついてしまうのですから。

そして賠償額も今回の例でも1,280万円です。

過去には、北九州市で2014年5月に60歳代の女性がバーニーズマウンテンドッグにかまれ重傷を負った事件では、約2150万円の損害賠償請求が裁判で全額認められている例もあります。

このように、愛犬が絡むトラブルで運悪く相手の方に重度の後遺症が残ったり、ましてや死亡事故などが起こったりすれば、その賠償金額はこれらを大幅に上回ることになるでしょう。

逆にノーリードだったために犬が事故にあうことだって十分あり得ます。もしそれで愛犬がなくなってしまいでもしたら、悔やんでも悔やみきれないでしょう。

だから、どんなに大丈夫だろうという場所でも、ドッグラン以外で犬をノーリードにさせるのは絶対に厳禁です。

伸びるリードも伸ばして使えば危険です

ノーリードは論外ですが、リードでもよくみかけて気になるのが巻き取り式の伸縮するロングリードを使っている方です。

このリードを使っている方でよく見かけるのが、リードはつながっているものの、一瞬ノーリードで犬が歩いているのかと思うくらい後を飼い主さんが歩いている、という使い方です。

公園などの広い場所でなら、まだそれでもましですが、普通の歩道や道路でそういう使い方をしている飼い主さんもいます。

これはとても危険です。

リーダーウォークをしっかりと出来ている犬であれば、リードの伸縮はロックしなくても通常は問題ないと思いますが、こういったケースでは犬は自由に飼い主さんの3~5mぐらい前を歩いていることが多いのです。

ということは、しつけもきちんと入っていないということなので、より危険であると思います。

このリードは、本来、しつけの入っている犬に使うか、またはしつけトレーニングで使うべきものだと思います。

販売するときに、こういった使い方をしないような注意書きをはっきりと表示するようにするべきだと思います。

緩い首輪は犬の首から簡単に抜けてしまいます

これもけっこう気になるところです。

犬に首輪をつけてはいるけど、その付け方がかなり緩いケースが多いように思います。

本来、指が2本ぐらい入る程度に調整するべきところを、手がすっぽりと入るぐらいの緩さで付けられている犬がけっこういます。

飼い主さんは、きついとかわいそうだと思って緩くしているのかもしれませんが、逆に散歩などでは擦れるので犬を傷つけやすくなる可能性があります。

そして、怖いのはこういった緩い首輪の場合、犬が後ずさりした時に、簡単に首輪が抜けてしまうことです。

実際に、犬の送迎でも稀にあるのです。

飼い主さんが犬をケージに入れようとしたときに犬が抵抗して後ずさりした時に、すぽーっと首輪が抜けて犬がフリーになってしまうことが。

そんな犬の場合、しつけがまともに入っていることはまずないので、飼い主さんが呼んでもなかなか近づかないなどで、苦労したことがあります。

だから、ペット・トライアングルの実店舗であるラブドッグ店では、お預かりしている犬を散歩に連れていくときは必ず、首輪にリード+引き締めにショルダータイプのリード、のダブルリードで散歩をしています。

こういった緩い首輪でも、犬が前で引っ張るような散歩ではまず抜けることはないので、飼い主さんは気にならないのかもしれませんが、万が一のことを考えれば、首輪の占め方は首から外れないように、適切に調整するべきです。

これも適切にしつけトレーニングをしている犬であれば、たとえ首輪が抜けてしまっても飼い主さんから離れることもなく、たとえ少し離れたとしても呼べばすぐに戻ってくるので問題ありませんが、そいう飼い主さんは首輪も適切に調整しているでしょう。

本来、適切にしつけトレーニングが出来ていない犬こそ、首輪ぐらいちゃんと調整してほしいのですが・・・。

ノーリードは論外ですが、伸縮するリードや首輪の緩い犬も危険がいっぱいなのです。

また、たとえ適切に首輪を調整してしっかりと適切なリードを使っていても、離してしまったら元も子もありません。何があってもリードは離さないように、もし心配だったらショルダータイプのリードとのダブルリードにすることも有効です。

これらはすべて、かわいい愛犬のために行うことです。

何かあった後に後悔しても、後お祭りですからね。

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