ヨークシャーテリア(ヨーキー)ってどんな犬?
ヨークシャーテリア、通称ヨーキーと呼ばれている小型の愛玩犬、常に人気犬種の上位にいる犬種なので、知らない人の方が少ないでしょう。
19世紀末には、イギリス貴婦人のペットとして、”動く宝石”といわれていたのが、ヨークシャーテリア(ヨーキー)です。
実際によく手入れされて長く伸びたヨークシャーテリアの被毛をは、とても艶やかで、滑らかで美しく、まさに”動く宝石”です。
しかし、その美しい被毛を保つためには、それなりの手入れが必要です。
ということからか、最近見かけるヨークシャーテリア(ヨーキー)で、その動く宝石のような長くまっすぐにきれいに伸びた被毛を持つヨークシャーテリア(ヨーキー)を見ることはほとんどなくなってきたようです。少なくとも、日本の普通の公園や散歩しているヨークシャーテリア(ヨーキー)を見る限りは。
このページでは、ヨークシャーテリア(ヨーキー)の写真は掲載していませんが、下のリンクから、グーグルの画像検索でヨークシャーテリアでの検索結果がご覧いただけます。
これを見ても、動く宝石のような被毛を持つヨークシャーテリア(ヨーキー)の写真は、見られるものの、数はあまり多くありません。
でも、その人気は常に高く、2000年以降のJKCの登録数順位を見ても、常に5位前後と、安定した高い人気を保っているのが、ヨークシャーテリア(ヨーキー)です。(※下のグラフのブルーのJKC総登録数は、表示の都合上実際の数字の1/20となっています。)
▼ヨークシャーテリア登録数順位 登録数 JKC総登録数
- 2015年 6位 11969頭 JKC総登録数:301605頭
- 2010年 5位 16154頭 JKC総登録数:392958頭
- 2005年 4位 25045頭 JKC総登録数:554151頭
- 2000年 6位 24498頭 JKC総登録数:447978頭
*データはJKCの公開データからの引用です。
JKCのすべての登録数は、2003年の575,792頭をピークにその後は毎年減っていて、なんと2015年の総登録数は301,605頭と2003年の半分近くまで減っています。
ヨークシャーテリア(ヨーキー)の登録数もほぼ同じような傾向で、2015年はピークの2005年の半分ほどとなっていますが、それでも1万頭を超える登録数です。しかし、ヨークシャーテリア(ヨーキー)の登録数順位は、大きな変動はなく、常に、一定割合の人気を保っているということになります。
動く宝石のようにもなるけれど、現在では誰にでも飼える、かわいい愛玩犬として高い人気を保つのがヨークシャーテリア(ヨーキー)ということですね。
グーグルの画像検索結果を見ても、トリミングでも短めに可愛くカットされたヨークシャーテリア(ヨーキー)が多く、優雅というよりも、かわいく、さっぱりしたカットが最近のヨーキーの特徴となっています。
ヨークシャーテリア(ヨーキー)の大きさ、被毛など
ヨークシャーテリアは、JKCでは体重が3.1㎏まで、という規定になっています。しかし、実際には、もう少し大きめのヨーキーも少なからずいるようです。
被毛は、もともとは前述のとおり、歩く宝石と言われるような、まっすぐに長く伸びたつやのあるきれいな被毛が特徴だったようですが、現在飼われているヨークシャーテリア(ヨーキー)はほとんど、短くさっぱりとカットされた子が多いようです。
ただし、ドッグショーなどでは、やはり歩く宝石タイプのヨークシャーテリア(ヨーキー)となり、特にヨークシャーテリア(ヨーキー)は、被毛の美しさがショーでは重要な要素になるようです。
ヨークシャーテリア(ヨーキー)の毛色は、基本1種類、ダーク・スチール・ブルーとなるようです。ただし、子犬の時はほぼブラックタンで成長するにつれて、毛色が変わっていくのが特徴で、ヨークシャーテリア(ヨーキー)の毛色は七変化するとも言われています。
ヨークシャーテリア(ヨーキー)の歴史
一時は、イギリス貴族のご婦人方から歩く宝石と言われたヨークシャーテリア(ヨーキー)ですが、もともとは、そのイメージからはかけ離れた目的で作られたようです。
では、もともとヨークシャーテリア(ヨーキー)はどのような目的で作られた犬種なのでしょうか。
なんと、歩く宝石のイメージからはほど遠く、ネズミを駆除するために作られたのがヨークシャーテリア(ヨーキー)なのです。
19世紀中ごろの、イギリス北部にあるヨークシャー地方では、ねずみの被害が多発して、そのねずみを駆除するために作られたテリアが、ヨークシャーテリアなのです
当時は、もっと体も大きかったようで、その目的から、上流階級からは見向きもされない犬だったとのことです。
しかし、実際のヨークシャーテリア(ヨーキー)を見た上流階級の人たちが、その美しさに魅了され、次第にヨークシャーテリアの人気が上流階級に浸透し、19世紀の末には、歩く宝石と言われるような上流階級で人気の愛玩犬となっていったようです。
どちらかというと、上流階級で人気の犬種がその後一般的になるというケースが多いと思うので会うが、ヨークシャーテリア(ヨーキー)に限っては、その逆のパターンだったようです。
そして、現在まで、ヨークシャーテリア(ヨーキー)に人気は各国に広がり、絶え間なく続く人気犬種となっているのです。
ヨークシャーテリアの性格
動く宝石とも言われたヨークシャーテリア(ヨーキー)ですが、基本はテリアなので、おとなしいという犬種ではありません。
もちろん、ヨークシャーテリア(ヨーキー)にもいろいろな性格の犬がいるので、10頭のヨークシャーテリア(ヨーキー)がいれば、10通りの性格の犬がいる、ということになります。
しかし、一般的に言われるヨークシャーテリア(ヨーキー)の性格、また実際にペット・トライアングルのラブドッグ店に来ているヨークシャーテリア(ヨーキー)、また家庭犬トレーニングをしたヨークシャーテリア(ヨーキー)などから感じるヨークシャーテリア(ヨーキー)の性格についてこのページではご紹介していきたいと思います。
ヨークシャーテリアのページでも書いているように、ヨークシャーテリア、通称ヨーキーはもともとはネズミを捕るために作られた犬種です。
現在の小さくてかわいらしい容姿からは想像つきにくいのですが、その行動からは納得できるものが感じられます。
つまり、ねずみを駆除するために作られたヨークシャーテリア(ヨーキー)の特徴は、そのままヨークシャーテリアの現在の性格にも少なからず反映されている、ということでしょうか。
現在のヨークシャーテリアも、小さいながらも動きは活発で、結構強気な面を持っているのが、感じられる子が多いと思います。まさに、テリアの特徴を強く出しているのがヨークシャーテリア(ヨーキー)なのです。
さらに、その後はイギリスの貴婦人のペットとして愛されてきたヨークシャーテリア(ヨーキー)です。動く宝石とも言われるその容姿で、小さいながらも優雅さを感じさせるのは、外観だけでなく、その性格もある意味では気高さを感じさせるもので、自己主張も結構強く、また他の犬や家族以外の人に対しては、けっこう強気に吠えて向かう性格です。
テリアの血が色濃く流れている犬種なのです。
しかし、もちろん、全てのヨークシャーテリア(ヨーキー)がそうというわけではありません。
お店に来るヨーキーたちも、小さくてかわいいながらも、けっこう強気な面を持つ子が多いのですが、中には、シャイでおとなしいヨークシャーテリア(ヨーキー)もいます。
共通しているのは、みんな飼い主さんにはべったりというところでしょうか。
もちろん、どの犬種でもそうなのですが、ヨークシャーテリア(ヨーキー)のような小さめの愛玩犬はやはり、その傾向が強く感じられます
その分、家族以外の人間には、少し警戒心を持って接してくるので、吠えやすいヨークシャーテリア(ヨーキー)も意外に多いかもしれません。
小さくて、かわいいからと言っても、やはり、飼い方・しつけ方は大事です。
飼い方・しつけ方によって、育っていく中での、ヨークシャーテリアの性格、つまり後天的性格は、良くも悪くもなっていくのです。
動く宝石とも言われるヨークシャーテリアですから、そのお手入れだけでなく、性格も、それに見合った誰からも愛される性格を引き出してあげたいですね。
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