全ての犬はミックス犬、つまり雑種、なのです。
ミックス犬、つまりいわゆる雑種の犬、ということになりますが、現在子犬の販売では、このミックス犬が大人気です。
以前は単なる雑種で価格がつかなかったような犬でも、今はデザイン犬などとも呼ばれて、純血種よりも高く売られているケースも少なくありません。
昔からの純血種のブリーダーには、なんで雑種に値段を付けて売るんだ、という意見もありますが、それが現実です。
確かに、ミックス犬は、ある意味個性的で、とてもかわいい容姿の子犬も多いようです。
しかし、単にミックス犬と言っても、現在は、それをひとくくりにはできません。
一昔前までのいわゆる雑種の犬は、偶発的に犬同士が交配して生まれた犬のことが対象になっていることがほとんどだったと思います。
そういった犬も現在のデザイン犬と言われる中にも少なからずいるようですが。
しかし、今人気になっているミックス犬は、ブリーダー(?)の意志によって、決められた異なる純血種同士を交配させて、作られるミックス犬が主流を占めているようです。
元々、現在血統書を持つ純血種も、全ての犬種が雑種からスタートしています。
例えば、人気のダックスフンド、元々ドイツの狩猟犬からいろいろな犬との交配によって作られた犬種ですが、現在スムースコート、ロングコート、ワイヤーコートという3種類の毛質がいます。
そしてそれぞれは、元のダックスフンドに、スムースはミニピン、ロングはパピヨン、ワイヤーはシュナウザーとの交配により、作り出されたものです。
このように、現在いるすべての犬種は、人間の意志とある目的によって、人間がその形を作ってきたのです。
そして、姿かたちのバラツキがなくなってくると、畜犬団体が公認して、純血種となってきたのです。
そういう意味では、犬は動物とはいえ、他の動物とは全く違い、人間が進化(?)させたという極めて特殊な動物なのです。
と、あまり難しく考えることでもありませんね。
素直に現在の純血種、それ以外と考えていきましょう。
さて、今ではこのミックス犬には、固有のミックス犬名を持つものが多数存在します。
この中のいくつかは、何年か後には、公認された純血種となり、ミックス犬ではなくなっているかもしれませんね。
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