やんちゃな犬はしつけが入りやすい!
明るい性格で、元気でやんちゃ、散歩では飼い主をガンガン引っ張るような犬、いますよね。
噛んだり、攻撃的なことはしないけど、とにかく元気、しつけするのは大変そう、と思う方も多いでしょう。
でも、実はそんな犬ほど、しつけは入りやすいのです。
散歩でもすごく引っ張って歩くので、こんな犬だと、リーダーウオークなんて出来ないだろうな、と思われがちですが、実際にトレーニングを行うと、こんな犬ほど、簡単にしつけは入るのです。
ただし、人に対して友好的、人懐っこい、という条件はつきますが。
噛み癖がついていたり、人に唸ったり、攻撃的な態度を取るような犬は、別です。
そうでなければ、ほとんどの場合、元気でやんちゃな犬ほど、しつけは入りやすいと言って、と経験的に間違いない、と思っています。
ただし、これはペット・トライアングルのしつけ方、あるいは森田式のしつけ方、でしつけトレーニングを行った場合です。
フードやおやつを使ってしつける方法の場合は、違うかもしれませんので、あらかじめお断りしておきます。
ペット・トライアングルや森田式のしつけ方では、しつけトレーニングの最初のところで、リードで犬を驚かせるということを2~3回行います。その都度、5分間ほど、優しく声をかけ続けながら、しっかりと犬を撫で上げて、犬が驚いたときのストレスを解消してあげます。
その後は、ほとんどリードで驚かす、ということをする必要はなく、常に優しく声をかけ続けながら、体を撫でてあげるというスキンシップを繰り返し行います。具多的には、僕に近づいてきたらしっかりと撫でてほめてあげます。それを進化させていけば、リーダーウオークになるのですが、都度、このようにスキンシップで犬を褒めてあげるのです。
教えていることが少しでもできれば、スキンシップで褒める、人間に友好的な犬はこれがとても嬉しいようで、かつやんちゃな犬は、人に対する抵抗感も少なく、すぐに教えたことを行動で示してくれるようになるのです。
しつけトレーニングの動画のページでも紹介していますが、その中から、おてんばなドーベルマンの女の子と、やんちゃな柴犬の男の子の実際のしつけトレーニング前後の動画をご紹介しましょう。
ドーベルマン生後5か月の女の子
ドーベルマン生後5か月の躾けトレーニング前後の動画です。
▼トレーニング前の散歩
▼トレーニング3日目
柴犬生後5か月の男の子
トレーニング前の散歩
▼トレーニング1週間後
「家庭犬トレーニングでこう変わる!」のページでは他の犬種のしつけトレーニング前後の動画も公開しています。
◆ペット・トライアングルお勧め!
▼フードを一切使わない最強しつけ法⇒「森田誠の愛犬と豊かに暮らすためのしつけ法」
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大人しい犬はしつけに時間がかかる
大人しい犬、というと少し語弊があるかもしれません。
人が近づいても、むやみに近寄ってきたりしない、じーっとしているような大人しい犬、こんな犬もいますよね。
こんな犬なら大人しいから、しつけしやすいだろう、と思うかもしれませんが、必ずしもそうではないのです。
もちろん、中には大人しくてもしつけやすい犬はいるでしょう。
でも、どちらかというとしつけにくい犬が多いのです。
大人しくても比較的しつけやすいのは、人に友好的、人懐っこい犬です。
でも、大人しい犬の場合、どちらかというとシャイな犬、怖がりな犬、が多いのです。
このシャイな犬、怖がりな犬、の場合、しつけに時間がかかる場合が多いのです。
大人しいので、勝手に動き回ったりはしないのですが、逆に動いてほしいのに、動かない、というのがほとんどのパターンです。
例えば、リーダーウオーク。ペット・トライアングルでのしつけはリーダーウオークを教えることから始めます。
その際、まずは犬が勝手に歩かない、つまり足元から離れないようにするのですが、シャイな犬、怖がりな犬の場合、そこまではすぐに出来るようになるのです。
でも、そこからリーダーウオークに行こうする際に、僕が半歩から1歩動いて今度は犬を近づけるようにさせるのですが、シャイな犬の場合、なかなか近づいてきてくれないのです。
前述のやんちゃで元気な犬の場合は、ここですぐに近づいてきてくれるのですが、シャイな犬はなかなか動いてくれないのです。
その場合は、優しくリードで促しながら、犬を近づけ、近づいたらしっかりと優しく、かつしっかりと撫でてあげるのですが、やんちゃな犬のようにスムーズにはいかない場合が多く、ここで少し時間をかけることになるのです。
それでも、ほとんどの場合は3日ぐらいでリーダーウオークは出来るようになるのですが、そこまでにけっこう教える側の我慢、忍耐力が必要になります。
そして、稀にですが、極端にシャイな犬、怖がりな犬がいます。
この場合は、1週間、2週間かけてもなかなか動いてくれない、という犬もいるのです。
ただ、このような犬の場合、まずハウスからなかなか出てきてくれないので、普通に散歩にもいけないし、トレーニングも始められない、ということになるのですが。
それでも、1週間から2週間で、やっとハウスから出てくるようになるのですが、なかなかトレーニングには進めないのです。
ということで、大人しい犬だからしつけはしやすいだろう、と思うと、全く逆な場合がある、どちらかというとその方が多い、ということなのです。
ポイントのひとつは、人に対して友好的、人懐っこいかどうか、ということです。これも必ずというわけではないのですが、人懐っこい子は比較的しつけもやりやすいのは確かです。
強い噛み癖がついた犬は、しつけを始めるまでに時間がかかる
少しぐらいの噛み癖で、普段は体を撫でられても噛むような犬でなければ、普通にしつけトレーニングを行うことはでき、その中でほとんどの場合、噛み癖は直すことが出来ます。
しかし、強い噛み癖がついてしまった犬は、体に触れようとしただけでも唸って噛もうとしてくるので、しつけトレーニングを始めることが出来ません。
まずは、体を触って撫でることが出来るぐらいに、犬と慣れることが必要です。
でも、これは簡単ではありません。
それには数週間という単位ではなく、数か月以上、という期間が必要になってくることにもなります。
成犬で強い噛み癖がついた犬は、それを直すのは非常に難しい、犬種によっては出来ない、ということもあるでしょう。
例えば、柴犬、そしてコーギーがそういった対象の犬種としては有名です。
それ以外の犬種でも、強い噛み癖を直すのは、相当の時間と覚悟が必要になるでしょう。
そうなると、普通のドッグトレーナーでもなかなか矯正するのは難しく、正直、僕も扱えません。
でも、世の中には、そんな犬を専門に扱っている犬の訓練士もいるのです。
NHKで紹介され、このサイトでも紹介している中村訓練士です。(参考:噛み癖のついた犬を治すには)
この中村訓練士の訓練方法には、けっこう賛否があり、否定的な意見も見られます。
でも、実際にこういった強い噛み癖のある犬を矯正している実績があるのは、知っている限りでは、この中村訓練士だけです。
これに対して批判している人たちは、それに代わる、実績あるしつけ方法は示していないのが実情なのです。
まぁ、それくらい、犬の噛み癖は深刻な問題なのです。
だから、ペット・トライアングルでは甘噛みやおもちゃなどの遊びでも、噛み癖になる要素のあることは出来る限り、早期に対処する、またそれにつながるような遊びはさせない、ということを強く推奨しているのです。
それらが必ずしも噛み癖になるわけではありませんが、それにつながる可能性があるからです。
ということで強い噛み癖のある犬は別として、そうでなければ、しつけは出来るのです。ただし極端にシャイな犬、怖がりな犬は、強い噛み癖のある犬同様に、しつけトレーニングを始めるまでに時間がかかるのです。
それ以外の普通の犬に関しては、犬の性格によって、しつけの対応は変わりますが、基本は同じです。
元気でやんちゃな犬ほど、しつけは入りやすいのです。うちの犬は暴れん坊で、元気がありすぎるのでしつけは無理、と思わずに、そんな犬ほどしつけがしやすいので、ぜひそんな犬の飼い主さんには頑張ってほしいと思います。
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